fbpx

マニュアル通りにやってるのに現場が混乱?DXに潜む“使えない仕組み”の正体

どうも岩崎です。

この前、久しぶりに家族写真を見返していたんですが、ふと思ったことがあって。

写真って、撮ったその時の空気感とか、家族の笑い声とか、全部がそこに“残る”わけじゃないですか。
でも、ただの記念撮影じゃなくて、「構図」や「光の入り方」がしっかりしていると、まったく同じ瞬間でも見え方が全然違うんですよね。

つまり、「ただ撮った」だけじゃ伝わらない。
構図や光を考えて撮ることで、ちゃんと“伝わる”写真になるわけです。

で、これってDXでもまったく同じで。

最近いろんな業種で「DX化しました!」って言ってるけど、マニュアル通りにやっても「現場が動かない」「混乱する」ってこと、けっこうあるんですよね。

今日はそんな“使えない仕組み”になってしまうDXの落とし穴について、話していこうと思います。

いちばん多いのは「使いづらいシステム」

表向きは「導入した感」がある。でも、現場はというと——

「結局、エクセルに戻って管理してる」
「入力項目が多すぎて、めんどくさくて放置」
「この操作どうするんでしたっけ?って毎回聞いてくる」

こうなると、もう“使えるDX”じゃなくて、“やっかいな荷物”になってるんです。

なぜこんなことが起きるのか?

理由はカンタンで、「仕組みを使う人」の視点が抜けてるから。

ツールを導入する側が「これ便利ですよ」と思っても、
実際に毎日それを触る現場の人にとっては、

  • 項目が多すぎる
  • マニュアルが複雑
  • 動作が遅い

など「日常業務を圧迫する」ものになってしまうことがある。

つまり、設計した側の「便利」の定義と、現場の「使いやすい」の定義がズレてるんですよね。

マニュアル通りの運用が「現場を混乱させる」理由

マニュアルって、本来は「わかりやすくする」ためのもの。
でも、それが逆に“思考停止”を招くことがある。

「このボタンを押したらこうなる」
「この流れで処理してください」

これ、確かに聞こえはいいけど、イレギュラーなケースに対応できないんです。

現場では「こう言われたから」じゃなくて、
「この人はこういう事情があるから今回はこうしよう」
って判断が求められる場面も多い。

でも、マニュアル優先で動いていると、
現場がフリーズして、「誰かに聞かないと進めない」ってなっちゃう。

結局、DXは“人が使えること”が大前提

どんなに立派なシステムでも、
「現場で使われないなら意味がない」んですよね。

だからこそ、ツールを導入する時には、

  • どの作業を自動化したいのか?
  • 現場の人はどこで手間取ってるのか?
  • 手間と効果が本当に釣り合ってるか?

こういう視点で考えないと、
“とりあえず導入しただけ”で終わってしまう。

写真と同じで、「伝わらない仕組み」は意味がない

写真も、ただ撮ればいいってものじゃない。
光や構図、撮る側の「伝えたいもの」があって初めて“伝わる”んですよね。

DXも同じで、「導入したかどうか」じゃなくて、「使ってどう変わったか」が重要。

だからこそ、システム導入をする時には「誰が、どうやって使うのか?」をとことん具体的に想像すること。

それが、“動くDX”になる第一歩なんじゃないかと思います。

ではまた。


いわさき写真教室をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。