どうも岩崎です。
先日、スーパーで冷凍うどんを買いに行ったときの話です。
パッケージがまったく同じで、値段も内容量も変わらないのに、 なぜか片方の棚ばかり減っていて、もう片方はほとんど手つかずだったんですよ。
で、よくよく見たら、 調理イメージとして載ってた写真の違いでした。
一方は、湯気立つどんぶりに刻みネギがたっぷり。 もう一方は、やや古い見た目の写真で、食欲が湧かない感じ。
あぁ、こういうことか…って思ったんですよね。
つまり、人は「理屈」で買ってるんじゃなくて、「見た瞬間の感情」で動いてる。
しかも、その判断は1秒以内です。

感情は、論理より先に動いている
これは脳科学でもよく言われている話で、 視覚から入ってくる情報って、文字情報よりも圧倒的に処理スピードが速い。
たとえば、AとBの商品があって、 機能や価格は全部同じだったとしても、
- 写真の明るさ
- モデルの表情
- 背景の色味
- 文字の読みやすさ
こういった見た目の印象で「好き・嫌い」「信じる・疑う」を無意識に判断してるんですよね。
SNSやチラシ、ブログで伝わらないのは、この最初の感情を無視している場合が多いです。
「文章を読んでもらえない」のではなく「読もうと思われていない」
私が広告写真を扱っていた頃からずっと思っているのは、
写真は情報ではなく「判断の入り口」だということ。
たとえば施術サロンのホームページで、 どれだけ丁寧にメニューを説明しても、 1枚目の写真が「なんか微妙…」と思われたら、もう読んでもらえないんです。
逆に、「なんかいいかも」と感じる写真があれば、 そのあとで少し説明が長くても読んでもらえる。
つまり、写真は感情のスイッチなんです。
じゃあ、どんな写真が感情を動かすのか?
これは、
- 安心できる表情
- 清潔感のある空間
- ストーリーが伝わる瞬間
この3つです。
とくに、「ストーリー」は強いです。
単に商品を見せるのではなく、「使っている場面」や「選ばれる理由」が写っている写真。
これだけで、「自分にも合ってそう」とか「ちょっと試してみようかな」という気持ちになる。
それが、行動につながるんです。
感情トリガーを理解すると、写真の使い方が変わる
「なんか伝わらないな…」と感じたとき、 まず見直すべきは言葉ではなく、“感情が動く仕掛け”です。
- 見た瞬間の印象
- 言葉のトーン
- 写真の空気感
理屈で説得する前に、感情で共感してもらう。
これが、いちばん遠回りのようで、いちばん確実な方法だったりします。
ではまた。
P.S.
冷凍うどんの話の続きなんですが、
その日家に帰って、結局私が食べたのは…袋麺でした(笑)
気分って、本当にあてにならないんですけど、
その瞬間の印象で行動が決まるって、ほんと面白いですよね。
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