この記事の要点
- 集中できない時は、意志の弱さよりも、集中を邪魔する前提を疑ってみます。
- 視界、音、通知、作業の切り替えを減らすと、目の前の仕事へ戻りやすくなります。
- 集中しやすい環境は人によって違うため、自分が自然に没入できた条件を記録して再現します。
どうも岩崎です。
今日は、自分に合った「没入環境」の作り方についてです。
仕事を始めたのに、なぜか集中できない。
気づいたらスマホを触っている。
メールを一通確認したつもりが、そのまま別の仕事を始めてしまう。
こういうことってありますよね。
で、集中できないと、多くの人は「自分は集中力がない」と考えてしまいます。
でも、私は集中力がある人とない人が、きれいに分かれているわけではないと思うんですね。
同じ人でも、ある時は何時間も夢中になれるのに、別の日は10分も続かなかったりします。
ということは、本人の能力だけでは説明できません。
集中できた時と、できなかった時で、何か前提が違っていたはずなんです。
机の上が散らかっていた。
通知が何度も来ていた。
次に何をすればいいのか決まっていなかった。
疲れている時間に、頭を使う仕事を始めていた。
こうした小さな違いで、同じ人の集中力がかなり変わります。
だから、集中力を無理に高めようとするよりも、集中が途切れる原因を先に減らした方がいいんですね。
今回は、集中力を気合いで維持する話ではありません。
自分が自然に仕事へ入りやすくなる環境を見つけて、毎回再現できるようにする話です。
集中力を増やすより、奪うものを減らす
人間は、目の前の仕事だけを見ているわけではありません。
視界にスマホがあれば、通知が来ていなくても存在が気になります。
机の上に未処理の書類があれば、「あれもやらなければ」と頭の片隅に残ります。
SlackやChatWorkの通知が出れば、今すぐ返さなくても内容を確認したくなります。
一つひとつは小さな刺激です。
でも、そのたびに今の仕事から意識が少し離れます。
そして元の仕事へ戻った時に、「どこまで考えていたんだっけ」と思い出す作業が発生します。
この小さな切り替えが積み重なると、仕事をしている時間は長いのに、深く考えている時間は短くなってしまいます。
なので私は、集中力を増やす方法よりも、集中力を奪っているものを減らす方から考えます。
集中できない自分を責める前に、集中しづらい環境になっていないかを見るということですね。
没入環境とは、頑張らなくても仕事へ戻れる環境
ここでいう「没入環境」は、立派な仕事部屋を作ることではありません。
防音室や高価な机が必要という話でもないです。
私が考える没入環境は、途中で意識がそれても、目の前の仕事へすぐ戻れる環境です。
たとえば、机の上に今回使う資料しか置いていない。
パソコンには必要な画面だけが開いている。
通知が止まっている。
次にやることが、すでに決まっている。
こうしておけば、少し意識がそれても、また仕事へ戻れます。
反対に、戻るたびに「次は何をするんだっけ」と考えなければいけない環境では、集中を続けるのが難しくなります。
つまり没入環境は、集中し続けるための場所というより、集中へ戻るまでの摩擦が小さい場所なんですね。
まずは視界からノイズを減らす
最初に試しやすいのが、視界に入るものを減らすことです。
何もない部屋にする必要はありません。
今回の仕事に使わないものを、目に入りにくい場所へ移すだけで十分です。
たとえば、文章を書くなら、机の上にはパソコンと必要な資料だけを残す。
スマホは伏せて置くのではなく、手の届かない場所へ移す。
別の案件の資料は閉じておく。
メールやチャットの画面も、一度閉じます。
ここで大事なのは、部屋をきれいにすること自体ではありません。
目に入るたびに別の仕事を思い出す原因を減らすことです。
片付けは美観のためだけではなく、自分の意識をどこへ向けるかを決める作業でもあるんですね。
音は消せばよいとは限らない
音については、少し個人差があります。
完全な無音の方が集中しやすい人もいれば、静かすぎるとかえって周囲の小さな音が気になる人もいます。
私の場合は、仕事の種類によって変わります。
文章を細かく確認する時は静かな方がよくても、単純な整理作業なら多少音があっても進められます。
なので、「集中するなら無音」と最初から決めつける必要はありません。
無音、耳栓、ノイズキャンセリング、一定の環境音などを試して、自分の仕事が進みやすい条件を見つければいいと思います。
大切なのは、一般的に集中できると言われている方法ではなく、自分が実際に集中できたかどうかです。
通知を切るだけでは足りないこともある
スマホやパソコンの通知を切るのも有効です。
ただ、通知を切っても、自分から何度も確認していたら意味がありません。
SlackやChatWork、メールは、開けば何か届いている可能性があります。
その「何かあるかもしれない」という状態だけで、確認したくなるんですよね。
なので私は、「通知を切る」だけではなく、「確認する時間を決める」というところまでセットで考えます。
たとえば、午前中に考える仕事をするなら、その間はチャットを開かない。
一区切りついたところで、まとめて確認する。
こうすると、「今は確認しなくていい」と自分で判断できます。
すべての連絡へ即座に反応するよりも、集中する時間と連絡を見る時間を分けた方が、どちらにも落ち着いて対応できます。
集中力のスイッチを決めておく
環境を整えたら、仕事を始める時の合図も決めておくと便利です。
私はこれを、集中力のスイッチだと思っています。
たとえば、机の上を片付ける。
スマホを別の場所へ置く。
今回使うファイルだけを開く。
最初にやる小さなタスクを書いておく。
ここまでを毎回同じ順番で行います。
すると、「さあ集中しよう」と気合いを入れなくても、仕事を始める形が整います。
人は、何をするか判断する回数が多いほど、動き出すまでが重くなります。
だから仕事を始める前の流れを固定して、考えなくても始められるようにしておくんですね。
集中できた条件を記録する
自分に合った環境は、一度で見つかるとは限りません。
なので、集中できた日と、できなかった日の違いを簡単に記録します。
- 何時に始めたか
- どこで作業したか
- 周囲にどんな音があったか
- スマホや通知をどうしていたか
- どんな仕事をしていたか
- 何分くらい集中できたか
細かな日記をつける必要はありません。
「今日は午前中、スマホを別室に置いたら進んだ」くらいで十分です。
何度か記録すると、自分が集中しやすい条件が見えてきます。
一般論に自分を合わせるのではなく、自分に合った前提を見つけて再現するということですね。
撮影では、集中する前に迷いを減らしておく
私も撮影の現場では、環境が結果をかなり左右すると感じています。
スタジオが散らかっていると、必要な機材を探すところから始まります。
機材の置き場所が毎回違えば、「あれはどこだっけ」と考えます。
撮影中に別の案件の道具が視界へ入れば、そちらの仕事を思い出すこともあります。
こうした一つひとつの迷いは小さいです。
でも、撮影で本当に使いたいのは、機材を探すための集中力ではありません。
光を見る。
商品の見え方を確認する。
何を魅力として実体化するのかを判断する。
そこへ集中力を使いたいんですね。
だから、よく使う機材の場所を決め、撮影前に必要なものを用意し、関係のないものは片付けます。
集中力の高い人になろうとしているのではありません。
大切な判断以外へ、集中力を使わなくて済む環境を作っているんです。
自分に合った没入環境を作る手順
まとめると、最初にやることは難しくありません。
- 今回の仕事に関係のないものを視界から外す
- 通知を切り、連絡を確認する時間を決める
- 次に行う小さなタスクを一つ決める
- 自分が集中しやすい音や場所を試す
- 集中できた条件を簡単に記録する
全部を一度に変える必要はありません。
まずは、今いる場所から、仕事と関係のないものを一つだけ視界の外へ出してみてください。
集中力を鍛えるよりも、集中を邪魔するものを一つ減らす。
この方が小さく始められますし、違いも確認しやすいと思います。
自分の集中力を疑う前に、自分が集中しやすい前提を作れているかを見直してみてください。
それでは!
よくある質問
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集中力を高める方法は、全部試さないといけませんか?
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全部を同時に試す必要はありません。まずはスマホを手の届かない場所へ置く、関係のない資料を片付けるなど、一つだけ変えてみてください。一度に複数の条件を変えるよりも、何が自分に効いたのか判断しやすくなります。
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周りの音が気になる場合は、どうすればいいですか?
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無音、耳栓、ノイズキャンセリング、一定の環境音などを試してみてください。静かな方が集中できる人もいれば、多少の音があった方が作業しやすい人もいます。一般論ではなく、自分の仕事が実際に進んだ条件を基準にします。
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環境を整えても集中できない時は、どうすればいいですか?
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仕事の内容が大きすぎて、最初の行動が曖昧になっている可能性があります。「記事を書く」ではなく「タイトル案を10個出す」のように、次に何をするか迷わない大きさまで分けてから始めてみてください。
P.S.
スタジオの掃除は、写真に直接写らない仕事です。でも、機材を探す時間や余計な迷いが減るので、撮影の質には間接的に影響します。目に見える結果を変えたい時ほど、その手前にある見えない前提を整えることが大事なんですよね。
