どうも、岩崎です。
写真を撮る時って、どんなに構図が良くても、ピントがズレてたら「うーん…」ってなりますよね。
実はこれ、コピーライティングもまったく同じなんです。
どんなに中身のあるサービスでも、どんなに想いがこもった商品でも、 「伝える言葉のピント」がズレてるだけで、スルーされてしまうことがある。
今日はそんな話を、写真の感覚と絡めてお届けします。

ピントがズレてると“伝わらない”
たとえば、背景のボケ具合が美しい写真でも、 肝心の被写体にピントが合ってなかったら意味ないですよね。
コピーも同じで、 「自分が伝えたいこと」を全力で語ったとしても、 読み手が「今、知りたいこと」にピントが合ってなかったら、ぜんぜん響かない。
たとえば、 「当店は国産素材100%で安心安全にこだわっています」って書いても、 読み手が「今夜、手間をかけずに家族の食事を済ませたい」って思ってたらスルーされます。
大事なのは、 “商品の特徴”じゃなくて、“お客さんの見ている焦点”に合わせること。
なぜピントがズレるのか?
ピントがズレる一番の原因は、 「自分の視点」から言葉を選んでしまうこと。
これは悪いことじゃないんです。 むしろ、サービスに想いがある証拠でもある。
でも、写真でもそうですが、自分の目線だけじゃなく、 「相手の目線」からどう見えているかを想像しないと、ピントは合いません。
・お客さんは何に困っているのか? ・どんな場面でそれを必要とするのか? ・何を優先して選ぶのか?
こういった“見る側の視点”に合わせて構図(=コピー)を作っていくことが大事なんですよね。
ピントを合わせるには“被写体”を絞る
じゃあ、どうすればピントを合わせられるのか?
これはカメラでもコピーでも同じで、 「どこにピントを合わせたいか」を明確にすることです。
いろんな人に届けようとするから、全部にピントが合わなくなる。
でも、「忙しい主婦が15分で夕飯を済ませたい時」に向けて書くなら、 自然とピントは合ってきます。
「いま一番伝えるべきことは何か?」 それを1点に絞って、あとはボカす。
背景をボカすことで、主題が際立つのと同じです。
写真もコピーも、ピントが命
どんなに構図が良くても、 どんなに高級なレンズを使っても、 ピントがズレていたら、見てもらえないし、伝わらない。
コピーもまったく同じです。
商品に自信があるのに売れないなら、 一度「ピントの位置」を見直してみてください。
読み手が“今、知りたいこと”に焦点を当てる。
その視点があるだけで、 文章の伝わり方はまったく変わってきますよ。
ではまた。
P.S.
最近フィルムカメラを久しぶりに引っ張り出してきたんですが、ピントが甘くても、ブレていても、「あ、このとき自分、こういう気持ちだったな」って思い出せる写真があるんですよね。
コピーも同じで、「完璧に整っているか」よりも、「ちゃんと相手の心に届いているか」が大事なんだと思います。
ズレてたら修正すればいいし、撮り直せばいい。それって、写真も言葉も同じですね。
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