どうも岩崎です。
この前、久しぶりに家族写真を見返していたんですが、ふと思ったことがあって。
写真って、撮ったその時の空気感とか、家族の笑い声とか、全部がそこに“残る”わけじゃないですか。
でも、ただの記念撮影じゃなくて、「構図」や「光の入り方」がしっかりしていると、まったく同じ瞬間でも見え方が全然違うんですよね。
つまり、「ただ撮った」だけじゃ伝わらない。
構図や光を考えて撮ることで、ちゃんと“伝わる”写真になるわけです。
で、これってDXでもまったく同じで。
最近いろんな業種で「DX化しました!」って言ってるけど、マニュアル通りにやっても「現場が動かない」「混乱する」ってこと、けっこうあるんですよね。
今日はそんな“使えない仕組み”になってしまうDXの落とし穴について、話していこうと思います。

いちばん多いのは「使いづらいシステム」
表向きは「導入した感」がある。でも、現場はというと——
「結局、エクセルに戻って管理してる」
「入力項目が多すぎて、めんどくさくて放置」
「この操作どうするんでしたっけ?って毎回聞いてくる」
こうなると、もう“使えるDX”じゃなくて、“やっかいな荷物”になってるんです。
なぜこんなことが起きるのか?
理由はカンタンで、「仕組みを使う人」の視点が抜けてるから。
ツールを導入する側が「これ便利ですよ」と思っても、
実際に毎日それを触る現場の人にとっては、
- 項目が多すぎる
- マニュアルが複雑
- 動作が遅い
など「日常業務を圧迫する」ものになってしまうことがある。
つまり、設計した側の「便利」の定義と、現場の「使いやすい」の定義がズレてるんですよね。
マニュアル通りの運用が「現場を混乱させる」理由
マニュアルって、本来は「わかりやすくする」ためのもの。
でも、それが逆に“思考停止”を招くことがある。
「このボタンを押したらこうなる」
「この流れで処理してください」
これ、確かに聞こえはいいけど、イレギュラーなケースに対応できないんです。
現場では「こう言われたから」じゃなくて、
「この人はこういう事情があるから今回はこうしよう」
って判断が求められる場面も多い。
でも、マニュアル優先で動いていると、
現場がフリーズして、「誰かに聞かないと進めない」ってなっちゃう。
結局、DXは“人が使えること”が大前提
どんなに立派なシステムでも、
「現場で使われないなら意味がない」んですよね。
だからこそ、ツールを導入する時には、
- どの作業を自動化したいのか?
- 現場の人はどこで手間取ってるのか?
- 手間と効果が本当に釣り合ってるか?
こういう視点で考えないと、
“とりあえず導入しただけ”で終わってしまう。
写真と同じで、「伝わらない仕組み」は意味がない
写真も、ただ撮ればいいってものじゃない。
光や構図、撮る側の「伝えたいもの」があって初めて“伝わる”んですよね。
DXも同じで、「導入したかどうか」じゃなくて、「使ってどう変わったか」が重要。
だからこそ、システム導入をする時には「誰が、どうやって使うのか?」をとことん具体的に想像すること。
それが、“動くDX”になる第一歩なんじゃないかと思います。
ではまた。
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