fbpx

DX導入で失敗する本当の理由とは?「形だけのデジタル化」が現場を混乱させるワケ

どうも岩崎です。

先日、あるお店で「最新のDX導入事例」として紹介されていたシステムを見に行ったんですが…正直、うーんって感じでした。

確かに画面はピカピカだし、システムも整ってる。

でも、接客はちょっと冷たくなってるし、肝心のお客さんは戸惑ってる様子。

店員さんも操作に慣れてないみたいで、逆に手間取ってるように見えました。

なんというか、「ツールは最新なのに、空気は昭和」みたいな。

DXって便利になることが目的じゃないはずなんですよね。

今回は、そんな“形だけのデジタル化”じゃなくて、ちゃんと「仕事の質を変えるためのDXってなんなのか?」という本質的な話をしていこうと思います。

ツールを入れたらDXじゃない

まず最初に言いたいのはこれです。

「新しいシステムを入れた=DX完了」と思ってる会社、めちゃくちゃ多いです。

でも、現場では結局、

  • 結局メールでやり取りしてる
  • 納品書は紙のまま
  • 電話対応の手間は増えてる

みたいなケース、ありませんか?

現場のストレスは減っていないどころか、「ツールを使いこなす」という新たな負担が生まれていることすらある。

つまり、効率化どころか“複雑化”しているんです。

システム導入で現場が混乱する理由

一番の原因は、現場と経営層の意識のズレです。

「経費削減!」「生産性アップ!」といった目先の数字だけを見て、システムを導入してしまう。

でも、実際にそれを使うのは現場の人たち。

  • 説明書を読まないとわからない
  • エラーが出てもサポートが遅い
  • そもそも使わなくても回ってた

こうなると「前の方がよかった…」ってなるのは当然ですよね。

売上につながるDXと、そうでないDX

DXの本質は「本当に必要な仕事に集中できるようにすること」。

たとえば、

  • BtoBとBtoCの封筒を分けることで、無駄な送りミスをなくす
  • 会計データを一元管理することで、経費精算の時間を1/3にする
  • 売上分析から、売れる時間帯に広告を集中させる

こういった「考えるべきことを減らす」「判断の材料を増やす」ようなDXが、結果的に売上やお客さんの満足度に繋がっていくんです。

維持できないDXは、導入しない方がマシ

あと、けっこうあるのがこれ。

「最新の食券機を入れたけど、すぐ壊れた」

「維持費が高くて使うのをやめた」

「結局、紙で対応してる」

導入コストだけじゃなくて、維持する手間や費用のこともちゃんと考えないと、逆に赤字になります。

そもそも減価償却のことも忘れちゃいけません。

たとえば耐用年数5年の資産を100万円で購入した場合は、100万円に定額法の償却率0.200をかけ合わせると減価償却費は20万円。

つまり、5年間にわたり毎年20万円ずつを経費計上することになります。

このコスト感覚がないまま、「なんとなく流行ってるから」と導入するのは危険です。

つまり、DXって「誰のためにやるのか?」が大事

便利なものを取り入れるのは悪いことではありません。

でも、それが“お客さんにとってどうなのか?”

“現場が本当に楽になるのか?”

“無理なく続けられるのか?”

ここが抜けているDXは、ただの“お金のかかる自己満足”になりがちです。

つまり、DXは「効率化」じゃなくて「本質化」。

私たちがやるべきなのは、“作業を自動化すること”じゃなくて、“人にしかできない仕事に集中すること”。

それこそが、デジタル時代の「人間らしい働き方」だと思うんですよね。

ではまた。


いわさき写真教室をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。