この記事の要点
- SlackやChatWork、メールに情報が散らばると、仕事の抜けや優先順位のズレが起こりやすくなります。
- Claude Codeでは、サブエージェントごとに役割と使用モデルを指定し、専属の「部下」として登録できます。
- 整理や分類は軽いモデル、重要な判断は賢いモデルへ任せると、質を保ちながら利用枠を節約しやすくなります。
どうも岩崎です。
今日はClaude Codeに、モデル別の「部下」を登録しておく話です。
私は複数の会社と仕事をしているので、普段の連絡手段もひとつではありません。
Slackで連絡が来る会社もあれば、ChatWorkを使う会社もあります。
メールで資料が届くこともありますし、打ち合わせで決まった内容を別の場所にメモしていることもあります。
そうすると、情報がいろいろな場所に散らばるんですよね。
Slackでは修正の話をして、ChatWorkでは次の企画が進んでいて、メールには確認待ちの資料が届いている。
ひとつずつ見れば、それほど難しい仕事ではありません。
でも、それを全部自分の頭の中でまとめようとすると、かなり煩雑になります。
しかも、情報がまとまっていないと、優先順位もズレやすくなります。
本当は今日中に確認しなければいけない仕事よりも、たまたま最後に届いたメッセージから先に処理してしまう。
重要な仕事と、ただ新しく届いただけの仕事が、頭の中で混ざってしまうんですね。
さらに複数の仕事を並行していると、会社ごとに前提も違います。
さっきまで写真のクリエイティブを考えていたのに、次は番組の資料を確認して、そのあと撮影の連絡へ戻る。
この切り替えだけでも、けっこう頭を使います。
私は同時に動かせる会社は30社くらいが限界だと思っているんですが、その理由は仕事量だけじゃありません。
それぞれの会社の前提を思い出して、頭を切り替える作業に、かなりエネルギーを使うからです。
そこで最近、Claude Codeの中に、役割ごとの「部下」を作るようにしました。
正式にはサブエージェントという機能なんですが、簡単に言えば、Claude Codeの中に担当者を何人か作っておく仕組みです。
たとえば、SlackやChatWork、メールから集めた情報を整理する部下。
依頼内容を分類して、抜けや重複がないか確認する部下。
期限や影響範囲を見ながら、優先順位を整理する部下。
そして、最後に重要な判断をする部下です。
こういう作業をやってもらえると、かなり楽になります。
自分で全部覚えておく必要がなくなりますし、「次に何をやるんだっけ?」と、いろいろな連絡先を探し直す時間も減ります。
ここで大事なのが、全部の仕事を一番賢いモデルに任せる必要はないということです。
情報を集める、並べる、分類する、重複を探すといった仕事は、比較的軽いモデルでもできます。
反対に、何を優先するか、どの案を採用するか、間違えると後工程に大きく影響する判断は、賢いモデルへ任せた方が安心です。
会社で言えば、届いた郵便物を社長が全部仕分けして、予定表へ転記して、資料の名前まで整えているような状態をやめるということですね。
整理は整理が得意な部下へ任せて、社長は重要な判断に集中する。
Claude Codeでも同じように役割を分けると、仕事がかなり進めやすくなります。
しかも、軽い仕事は軽いモデルへ任せられるので、利用枠の減りも緩やかになります。
今回は、Claude Codeにモデル別の部下を登録して、情報整理から重要な判断までを振り分ける方法について話します。
賢いモデルほど利用枠を食う
Claude CodeのFable 5は、一時期、Pro、Max、Team、一部のEnterpriseプランで、週間利用枠の最大50%まで追加料金なしで使えるようになっていました。
ただし、これは2026年7月7日までの期間限定措置です。
7月8日以降は、Fable 5を使う場合に利用クレジットが必要と公式に案内されています。
この期間中に使ってみて実感したのは、賢いモデルほど利用枠を食うという、わりと当たり前の事実です。
Claude Codeに限らずですが、高性能なモデルほど利用枠の減りが速くなりやすいです。
とくにFable 5はめちゃくちゃ賢いんですが、その分、利用枠の減りもかなり速く感じました。
何も考えずに使っていると、検索や整形のような単純作業まで賢いモデルがやることになって、利用枠がどんどん削られていきます。
かと言って、軽いモデルに全部任せてしまうと、戦略や設計のような、間違えたら後工程が全滅するタイプの仕事の質が下がってしまいます。
つまり、高性能なモデルを使わない方がいいという話ではありません。
高性能なモデルを、本当に必要な仕事にだけ使った方がいいという話なんですね。
役割ごとに専属の部下を4人登録する
そこでオススメなのが、役割ごとに使うモデルを指定した専属の部下を4人登録しておくことです。
Claude Codeでは、サブエージェントごとに使うモデルを指定できます。
sonnet、opus、haikuといったエイリアスのほか、正式なモデルIDや、親の会話と同じモデルを使うinheritも指定できます。
私の場合は、役割を次の4つに分けています。
- 設計や重大な判断をする部下
- 制作や実装を進める部下
- 検索やチェックなどの定型作業をする部下
- 要約や分類などの大量処理をする部下
設計や重大な判断の担当には、利用できる環境であればFable 5を正式なモデルIDで指定します。
制作や実装の担当はOpus、検索やチェックなどの定型作業はSonnet、要約や分類などの大量処理は、一番軽いHaikuという分け方です。
重い仕事は賢いモデルに、軽い仕事は軽いモデルに、あらかじめ役割を分けておくイメージですね。
情報整理をする部下には、SlackやChatWork、メールから集めた内容を、会社別、案件別、期限別に分けてもらいます。
さらに、誰の確認待ちなのか、こちらが次に何をするのか、どこで話が止まっているのかも整理してもらいます。
そのうえで、優先順位を考える部下に、期限や影響範囲を見てもらう。
そして最後に、重要な判断だけを賢いモデルに任せるという流れです。
会社で考えても、経営判断と資料整理を、全部同じ人に任せる必要はありません。
Claude Codeでも、仕事に合わせて担当を分けた方が効率がいいということです。
部下はClaude Codeに作ってもらえる
部下を作る方法は、それほど難しくありません。
Claude Codeに、そのまま次のように頼みます。
役割ごとにモデルを指定した部下(サブエージェント)を作ってください。
設計、実装、定型作業、大量処理の4つに分けて、それぞれの仕事に合ったモデルを設定してください。
仕事の内容まで伝えれば、設定ファイルごと作ってもらえます。
たとえば、情報整理を担当する部下なら、次のように頼みます。
Slack、ChatWork、メールなどから集めた情報を整理するサブエージェントを作ってください。
会社別、案件別、期限別に分類し、重複、確認待ち、未対応の仕事を見つけてください。
重要な経営判断はせず、整理した結果を簡潔に報告する役割にしてください。
自分で設定ファイルを一から書く必要はありません。
ただし、どの部下に何を担当させるのかは、こちらである程度決めておいた方がいいです。
「何でもできる部下を作って」では、結局どの仕事を誰に頼むのか曖昧になってしまいますからね。
自動で振り分けてもらうコツ
ここで大事なのが、各部下の説明文、いわゆるdescriptionです。
Claude Codeは、仕事を頼まれた時に、このdescriptionを見て、内容に合った部下へ任せるかを判断します。
つまり、自動振り分けの精度は、部下ごとの説明文をどれだけ具体的に書けているかにかかっています。
たとえば「調べ物をする部下」だけでは、かなり曖昧です。
それよりも、「プロジェクト内のファイル検索、関連箇所の確認、情報整理、事実確認を担当する。設計や最終判断はしない」と書いた方が、担当する範囲がわかりやすくなります。
SlackやChatWork、メールの整理をする部下なら、「複数の連絡手段から集めた情報を案件別に整理し、期限、担当者、確認待ち、次の行動を明確にする」と書いておきます。
制作担当なら、「決められた設計に従って実装する。全体設計を変更する必要がある場合は、勝手に判断せず報告する」といった説明にします。
要するに、部下の名前よりも、何をする人なのかを具体的に書く方が大事なんですね。
CLAUDE.mdは補助として使う
CLAUDE.mdに、「どの仕事はどの部下に回すか」「迷ったら1つ賢い方を使う」といった方針を書き足すこともできます。
ただし、CLAUDE.mdへの振り分けルールは必須ではありません。
自動振り分けで重要なのは、まず各部下のdescriptionです。
CLAUDE.mdは、プロジェクト全体の運用方針を補足するために使うと考えた方がわかりやすいです。
たとえば、次のような方針を書いておきます。
- 検索や情報整理には高性能なモデルを使わない
- 期限と影響範囲を確認してから優先順位を決める
- 全体設計を変更する判断は、設計担当へ任せる
- 担当を迷った場合は、1段階高性能なモデルへ任せる
まずは各部下のdescriptionを丁寧に書く。
それでも意図どおりに振り分けられない場合は、CLAUDE.mdへ全体の方針を補足する。
この順番で設定していけばいいと思います。
利用枠より先に、頭の中が整理される
この仕組みの良いところは、利用枠を節約できることだけではありません。
私にとっては、頭の中を整理してもらえることの方が大きかったです。
連絡手段が複数あると、仕事がどこにあるのかを探すだけでも疲れます。
さらに、連絡を読んで、前回までの流れを思い出して、次に何をすればいいかを決める必要があります。
実際の作業を始める前に、すでにかなり頭を使っているんですよね。
そこを部下に整理してもらって、「今日やること」「確認待ち」「後回しでいいこと」まで分けてもらう。
すると私は、上から順番に判断していけばよくなります。
仕事が減るわけではないんですが、迷う時間が減るので、かなり楽になります。
これは、単にAIに仕事をやってもらうという話ではありません。
自分が判断しやすい状態まで、前提を整えてもらうということです。
私は、この使い方がClaude Codeの大きな価値だと思っています。
実際にやってみて
これをやってから、利用枠の減りが明らかに緩やかになったのに、大事な部分の質は落ちていません。
私の場合、ブログのリサーチや構成の下調べ、情報の分類といった定型作業は、軽いモデルに任せています。
SlackやChatWork、メールなどから集めた内容の整理も、軽いモデルが担当します。
反対に、どの仕事を優先するのか、どの方向で進めるのか、キャッチコピーや記事全体をどう設計するのかといった重要な判断は、賢いモデルに残します。
全部を軽いモデルに任せるわけでもなく、全部を一番賢いモデルに任せるわけでもありません。
仕事の重要度に合わせて、使うモデルを変えるということです。
この使い方にしてから、利用枠を気にして高性能なモデルを使うのをためらうことが減りました。
単純作業で枠を使いすぎていないとわかっているので、本当に重要な判断では、安心して賢いモデルを使えるんですよね。
そして何より、「あの話はどこに書いてあったっけ」「今日はどれからやるんだっけ」と考える時間が減りました。
利用枠の節約はもちろんですが、複数の仕事を切り替える負担が軽くなったことの方が、私にとっては大きかったです。
Claude Codeを使っている方は、まず情報整理をする部下と、重要な判断をする部下の2人から試してみるといいと思います。
それでは!
よくある質問
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部下は必ず4人登録しないといけませんか?
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4人はあくまで一例です。まずは「情報整理用」と「重要な判断用」の2人からでも十分効果を感じられます。自分の仕事内容に合わせて、必要になった時に追加してみてください。
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自動振り分けがうまくいかない時はどうすればいいですか?
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まずは各部下のdescriptionを見直して、任せたい仕事の内容をより具体的に書き直してみてください。それでも意図どおりに振り分けられない場合は、CLAUDE.mdに全体の運用方針を補足する方法もあります。
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サブエージェントを使えば、必ず利用枠の減りが遅くなりますか?
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必ず同じ割合で遅くなるわけではありません。利用枠の減り方は、仕事内容や読み込む情報量、会話の長さなどでも変わります。ただし、検索や分類などの単純作業を軽いモデルへ任せることで、高性能なモデルを必要のない場面で使う回数は減らしやすくなります。
P.S.
このブログ記事のリサーチや下調べも、実は軽いモデルの部下にやらせています。仕上げの語り口と、どの話を残すかという判断だけ、賢いモデルに任せる感じですね。
