第3の習慣「最優先事項を優先する」写真とビジネスの第2領域に時間を置き直す話

この記事の結論

  • 第3の習慣「最優先事項を優先する」は、気合や根性ではなく「どこに時間を置くか」を意識的に決め直すための考え方です。
  • 時間管理マトリックスでいう第2領域「緊急ではないが重要なこと」に、撮影の研究、ポートフォリオづくり、発信の土台づくりなどをちゃんと入れておかないと、写真もビジネスもいつまでも場当たりになります。
  • カレンダーに第2領域の時間を先にブロックし、残り時間で「緊急なこと」をさばく設計に変えると、ビジュアルマーケティング全体の質がじわじわ底上げされていきます。

どうも岩崎です。今日は『7つの習慣』の第3の習慣、「最優先事項を優先する」の話を、時間管理マトリックスとビジュアルマーケティングに絡めて話してみます。

私も含めてですが、「忙しいのに進んでいる感じがしない」という相談をよく聞きます。撮影も、納品も、メッセージの返信もしているのに、なぜかいつまでも根本が変わらない、という感覚ですね。

第3の習慣は、このモヤモヤにかなり直球で刺さる考え方だと思っています。

時間管理マトリックスで見る「4つの領域」

第3の習慣とセットで語られるのが、有名な時間管理マトリックスです。縦軸が「重要かどうか」、横軸が「緊急かどうか」でマス目を4つに分けるアレですね。

  • 第1領域:緊急かつ重要(締切間近の仕事、トラブル対応など)
  • 第2領域:緊急ではないが重要(自己投資、人間関係づくり、改善・仕組み化など)
  • 第3領域:緊急だが重要ではない(なんとなく対応している電話や通知など)
  • 第4領域:緊急でも重要でもない(ダラダラ見てしまうSNSや動画など)

コヴィー博士が一番大事だと言っているのが、この第2領域です。「緊急ではないが重要なこと」。ここにどれだけ時間を置けるかが、人生や仕事の質を決める、と。

頭では分かりやすいのですが、実際の生活に落とすと、ここが一番削られやすい領域でもあります。締切や通知は勝手にこちらに近づいてきますが、第2領域は自分から取りにいかない限り、永遠に「後でやろう」のままなんですよね。

時間管理マトリックス(7つの習慣)
緊急
緊急ではない
重要
第1領域:緊急かつ重要
締切間近の仕事、トラブル対応など
第2領域:緊急ではないが重要
自己投資、人間関係づくり、改善・仕組み化など
重要ではない
第3領域:緊急だが重要ではない
なんとなく対応している電話や通知など
第4領域:緊急でも重要でもない
ダラダラ見てしまうSNSや動画など

写真とビジュアルマーケティングにおける第2領域とは

いわさき写真教室っぽく、この時間管理マトリックスをビジュアルマーケティングに当てはめてみます。

多くの人が第1領域としてやっているのは、例えば次のようなことです。

  • 入っている撮影の本番と納品
  • SNSの投稿を当日慌てて用意する
  • 今日までのキャンペーンの告知

どれも大事ですし、これをやらないと目の前の売上や信頼に直結するので、優先せざるを得ません。一方で、第2領域に入るのは、例えばこんな項目です。

  • 作品撮りやテスト撮影を通じて、自分のスタイルを研究する時間
  • プロフィール写真やサービス写真の撮り直し、ポートフォリオサイトの更新
  • ブログやメルマガの「軸になる記事」をまとめて用意しておくこと
  • 撮影や案件を振り返って、うまくいったポイントと改善点を言語化する時間
  • 中長期で育てたい顧客との関係づくり(すぐには売上にならないコミュニケーション)

どれも「緊急ではないけれど、やった方がいい」と頭では分かっているものばかりだと思います。ただ、これを後回しにしていると、写真もビジネスもずっと「場当たり運転」のままになってしまうんですよね。

第2領域に時間を置くと、ビジュアルの「世界観」が育つ

第2領域を丁寧に扱うと、何が変わるのか。私の感覚で言うと、「世界観が育つ」というのが一番しっくりきます。

例えば、作品撮りを通じて、「自分はこういう光が好きだな」「こういう距離感のポートレートがしっくりくるな」といった感覚が蓄積されていきます。これは、現場での本番撮影だけを繰り返していても、なかなか出てこない部分です。

また、ブログやメルマガで軸になる記事を作っておくと、SNSでの発信も迷いにくくなります。「この投稿から興味を持ってくれた人は、詳しい話はこちらの記事を読んでください」と案内できるので、毎回ゼロから全部説明しなくてよくなる。

ビジュアルマーケティングで言えば、「自分が何者なのか」「何を大事にしているのか」を、写真と言葉の両方で少しずつ積み上げていく作業が第2領域です。ここをサボると、どれだけ短期的に反応を取っても、ブランドとしての厚みが出てきません。

カレンダーに第2領域の時間を先に置く

とはいえ、「第2領域が大事なのは分かったけれど、時間が足りない」というのが本音だと思います。私も同じです。

なので、私は考え方を少し逆転させました。

  • 空いた時間に第2領域をやる、ではなく
  • 第2領域の時間を先にカレンダーにブロックしておく

例えば、週に2コマだけでも「作品撮りと振り返りの時間」として予定を入れてしまう。あるいは、「月曜日の午前中は、新しい記事やコンテンツの仕込みに使う」と決めてしまう。

このブロックを先に置いてしまうと、不思議なもので、その周りに第1領域や第3領域の用事が勝手に並び始めます。もちろん、どうしても動かせない案件が入ることもありますが、少なくとも「毎回、第2領域から削られていく」という状態からは抜け出しやすくなるはずです。

明日は、第4の習慣「Win-Winを考える」に進みます。写真やビジネスの現場で、「どちらかが我慢する関係」ではなく、「双方にちゃんと意味がある関係性」をどう作るのか。そのあたりを、現場感をまぜながら整理してみます。

ではまた。

P.S.

ついさっき「今日は早く寝よう」と決めた3分後に、YouTubeのおすすめ動画を開いていました。

気づいたら「緊急でも重要でもない第4領域」の動画を3本ぐらいハシゴしていて、「あれ、さっき時間管理マトリックスの話を書いてなかったっけ」と軽く自己嫌悪です。

とりあえず今日は、YouTubeのショートカットを消すところから、第2領域の一歩にしてみようと思います。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。