やりたいことが多すぎる?「捨てる」が結果を生む

どうも岩崎です。

最近、こんな記事を目にしました。

フリーランスの58%が「メンタル不調を経験した」という調査結果が出ているそうです。

「休日の概念がなくなった」と感じる人が60%超。
「体調が悪くても代わりがいないから働き続ける」という人が3人に1人。

これ、他人事ではないと思ったんですね。

むしろフリーランスだけじゃなく、
私のまわりの個人事業主や、ひとり経営をしている方の多くが、
なんとなくずっと忙しくて、休むタイミングもなくて、
つねに頭の中がザワザワしている状態になっている。

で、その原因をよくよくたどると、「やりたいことが多すぎる」というところに行き着くんですよ。

もっと正確に言えば、「やらないことが決まってない」から、
全部を抱えてしまって、どれも中途半端になっていく。

今回はそんな話です。

「やりたいことが多い人」の落とし穴

最近、「あれもやりたい」「これも気になる」「せっかくだから全部挑戦したい」って、
頭の中でメモだらけになっている方、多いと思うんです。

写真もやってるし、動画も気になってるし、
SNSも発信したほうがいいし、イベントもやってみたいし、
オンラインで教材を売るのも興味あるし、広告も少し勉強してみたい。

全部「正解」なんですよ。

でも、「全部正解」ってことは、
「正解を選ぶ」じゃなくて「正解を捨てる」必要が出てくるってことでもあるんですよね。

この捨てるってことを避けてしまうと、
結局、なにひとつまとまった成果にならず、
「何年もバタバタしてるけど、売上が横ばい」ということが起きやすくなる。

一時的にやることを増やすのはいいんですが、
それを「日常」にしてしまうと、ずっとキャパオーバー状態になる。

「捨てる決断」ができる人の思考法

私がこれまでたくさんの方に写真の使い方について一緒に考えてきて、
「成果を出す人に共通するポイント」はすごくシンプルです。

やらないことを決めている。
そして、やらないことがあるからこそ、やることに集中できている。

よく言われる選択と集中ってやつですが、
これって「時間がないから1つしかできない」って話じゃなくて、
「1つに集中すれば、効果が何倍にもなるから」って話なんですね。

たとえば、インスタで写真発信してる方が、
プロフィールの設計を整えるだけで集客導線が変わったり、
広告を一つ出しただけで今までの月商を超えたり。

その人が変わったわけじゃないんです。
やることが1つに絞られていたから、結果が出ただけ。

「選べない人」の時間は増えない

「でも、選べないんです…」
という声も、もちろんわかります。

どれも必要に思えてしまうし、
選ばなかったものに可能性があるかもしれないと考えちゃう。

でも、これも冷静に言うと、
「全部選ぶ」ということは、何も選んでないのと同じなんですよね。

誰に届けたいのか?
どの手段が一番自分に合っているのか?
どの方法が、いまの自分にとって「負荷少なく継続できる」のか?

そういう問いを立てずに全部やろうとすると、
どれも60点くらいになってしまって、結果的に「大変なわりに売上が増えない」になりがち。

逆にいうと、
「これはやらない」って決めると、やるべきことの精度がグッと上がるんですよ。

これが「捨てる決断の力」なんです。

「何をやるか」より先に「何をやらないか」

じゃあ、何から捨てていくのか。

私はまず「不安が理由でやってること」は、いったん手放すようにしています。

  • 不安だからSNSを更新している
  • 不安だから新しいノウハウを買っている
  • 不安だから発信しなきゃと思ってる

これ全部、「やらなきゃ」が動機になっていて、
その分、効果が薄いし、時間も消耗する。

一方、「これは今の自分にとって投資になっているか?」
「未来につながる時間か?」という問いで見直してみると、
意外とやらなくていいことが見えてくるんですよ。

私はこれを定期的にやっていて、
やらないことをメモして可視化しています。

意識してないと、すぐ元に戻っちゃうので。

キャパを増やすんじゃない。負荷を減らす

ということで今日は、「やりたいことが多い人ほど、捨てる決断が必要」という話でした。

フリーランスやひとり経営の人は、
がんばればがんばるほど成果につながるように見えて、
実は「がんばりすぎると、何もかもうまくいかなくなる」というパラドックスがあります。

だからこそ、
キャパを増やす努力じゃなくて、
「やらない」を増やす努力をした方が、結果的に“進むスピード”が上がります。

あなたの時間とエネルギーを、
本当に届けたい相手に集中できるように。

まずは、1つだけ「もうやめていいこと」を見つけてみてください。

それが、全部を変える第一歩かもしれません。

ではまた。


P.S.
今年は梅雨明けが早かったせいか、エアコンの効きが悪い部屋での作業が増えてます。
集中力が切れがちな方は、「暑さ対策」も意外とパフォーマンスに直結するので、
体調管理もぜひ意識してみてくださいね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。