この記事の要点
- AI検索対策が「やった方が良さそう」から「数字を見ながら改善する」領域に入り始めています。
- AI経由でサイトに来る人は、すでにある程度調べている可能性があるため、LPでは「興味を持たせる」だけでなく「最終確認に答える」情報が重要になります。
- まずは主力LPを1ページだけ見て、AIが第三者に説明するための情報が揃っているか確認してみてください。
どうも岩崎です。
AI検索対策って、今までちょっと困るところがあったんですよ。
「AIに拾われやすいようにホームページを整えましょう」って言うじゃないですか。
じゃあ実際に整えて、
「で、拾われるようになったんですか?」
って聞かれると、これがけっこう分かりづらかったんですね。
AI検索に出たのか、どのページが使われたのか、改善した結果がどうなったのか。普通のSEOほど見えやすくなかった。
なので、わりと「たぶんこっちの方がいいですよね」という感覚の領域が残っていたんです。
ところが、ここが変わってきました。
AI検索対策も、ようやく「数字を見る仕事」になってきた
Googleは2026年8月31日、Search Consoleにおける生成AI検索の可視化機能を、世界中のサイトへ展開したと発表しています。
これによって、AI OverviewsやAI ModeなどGoogleの生成AI検索について、以前より具体的に状況を確認できるようになりました。
例えば、こんなことです。
- AI検索でどのくらい表示されたか
- どのページが表示されたか
- どの国から見られているか
- どのデバイスから見られているか
- 露出が時間とともにどう変化しているか
これ、かなり大きいと思うんですよね。
今までは、AI検索対策って「とりあえずページを分かりやすくしましょう」「FAQを増やしましょう」「独自情報を書きましょう」で終わりやすかったんです。
でもこれからは、
- ページを直す
- AI検索での露出を見る
- 結果を見てまた直す
という運用がしやすくなるわけです。
普通のマーケティングと同じですよね。
やって、見て、直す。
AI検索対策も、ようやくこの世界に入ってきた感じです。
「AI検索なんてまだ先でしょ」ではなくなってきた
しかも、AI検索そのものの利用規模もかなり大きくなっています。
Googleによると、AI Overviewsは月間25億人以上、AI Modeは月間10億人以上が利用する規模になっています。
なので、もう「AI検索って一部の人が使っている新しいものですよね」という扱いではなくなってきています。
ただし、ここでひとつ勘違いしない方がいいのが、
「じゃあ普通のSEOはもう終わりですね」
ではないってことです。
Google自身も、AI OverviewsやAI Modeに出るためだけの特別なSEOをやってください、とは言っていません。
今まで通り、検索エンジンが読める状態にして、役に立つ情報を書いて、独自性を持たせて、内容を分かりやすくする。
結局この基本は変わらないんですね。
なので、SEOとAI検索対策を別物として考えすぎない方がいいと思います。
今までやってきたことを、さらに「人にもAIにも分かる形」に整えていく。
私はそのくらいの捉え方でいいと思っています。
AIから来る人は、もうけっこう調べ終わっているかもしれない
で、私が今回いちばん気になっているのは、ここなんですよ。
AI検索から来る人って、従来の検索や広告から来る人と、ちょっと状態が違う可能性があります。
Adobeが2026年に公表した米国小売サイトのデータでは、AI経由のトラフィックが第1四半期に前年同期比393%増えています。
さらに2026年3月時点では、AI経由の訪問者について、非AI経由と比べてこんな傾向が出ています。
- コンバージョン率が42%高い
- 滞在時間が48%長い
- 閲覧ページ数が13%多い
もちろん、これは米国の小売サイトのデータなので、日本のすべての会社にそのまま当てはまるとは限りません。
でも、ちょっと想像してみてください。
AIに、
- 「○○を探しているんだけど、何がいい?」
- 「A社とB社って何が違うの?」
- 「初心者ならどれを選べばいい?」
- 「デメリットも含めて比較して」
みたいなことを何回か聞いて、ある程度整理した後にホームページへ来るわけです。
そりゃ、最初から何も知らない人とは状態が違いますよね。
LPの役割が「興味を持たせる」だけでは足りなくなる
今までのLPって、けっこう「興味を持ってもらう」が重要でした。
広告を見た人に、
「それ、私のことかも」
と思ってもらって、そこから商品やサービスを説明する。
もちろん、これはこれからも必要です。
ただ、AI検索である程度調べてから来る人に対しては、もうひとつ役割が増えると思っています。
「最終確認に答えること」です。
すでに商品そのものには興味がある。
候補にも入っている。
じゃあ最後に何が知りたいかというと、こんなことです。
- これは本当に自分向けなのか
- 他の商品と何が違うのか
- 価格はいくらなのか
- その説明に根拠はあるのか
- デメリットや条件はないのか
- 買った後はどうなるのか
このへんですよね。
ここが曖昧だと、AIが興味を持たせてくれたのに、最後のところで落としてしまう。
めちゃくちゃもったいないと思いません?
これからは「AIが説明できるページか?」を見る
なので、これから商品ページやLPを見る時に、ひとつ視点を追加するといいと思います。
それが、
「このページを読んだAIが、第三者に正しく説明できるか?」
です。
例えば商品ページだったら、最低でもこのへんは分かった方がいいですよね。
- 何の商品なのか
- 誰向けなのか
- 何が違うのか
- 価格はいくらなのか
- 根拠は何なのか
- 条件やデメリットは何なのか
- 購入後はどうなるのか
これ、AI検索対策だから特別なことを書いているわけじゃないですよね。
人が読んでも知りたいことばかりです。
なので結局、AI向けに変な文章を書くんじゃなくて、曖昧なところをなくしていくことなんですよ。
「高品質です」じゃなくて、何が高品質なのか。
「こだわっています」じゃなくて、何にどうこだわっているのか。
「安心です」じゃなくて、何を根拠に安心と言えるのか。
ここを具体的にする。
人にも分かりやすくなるし、AIも説明しやすくなる。
方向は同じなんですよね。
小規模事業は、まず新しい記事を量産しなくていい
で、ここは小規模事業の人に特に言いたいんですけど、AI検索対策って聞いて、いきなり新しい記事を100本作ろうとしなくていいです。
そんなことやったら大変ですw
まず今ある主力ページを直した方がいいと思います。
例えば、こんなところです。
- 商品名だけの見出しに「何の商品か」を足す
- 誰向けの商品なのかを書く
- よく聞かれる質問を追加する
- 他社との違いを具体的にする
- 検査結果や実績などの根拠を見つけやすくする
- 注意点や向いていない人も書く
これなら広告費もいりません。
しかもAI検索だけじゃなく、普通のGoogle検索から来た人にも、広告から来た人にも、SNSから来た人にも分かりやすくなります。
つまり、AI検索のためだけにやる仕事じゃないんですよ。
普通にホームページが良くなる。
そこが一番いいところだと思います。
今日やるのは、主力LPを1ページ見るだけ
ということで、今日やっていただきたいことは1つだけです。
一番売りたい商品やサービスのLPを1ページ開いてください。
そして上からゆっくりスクロールしながら、こう考えてみてください。
「この会社や商品について、AIが第三者に説明するとしたら、必要な情報は全部ここに書いてあるか?」
たぶん、何か1つは抜けていると思います。
全部直さなくていいです。
今日は1個だけ足してください。
価格でもいいし、誰向けかでもいいし、よく聞かれる質問でもいい。
で、その後にSearch Consoleを見る。
また直す。
この繰り返しです。
AI検索対策も、いよいよ「AIに好かれそうなことを考える」というフワッとした話じゃなくなってきました。
ページを直して、数字を見る。
数字を見て、また直す。
普通のマーケティングになってきたんですよね。
私はこっちの方がずっとやりやすいですw
それでは!
よくある質問
-
AI検索対策とSEOは別物ですか?
-
完全に別物として考える必要はないと思います。検索エンジンが読み取れる状態にし、役に立つ独自情報を分かりやすく掲載するという基本は共通しています。まず既存のSEOやページ改善を丁寧にやるところからで十分です。
-
AI検索向けに文章を書き直した方がいいですか?
-
AI専用の不自然な文章を書く必要はありません。「何の商品か」「誰向けか」「何が違うか」「根拠は何か」などを、人が読んでも分かるよう具体的にすることを優先した方がいいです。
-
小規模事業者は何から始めればいいですか?
-
まず主力LPを1ページだけ見直してください。商品やサービスの対象者、違い、価格、根拠、注意点、購入後の流れなど、AIや初めて見る人が説明に必要な情報が揃っているか確認し、不足しているものを1つ追加するところから始めると十分です。
P.S.
AI検索対策って言うと急に難しそうに聞こえますけど、「このページだけ渡されて、他人にちゃんと説明できるか?」と考えるとかなり分かりやすいです。まず1ページ、1項目だけ直してみてください。
