行動すれば「返ってくる」!ビジネス版「作用・反作用の法則」

どうも岩崎です。

最近、駅のトイレで見かけた張り紙に、ちょっと感動しました。

「いつもきれいに使ってくださり、ありがとうございます」

注意喚起でもなく、禁止でもなく、「ありがとう」。 見た瞬間に、自分も自然と丁寧に使おうと思ってしまうんですよね。

実はこれ、「作用・反作用の法則」にかなり近い話です。

今回は、この物理の法則をビジネスに置き換えて、 どうやって信頼や売上という反作用を受け取るか?という話をしてみたいと思います。

まず、物理の「作用・反作用」とは?

高校の物理で習った方もいるかもですが、 「ある物体が他の物体に力を加えると、同じ大きさで逆向きの力が返ってくる」 というのが、作用・反作用の法則です。

たとえば、壁を押すと、自分の手にも同じ力が返ってきます。 地面を蹴ると、地面からの反発でジャンプできる。あれです。

一見、当たり前すぎて深く考えないかもですが、 この「何かをしたら、何かが返ってくる」という視点は、 実はビジネスにおいてものすごく重要な考え方なんですよね。

サービス=反応の出発点

たとえば、あるサロンオーナーさんの話。

「最近、リピートが減ってきたんですよね…」 という相談を受けて話を聞いてみたら、

初回のお客さんにはめちゃくちゃ丁寧に接客するんだけど、 2回目以降はどうしても慣れてきて、ちょっと言葉が雑になったり、 説明を省いたりしちゃってたそうです。

これ、本人は無意識なんですけど、 お客さん側からすると「なんか前回と違うな?」ってなる。

つまり、「行動(作用)」に対する「反応(反作用)」が変わったんですね。

同じサービスでも、「届け方」によって返ってくるものはまるで違います。

だから大事なのは、「どんな行動を起こしているか?」なんですよ。

社内の空気も反作用でできている

これはお客さん相手だけじゃなくて、
社内でもまったく同じことが起こります。

たとえば、リーダーが毎回、部下の提案に対して、
「いや、それはダメだろ」と否定から入っていたら、
そのうち、みんな何も言わなくなります。

でも、たとえ内容が不十分でも、
「いいね、それ考えてくれたんだ」って一度受け止めてから
建設的なフィードバックをすると、
もっと意見が出て、雰囲気が良くなる。

つまり、組織の空気も「反作用」でできているんですね。

毎日の言葉、態度、提案への反応。
それが、組織全体のエネルギーを生み出す「作用」になっている。

お金も「作用・反作用」で回っている

「売上が欲しい」って気持ちは誰でもあります。

でも、「売上」っていうのは、 自分が起こした“行動”の“反作用”として返ってくるものです。

何もしていないのにお金が生まれることってないですよね。 (宝くじは別として)

それよりも、

  • 必要な人に情報を届けること
  • 相手の悩みに対して解決策を出すこと
  • 感謝や安心を生むこと

そういう行動をした先に、「ありがとう」の対価としてお金が返ってくる。

なので、売上が伸びないときは、「作用の質」を見直すと良いです。

結局、行動した分しか返ってこない

これはもう、ビジネスでも人生でも同じなんですが、
「与えた量」以上のものは、基本的には返ってこないです。

むしろ、最初は「返ってこない時期」もあるんですよ。

でも、そこをコツコツと続けると、
ある時点で急に結果が返ってくることがあります。

私自身も、最初は誰にも読まれないブログを何年も書いてきましたが、
「本当に助かりました」っていう声が増え始めたのは、 地道に“行動”し続けた後でした。

つまり、「反作用」が返ってくるには、タイムラグがあるってことです。

どんな反応が欲しいですか?

駅の張り紙も、サロンの接客も、社内の会話も、全部「作用」が起点です。

どんな反応(反作用)を得たいか? それが決まったら、「どんな行動(作用)を起こせばいいか?」が逆算できます。

そして、行動は「数」じゃなくて「質」でも変わります。

ちょっとした声がけ、伝え方、表情、文章のトーン。 すべてが、返ってくるものに影響を与えている。

というわけで、あなたが今、どんな「反作用」を受け取っているか? それを観察してみると、次の行動のヒントが見えてくるかもしれません。

ではまた。

P.S.

ちなみにこの前、その駅のトイレが一時的に故障中で、 張り紙だけがぽつんと残っていたんですが、 なぜかそれすらも「丁寧でやさしい感じ」に見えました。 文章の持つ力、すごいですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。