どうも岩崎です。
撮影でよくあるんですけど、
「もうちょっと笑ってください!」って言えば言うほど、
相手の表情がどんどん固くなっていくことがあります。
逆に、「はい、そのままで大丈夫ですよー」って伝えたときの方が、
ふっと笑ってくれたりする。
この現象、感覚の話じゃなくて、
実は物理の法則で説明できるんですよね。

力をかければ、同じだけの力で返ってくる
物理では、作用・反作用の法則というものがあります。
簡単に言うと、
「何かに力を加えると、必ず同じ大きさで逆向きの力が返ってくる」という法則。
机を手で押せば、机もあなたを押し返している。
壁にパンチすれば、壁も同じ力であなたの拳を押し返している。
そしてこの力のやり取りは、
人間関係やコミュニケーションにも、そっくりそのまま応用できるんです。
人は気持ちじゃなく、力に反応している
たとえば、何かを「伝えよう」とする場面。
言い方が強すぎると、相手は無意識に「うっ…」と反発してしまう。
これは感情の問題ではなく、純粋に力がかかっているからなんです。
だから私は、心理学って、物理法則の応用編だと思ってます。
押せば反発する。
強く伝えれば、同じ強さでブレーキがかかる。
だからこそ、「言い方ひとつ」「力のかけ方ひとつ」で、
結果がまるで変わってしまう。
写真も言葉も、「やりすぎた瞬間」にズレる
写真でもまったく同じです。
背景ぼかしすぎたら、伝えたいものがボケる。
ライティングを当てすぎたら、不自然になる。
伝えたい気持ちが強いと、つい力が入りすぎる。
でも、見る側・受け取る側にはその“力”がそのまま伝わってしまうんです。
だからこそ大事なのは、伝える内容より伝える圧。
この「圧」がちょっと強すぎるだけで、
人は距離をとりたくなってしまう。
軽く添えるくらいが、ちょうどいい
じゃあ、どう伝えればいいか?というと、
「誘導する」より「添える」ように伝える方が、結果的に届きやすい。
私はセミナーや記事を書くとき、
「背中を押す」のではなく「隣に立つ」感覚を意識しています。
ガツンと刺激する言葉よりも、
「気づけば前を向いてた」くらいがちょうどいい。
人に動いてもらいたいときほど、
伝え方の力加減=物理の調整が重要です。
あなたが本当に伝えたいことは、
押し付けなくても、ちゃんと届きます。
ではまた。
P.S.
今週はスタジオに入らず、ずっと自然光で撮ってたんですが、
「ちょっと光が足りないくらい」の方が、表情が柔らかくなるんですよね。
伝える力も光も、やりすぎないって本当に大事だなって思いました。
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