日記を書くか、お役立ち情報だけにするか。ブログで人柄を伝える正しい順番

この記事の要点

  • 初めて見る人には、まず「自分に関係がある」と思える情報を見せることが大切です。
  • 日記を書くなら、出来事そのものではなく、その経験が仕事や考え方にどうつながっているかまで書きます。
  • お役立ち情報だけでは人柄が伝わりにくく、日記だけでは読まれにくいので、役割と置き場所を分けるのが基本です。

どうも岩崎です。

撮影の仕事では、依頼されたカット以外に、私が勝手に撮っている写真がけっこうあります。

本番の合間に道具を片付けている手元とか、次の準備をしながら何か考えている横顔とか。ポーズも指示していないし、本人は撮られていることに気づいていないことも多いです。

で、納品する時におまけとして何枚か入れておくんですが、これが結構な確率で「こっちの方がいい」と言われます。

ライティングをちゃんと組んだ本命の写真より、道具を片付けている写真の方が選ばれることがあるんですね。

ただ、ここで勘違いしちゃいけないのが、「日常を撮れば何でも良い」ということではありません。

同じ日に、休憩中にコンビニのおにぎりを食べている写真もあったりします。でも、まあ誰も使いませんw

この2枚の違いって何かというと、仕事に触れているかどうかなんですよね。

片付けている手には、その人の仕事の癖が出ます。道具の扱い方、並べ方、丁寧さ。見る人はそこから「ちゃんとしている人なんだな」と勝手に読み取ります。

でも、おにぎりを食べているところからは、仕事についてほとんど何も分かりません。

で、今日の話はこれのブログ版です。

日記とお役立ち情報、どちらを書くべきか

以前、クライアントさんからこんな相談を受けたことがあります。

「ホームページのトップに載せるブログは、日記なしでお役立ち情報だけにした方がいいでしょうか。お役立ち情報だけだと、人となりが伝わらない気もしています」

これ、結構悩むところだと思います。

お役立ち情報だけにすると、ちゃんとして見える。でも無機質にもなりやすい。

反対に、日記を書けば人柄は出ます。でも赤の他人の日常なんて、そもそも読みたいのかという問題があります。

私は、この2つは「どちらが正しいか」ではなく、順番と役割の問題だと思っています。

初めて見る人は、まず自分に関係があるかを見る

前提として、初めてホームページへ来た人は、まだこちらにそれほど興味がありません。

「この人はどんな休日を過ごしているのかな」と思って来ているわけではなく、自分の悩みを解決できるのか、自分に役立つ情報があるのかを見ています。

コピーライティングでいうNot Readの話にもつながりますが、人は基本的に、自分に関係がないと思ったものをわざわざ読みません。

私たちも、まったく知らないラーメン屋さんの店主が「昨日家族でキャンプに行きました」と書いていても、最初から熱心には読まないですよね。

でもその店のラーメンを食べて「この店すごいな」と思った後なら、「この人ってどんな人なんだろう」と興味が出てくるかもしれません。

つまり先に本業で興味を持ってもらい、その後に人へ興味が移る。この順番なんですね。

だからといって、日記がダメなわけではない

ここまで読むと、「じゃあ日記は書かない方がいいんですね」となりそうですが、私はそうは思っていません。

むしろ、ちゃんと使えば日記はかなり強いです。

判断基準はシンプルで、その話が仕事や価値観につながっているかどうかです。

例えば、「子供の頃、かけっこで1位でした」だけだと、初めて読む人からすると「そうですか」で終わります。

でも、「子供の頃から人より速く走ることより、どうすれば昨日の自分より速くなれるかを考えるのが好きでした。それが今の仕事でも、毎回改善点を探す癖につながっています」まで書けば、仕事の姿勢が見えてきます。

同じ昔話でも、意味がまったく変わるんですね。

さっきの写真と同じです。

道具を片付けている手は仕事につながっている。でも、おにぎりを食べているだけなら、ただの日常です。

日記を「仕事につながる話」に変える1行

なので、日記を書く時は最後に一つだけ足してみてください。

「この出来事から何を感じたのか」

そして、

「それが、自分の仕事や考え方にどうつながっているのか」

ここまで書く。

例えばキャンプへ行った話なら、「楽しかった」で終わると普通の日記です。

でも、「キャンプでは道具を増やすほど快適になると思っていたけど、実際は減らした方が動きやすかった。これってホームページの情報整理と同じだなと思った」までつなげれば、仕事の考え方が見えます。

つまり出来事を売るんじゃなくて、その出来事を通して自分がどう考える人なのかを見せるんですね。

置く場所によって、同じ記事でも役割が変わる

もう一つ大事なのが、どこに置くかです。

初めて来た人が見るホームページのトップページは、いわばお店の看板です。

そこでいきなり趣味の話を大きく見せるより、「この人は何をしてくれるのか」「どんな悩みを解決できるのか」を先に見せた方が分かりやすいですよね。

一方で、何度もブログを読んでいる人や、メールマガジンを読んでいる人なら、すでに仕事についてある程度理解しています。

そういう相手には、考え方や日常の話がむしろ効いてきます。

「この人、こういうことを考えるんだな」「自分と感覚が近いな」と、人としての距離が縮まるからです。

なので答えは、日記をやめるでも、お役立ちだけにするでもありません。

相手との関係性に合わせて、置き場所を変えるんです。

お役立ち情報だけでも、今は弱くなりやすい

反対に、「じゃあ全部お役立ち記事にしよう」というのも、私は少し危ないと思っています。

理由は単純で、情報だけなら似た内容がいくらでも出てくるからです。

例えば「プロフィール写真をきれいに撮る3つのコツ」という記事なら、検索すれば似たような内容が大量に見つかります。

しかも今はAIでも、一般的なノウハウの整理ならかなり簡単に作れます。

もちろん役立つ情報であることは大事です。でも「役立った」で終わると、次に別のサイトへ行かれてしまうことがあります。

そこへ自分の経験や考え方が入ると、「同じ情報でも、この人の説明は分かりやすい」「この人はこういう基準で仕事をしているんだ」と、少しずつ人へ興味が移っていきます。

一般論だけで終わらせず、自分が実際に見たこと、やったこと、失敗したことを入れる。

これが今はかなり大事だと思っています。

「役立つ」と「人柄」を分けすぎない

実は、お役立ち情報と日記って、完全に別物にしなくてもいいんですよね。

例えば「広告写真で背景を整理する方法」という記事を書く。

そこに、「昔、背景に余計なものを入れすぎてクライアントに何を見せたい写真か分からないと言われた」という自分の失敗談を入れる。

すると、情報として役立ちながら、その人の経験や人柄も伝わります。

私は、この形がかなり使いやすいと思っています。

お役立ち7割、日常3割というように機械的に分ける必要もありません。

ひとつの記事の中で、役立つ情報と自分の経験を自然につなげればいいんです。

初見の人と、すでに知っている人では読む理由が違う

ここを整理しておくと、ブログで迷いにくくなります。

初めて来た人は、「自分に何の得があるのか」で読みます。

少し知っている人は、「この人はどんな考え方をしているのか」も読み始めます。

ファンになった人は、仕事と関係ない話まで読んでくれます。

私はキャンプの話や料理の話を普通に書くことがありますが、それはすべての読者に最初から見せるべき内容という意味ではありません。

読む人との距離によって、同じ話でも価値が変わるんですね。

野球選手でも、最初はプレーを見ます。その人を好きになった後で、好きな食べ物や休日の過ごし方まで気になり始めます。

商売でも基本的には同じです。

トップページは「初めて来た人」を優先する

もしホームページのトップに何の記事を載せるか迷っているなら、私は初めて来た人を優先します。

よくある悩みへの答え。

自分の専門性が分かる記事。

仕事への考え方が分かる記事。

このあたりを先に見せます。

その中に、自分の経験や人柄が少し見えるくらいで十分です。

いきなり「昨日こんなランチを食べました」から入る必要はありませんw

まず、この人は自分に関係のある人だと思ってもらう。

その後に人間として知ってもらう。

この順番なら、日記もちゃんと価値を持ちます。

書いた日記に、最後の1行を足してみる

ということで、今日やってほしいことは簡単です。

最近書いたプライベートな投稿をひとつ見てみてください。

そして最後に、

「この経験から、私は○○と考えました」

「だから仕事では○○を大切にしています」

という1行を足せないか考えてみる。

これが自然につながるなら、その日記はあなたを知ってもらう材料になります。

どうしても仕事や考え方につながらないなら、その話は無理にホームページへ載せなくてもいいと思います。

全部を仕事の話にしろという意味ではありません。

ただ、せっかく日常の中に仕事への考え方が出ているのに、ただの日記として流してしまうのはもったいないんですよね。

お役立ち情報だけでも足りない。

日記だけでも足りない。

役立つ情報を入口にして、その中から人が見えてくる。

私は、このくらいがちょうどいいと思っています。

それでは!

よくある質問

ブログには日記を書かない方がいいですか?

日記を書いても問題ありません。ただし、初めて読む人に向けたページでは、その出来事が仕事や考え方にどうつながっているのかまで書くと伝わりやすくなります。すでに関係性がある読者に向けたブログやメールでは、よりプライベートな内容も使いやすくなります。

お役立ち記事だけではダメなのでしょうか?

役立つ情報は入口として重要です。ただ、一般的な情報だけでは他の記事との差が出にくいので、自分の経験、失敗、判断基準などを加えると「なぜこの人から読むのか」という理由が作りやすくなります。

ホームページのトップには、どんな記事を載せるのがいいですか?

初めて来た人が「自分に関係がある」と判断しやすい記事を優先します。よくある悩みへの回答、専門性が分かる記事、仕事への考え方が分かる記事などです。その中に自分の経験や人柄が自然に入っていると、役立つ情報と人物理解の両方につながります。

P.S.

日常スナップを仕事につながる写真にしたいなら、止まっている瞬間より、動作の途中を撮ってみてください。

「はい、撮りますよ」と声をかけると、人は止まってカメラを見ます。すると仕事をしている人ではなく、記念写真を撮られている人になります。

そうではなく、道具を持ち上げている途中、書いている途中、誰かと話している途中を撮る。こちらはなるべく声をかけず、数枚続けて撮ります。

最初の1枚はカメラを意識していても、何枚か撮っているうちに普段の動きに戻ります。そこに、その人らしさが出るんですよね。

ブログの日記も写真も同じで、ただの日常を見せるのではなく、その日常の中から「この人はどう仕事をしているのか」が見えるところを選ぶ。そこが大事だと思っています。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。