どうも岩崎です。
先日、あるお店で「最新のDX導入事例」として紹介されていたシステムを見に行ったんですが…正直、うーんって感じでした。
確かに画面はピカピカだし、システムも整ってる。
でも、接客はちょっと冷たくなってるし、肝心のお客さんは戸惑ってる様子。
店員さんも操作に慣れてないみたいで、逆に手間取ってるように見えました。
なんというか、「ツールは最新なのに、空気は昭和」みたいな。
DXって便利になることが目的じゃないはずなんですよね。
今回は、そんな“形だけのデジタル化”じゃなくて、ちゃんと「仕事の質を変えるためのDXってなんなのか?」という本質的な話をしていこうと思います。

ツールを入れたらDXじゃない
まず最初に言いたいのはこれです。
「新しいシステムを入れた=DX完了」と思ってる会社、めちゃくちゃ多いです。
でも、現場では結局、
- 結局メールでやり取りしてる
- 納品書は紙のまま
- 電話対応の手間は増えてる
みたいなケース、ありませんか?
現場のストレスは減っていないどころか、「ツールを使いこなす」という新たな負担が生まれていることすらある。
つまり、効率化どころか“複雑化”しているんです。
システム導入で現場が混乱する理由
一番の原因は、現場と経営層の意識のズレです。
「経費削減!」「生産性アップ!」といった目先の数字だけを見て、システムを導入してしまう。
でも、実際にそれを使うのは現場の人たち。
- 説明書を読まないとわからない
- エラーが出てもサポートが遅い
- そもそも使わなくても回ってた
こうなると「前の方がよかった…」ってなるのは当然ですよね。
売上につながるDXと、そうでないDX
DXの本質は「本当に必要な仕事に集中できるようにすること」。
たとえば、
- BtoBとBtoCの封筒を分けることで、無駄な送りミスをなくす
- 会計データを一元管理することで、経費精算の時間を1/3にする
- 売上分析から、売れる時間帯に広告を集中させる
こういった「考えるべきことを減らす」「判断の材料を増やす」ようなDXが、結果的に売上やお客さんの満足度に繋がっていくんです。
維持できないDXは、導入しない方がマシ
あと、けっこうあるのがこれ。
「最新の食券機を入れたけど、すぐ壊れた」
「維持費が高くて使うのをやめた」
「結局、紙で対応してる」
導入コストだけじゃなくて、維持する手間や費用のこともちゃんと考えないと、逆に赤字になります。
そもそも減価償却のことも忘れちゃいけません。
たとえば耐用年数5年の資産を100万円で購入した場合は、100万円に定額法の償却率0.200をかけ合わせると減価償却費は20万円。
つまり、5年間にわたり毎年20万円ずつを経費計上することになります。
このコスト感覚がないまま、「なんとなく流行ってるから」と導入するのは危険です。
つまり、DXって「誰のためにやるのか?」が大事
便利なものを取り入れるのは悪いことではありません。
でも、それが“お客さんにとってどうなのか?”
“現場が本当に楽になるのか?”
“無理なく続けられるのか?”
ここが抜けているDXは、ただの“お金のかかる自己満足”になりがちです。
つまり、DXは「効率化」じゃなくて「本質化」。
私たちがやるべきなのは、“作業を自動化すること”じゃなくて、“人にしかできない仕事に集中すること”。
それこそが、デジタル時代の「人間らしい働き方」だと思うんですよね。
ではまた。
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