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DXが失敗する企業の共通点」形だけのデジタル化がうまくいかない理由

どうも、岩崎です。

最近、飲食店に行くと、食券機を導入しているお店が増えましたよね。でも、いざ使おうと思ったら、「故障中」なんて貼り紙がしてあって、結局店員さんが手作業で注文を取っている……なんてこと、ありませんか?

これ、DXの落とし穴の典型例です。

デジタル化すれば便利になると思っていたのに、いざ運用してみると「維持費が高すぎる」「システムが不安定」「導入したはいいけど、結局アナログに戻っている」など、思ったようにいかないケースが山ほどあるんですよ。

DXは導入コストだけじゃない、維持費が問題

例えば、飲食店の食券機を導入するとします。

  • 食券機本体:100万円
  • メンテナンス費用:年間10万円
  • 追加のレジシステム連携:30万円

これだけ見ると、100万円の初期投資で済むように見えますが、実際には維持費もかかるし、万が一故障したら修理費も発生します。さらに、従業員が「食券機の使い方がわからないお客さん」の対応に追われることになり、むしろ業務が増えてしまうケースも。

減価償却の観点から考えるべきこと

設備投資をするときに考えないといけないのが「減価償却」です。

たとえば、耐用年数5年の資産を100万円で購入した場合、定額法の償却率0.200をかけ合わせると、毎年の減価償却費は20万円。つまり、5年間にわたって毎年20万円ずつを経費として計上することになります。

これ、何が言いたいかというと、「100万円の支出が一気に経費になるわけじゃない」ってこと。だから、導入費用だけでなく、長期的な支出計画を考えないと、思ったよりも負担が大きくなってしまうんです。

DX導入後に「使われなくなるシステム」

もう一つ、ありがちな話。

  • 請求書はデジタル化したのに、納品書は紙のまま
  • BtoBの取引とBtoCの取引で同じフォーマットの封筒を使っている
  • 「社内システムをDX化した!」と言いつつ、結局みんなLINEでやり取りしている

これ、企業がDXを推進しようとして、結果的に「部分的にデジタル化しただけで、結局アナログの方が楽だからみんな戻ってしまう」パターン。

つまり、「DX導入=仕事がラクになる」ではなく、「本当に便利な形になっているのか?」を常に考えないと、無駄な投資になってしまうということ。

DXの導入はゴールじゃない

DXの本質は、「新しいシステムを導入しました!」で終わるものではなく、「それをどう活かして仕事をよりスムーズにするか?」が重要なんです。

例えば、

  • 食券機を導入するなら、故障時の対応フローも整える
  • システム導入後も、社員の使い勝手をチェックして改善する
  • リースにすることで、減価償却の負担を減らす

こういった視点を持たないと、結局「高いお金をかけたのに誰も使わないシステム」が出来上がってしまいます。

導入することが目的になってしまっては、本末転倒。DXは「どう便利にするか?」を考え続けることが一番大事なんです。

ではまた。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。