この記事の結論
- 生物 → 哺乳類 → 犬 → チワワのように、上に行くほど本質レベル、下に行くほど具体レベルの話になる。
- 写真で言えば、生物レベルが「綺麗に撮る」という本質で、その下に「何をどう撮るのが得意か」という具体がぶら下がる。
- 外に向けてのコンセプトはチワワレベルの具体から語りつつ、生物レベルの本質とつながっていることが大事。言葉で飾る前に「写真を並べる」のがいちばん早い自己紹介になる。
どうも岩崎です。
私は今でも、写真を撮る仕事を続けています。
その流れで、カメラマンの方や事業主の方にアドバイスをすることもありますが、
基本的には、こちらが手を動かすよりも、
あなたが何をどう並べるか
の方を重視しています。
例えば、
綺麗に撮ります、とアプローチしたいのであれば、
まずはあなたが綺麗だと思う写真を、ずらっと並べてください
と伝えます。
それができれば、
この人の綺麗って、こういうことなんだな
と相手が勝手に理解してくれるからです。
今日は、この話をレイヤーと本質の話として整理してみたいと思うわけです。

生物 → 哺乳類 → 犬 → チワワ 本質から具体へ降りていく階段
レイヤーの話をするときに、私はよくこの流れを使います。
- 生物
- 哺乳類
- 犬
- チワワ
一番上の生物が、本質に近い抽象レベル。
そこから少し具体的になったのが哺乳類。
さらに絞られたのが犬。
いちばん下のチワワが、かなり細かく限定された具体です。
写真に置きかえると、こんな感じになります。
- 生物クラス 写真を綺麗に撮る力(技術と感覚)
- 哺乳類クラス 風景・人物・モノなど、どの被写体が得意か
- 犬クラス 証明写真、記念写真、プロフィール、ウェディングなど、どのシーンが得意か
- チワワクラス その中で、どんな瞬間・どんな撮り方が得意か
生物レベルは前提です。綺麗に撮れないカメラマンは、そもそも仕事になりません。
でも、外に向けてアプローチするときに、
綺麗に撮ります
とだけ言っても、誰にも届かない。
ここで必要になるのが「どのチワワで語るか」という視点です。
綺麗に撮るが本質なら、その下にある具体をはっきりさせる
例えば、生物レベルの本質として、
私は写真を綺麗に撮ることができる
という前提があったとします。
その下の哺乳類レベルで、
- 風景を綺麗に撮るのがしっくり来るのか
- 人物を綺麗に撮るのがしっくり来るのか
- モノを綺麗に撮るのがしっくり来るのか
自分の重心がどこにあるのかを決めます。ここでは、人物だとします。
さらに犬レベルで、
- 証明写真
- 記念写真
- プロフィール写真
- ウェディング
- 家族写真
などのどこが、自分の得意ゾーンなのかを確認します。
仮に「ウェディング」がフィールドだとしましょう。
そしてチワワレベルで、もっと絞ります。
- きっちりポーズが決まった一枚が得意なのか
- ふとした瞬間の表情と空気感を拾うのが得意なのか
- 親や友人を含めた関係性ごと写すのが得意なのか
ここまで降りてきて初めて、
ウェディング当日の、ふとした瞬間の空気感と表情を残すのが得意なカメラマンです
のようなコンセプトが、無理なく言えるようになります。
これは、言葉を盛ったわけではなく、
生物レベルの本質から、チワワレベルの具体までを整理して下ろしてきただけ
ということです。
言葉で説明する前に「写真を並べる」のがいちばん早い
とはいえ、ここまで言葉で整理しなくても、もっとシンプルな確認方法があります。
綺麗に撮ります、とアプローチしたいのであれば、
まずは「自分が綺麗だと思う写真」を並べてみてください
という方法です。
それを見た人は、
この人の綺麗は、こういう世界観なんだな
と、言葉を使わなくても理解してくれます。
そこに写っているのが、
- 整然とした風景ばかりなのか
- 人の表情ばかりなのか
- 商品写真のようなカットばかりなのか
それだけでも、哺乳類レベルや犬レベルが見えてきます。
さらに、
- 同じウェディングでも、きっちりポーズ写真が多いのか
- ゲストと笑っている自然なカットが多いのか
- 新郎新婦というより、家族全体の瞬間が多いのか
こうした「偏り」を見ることで、自分でも気づいていなかったチワワレベルが浮き上がってきます。
レイヤーを言葉で説明する前に、
まずは「並べてみる」。
ここからスタートするだけでも、かなり本質に近づきます。
「自分のコア → コアブランド → 商品コンセプト」に置きかえる
今日の話を整理すると、こんな感じです。
- 生物 → 哺乳類 → 犬 → チワワは、本質から具体へ降りていくレイヤーのたとえ話。
- 写真なら、生物レベルが「綺麗に撮る」、その下に「何を」「どんな場面で」「どう撮るのが得意か」がぶら下がる。
- 外に向けてのコンセプトはチワワレベルの具体から語るが、生物レベルの本質とつながっている必要がある。
- 言葉をひねる前に、自分が綺麗だと思う写真を並べると、「自分のチワワ」が見えてくる。
明日は、この考え方をそのままビジネスに置きかえて、
- 生物クラス 自分のコア(中心軸)
- 哺乳類クラス コアブランド(自分は何者として価値を出すのか)
- 犬・チワワクラス 商品コンセプトや企画
という形で、
自分のコア → コアブランド → 商品コンセプト
を上流から順番に作っていく話にしていこうと思うわけです。
P.S.
こんなふうに「まず写真を並べましょう」とか言っていますが、
自分の過去データを並べ始めると、だいたい途中で力尽きます。
人の写真を選ぶときはサクサク決められるのに、
自分の写真になると、
これは綺麗だけど、ちょっと前のテイストなんだよなあ これは好きだけど、仕事としてはニッチすぎるかな
みたいな声が頭の中でうるさくなってきて、
気づくとハードディスクの中で散歩しているだけの日があります。
なので「綺麗な写真を並べましょう」というのは、
相手に言っているようでいて、自分に向けている宿題でもあります。
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