「売り込み」はもう古い。脳が勝手にYESと言ってしまう、行動心理学の3つのスイッチ

どうも岩崎です。

この前、スーパーで試食コーナーに立ち寄ったときのこと。

一口サイズのミートボールを食べた瞬間、店員さんにこう言われたんです。

「おいしいですよね。冷凍とは思えないって、よく言われるんですよ」

で、気づいたら、カゴの中に3袋入ってました(笑)

別にミートボールが欲しかったわけじゃないのに、なぜか「まあ、あっても困らないし」みたいな気持ちになっていたんですよね。

これってまさに、脳が勝手にYESを出していた瞬間だったなと。

人って、自分では気づかないうちに「買う・買わない」の判断をしてるんですよね。

理屈より先に、気分とか雰囲気とか、「ちょっとした空気感」で動いてる。

今回は、そんな「無意識のYES」を引き出す3つの心のスイッチについて、

行動心理学の視点からお話ししたいと思います。

一貫性のスイッチ「YESの前フリ」をつくる

まず1つ目は、「一貫性の原理」。

これは、人が「一度言ったことや、取った行動に対して、一貫性を保ちたくなる」という性質のことです。

たとえば、

「この記事、参考になったら“いいね”してもらえますか?」

「読んでどう思いましたか?よかったらコメントで教えてください」

みたいな、小さなYESを積み重ねていく。

こうして相手の中に「私はこの人の考え方に共感している」という感覚が芽生えると、

のちのち何かを提案したときにも、「じゃあお願いしようかな」と自然にYESが出やすくなる。

いきなり大きなお願いをするのではなく、小さなYESから始める。

これが、スムーズな関係構築のコツです。

返報性のスイッチ「ありがとう」の気持ちを引き出す

2つ目は、「返報性の原理」。

人は誰かから親切にされたり、得をしたと感じたときに、

「何かお返ししたいな」と感じるようにできています。

たとえば、

  • 無料で悩みに寄り添ってくれた
  • コメントに丁寧に返信してくれた
  • 役立つ情報を、惜しみなく提供してくれた

こういった体験が重なると、

「この人が何かを紹介してくれるなら、信じてみようかな」と思えるようになります。

見返りを求めない「純粋なギブ」が、いちばん強い営業ツールになる。

これが、返報性の原理を活かしたやり方なんですよね。

社会的証明のスイッチ「私だけじゃない」を感じさせる

3つ目は、「社会的証明」。

これは、人が「他の人がやっているから、自分もやっていいはず」と感じる心理です。

たとえば、

「このメルマガを読んで、8割以上の人が役立ったと答えてくれました」

「実際にこのサービスを受けたAさんは、3ヶ月後にこう変わりました」

こうした先輩の声は、提案に信頼感を加えるちょっとした要素。

「私だけが感じてるんじゃないんだ」

「他の人も良かったって言ってるなら、私も試してみようかな」

そんな風に、安心して一歩を踏み出せる後押しになるんです。

学問として知るだけじゃなく、「試す」ことが大事

ここまで、行動心理学について話してきましたが…

これは別に、「こうすれば絶対にうまくいく!」っていう魔法じゃないんですよね。

たとえば、相手にYESをもらうつもりで話しても、

相手はまったく興味がなかった、ってことだってあります。

つまり、相手の気持ちなんて、最後までわからないのが普通

だからこそ、心理学を学ぶだけじゃなくて、

「AとB、どっちに興味を持ってもらえるかな?」って試していく姿勢が大事なんです。

それが、マーケティング。

仮説を立てて試してみる → 反応を見る → 修正する

この繰り返しこそが、最終的な信頼と成果につながっていく。

頭で理解するよりも、実際に使ってみる。

それが一番、心に残るんですよね。

写真もまた、心理のスイッチを押している

ちなみに、私がなぜ写真にこだわるかというと、

まさにこういう「心のスイッチ」を一瞬で押せるからです。

文章よりも先に届く。説明よりも先に伝わる。

それって、感情のスイッチをダイレクトに押してるからなんです。

写真は、行動のきっかけになる。

見せ方ひとつで、反応はまったく変わります。

だからこそ、どんな写真を使うか、どんな構成で見せるかって、めちゃくちゃ大事なんです。

ではまた。


P.S.

最近スーパーで買ったミートボール、まだ冷凍庫に2袋残ってます(笑)

完全に勢いで買ったけど、これはこれでちょっと得した気分。

人って、ほんと不思議ですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。