だよね?を使いこなせば、会話は驚くほどスムーズになる。同意心理の話

どうも岩崎です。

この前、うちの妻に今日の夕飯、カレーとシチューどっちがいい?と聞かれたんです。 何も考えずどっちでもいいと答えたら、無言でシチューになりました。 それ以来、私は同意の大切さを身にしみて感じています。

会話って、正しさよりもうん、そうだねの方が空気が良くなる。 でもこのうん、そうだねをどう引き出すかが、意外と難しい。 実は、ちょっとした語尾で結果が変わるんです。

どの言い方が一番YESを引き出す?

例えば、意見が分かれたときにこんな言い方をしてみるとします。

  1. こっちの方が素敵だと思う。
  2. こっちの方が素敵じゃない?
  3. こっちの方が素敵だと思うけど、どう?
  4. こっちの方が素敵だよね?

おそらく相手の反応はこう。

  1. あ、そう。
  2. そうかな。
  3. いや、このままでいいよ。
  4. そうだね。

最後のだよね?だけ、すんなり肯定されていますよね。 これは偶然ではなく、ちゃんと心理の構造があるんです。

だよね?は、思考を挟ませない言葉

人は言葉のリズムで返事を決める習性があります。 だから、最後にだよね?ね?をつけると、 考える前にうなずいてしまう。

つまり、どうだろう?と考える余地を奪うんです。 相手はそう言われればそうかもと感じるよりも前に、 もう同意のテンポに乗ってしまっている。 これは説得ではなく、共鳴に近い反応です。

語尾の違いで空気が変わる

1〜3の言い方は、相談や提案の印象が強い。 だから相手は考えてしまう。 一方でだよね?には、すでに合意している前提がある。 それを聞かされると、人は否定する理由を探さなくなるんです。

同じ言葉でも、終わり方が会話の空気を支配する。 これは人間関係でも営業でも同じです。

ね?は親しみをつくる小さなスイッチ

もちろん、ビジネスの場でだよね?を連発したら軽く感じることもあります。 そこで使えるのがですよねですよねぇ。 この一音だけで、会話が柔らかく、親しみやすくなります。

たとえば、この写真いいですよねこのデザイン、落ち着いてて好きですよね。 そう言われると、なんとなくうなずいてしまう。 このなんとなくが、心理学では最も自然な説得なんです。

ビジュアルにも同意のリズムを作る

同意心理は、会話だけでなく見せ方にも応用できます。 写真や広告の中にも押しつけではなく共感を誘うトーンを入れること。 これが、見る人の心を動かすポイントです。

たとえば、商品を正面から強く訴えるよりも、 生活の中で自然に使われている様子を見せた方が、 人は「これ、わかる」「自分も使ってみたい」と感じやすい。

完璧な構図や派手な演出よりも、 ちょっとしたリアルさ想像できる距離感を残しておく。 そのわずかな余白が、見る人の中で同意のスイッチになるんです。

P.S.
あの日のシチューを食べながら思いました。 結局、人は正解よりも共感を選ぶ生き物。 だから、議論を勝ちにいくより、リズムを合わせた方が早い。 同意とは、相手を変えることじゃなく、一緒にうなずく技術なんです。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。