どうも岩崎です。
最近、自宅の配管掃除をしたんですよ。
といっても大げさなことじゃなくて、パイプユニッシュ的なものを流しただけです。
でも、それだけでお湯の流れがびっくりするくらいスムーズになって、音まで違ってたんです。
「え、こんなに詰まってたの?」って思いました。
これ、私たちの仕事にも似てるなって思ったんですよね。
たとえば、LINEの予約が連携されてないとか、
Googleドライブに何を入れたかわからないとか、
やろうやろうと思って後回しにしてる作業がどんどんたまっていくとか。
こういう流れが悪くなることって、自分がズボラだからでも、能力が低いからでもないんです。
むしろ、放っておけばそうなるのが自然なんです。
この「自然に崩れていく仕組み」を説明してくれるのが、熱力学第2法則なんですよね。

エントロピーとは散らかる力のこと
この法則、めちゃくちゃ端的に言うと
放っておけば、モノゴトは必ず乱れる
というものです。
たとえば机の上。
意識して片付けない限り、どんどん散らかっていきますよね。
冷蔵庫の奥から、いつ入れたかわからないタッパーが出てくることもある。
この「乱れていく力」のことを、物理ではエントロピーと呼びます。
エントロピーっていうのは、簡単にいうと「散らかり具合」。
時間が経てば経つほど、秩序は失われていく。
そして一度失われた秩序を戻すには、外からエネルギーを加える必要がある。
整えるには、常にエネルギーが必要
だからこそ、整えることって「性格の問題」じゃなくて、「エネルギーの問題」なんです。
継続できないとか、ルーティンが崩れるとか、
それはあなたがだらしないからではありません。
ただ放っておけば崩れるという、自然の摂理にのっとっているだけ。
つまり、崩れるのが普通。整ってる方がレア。
「習慣化が苦手です」「ルーティンが続きません」って相談されることもありますが、
私は「そりゃそうですよね」ってまず言いたい。
秩序を保つには、常にエネルギーが要る。
そして一度力を抜いた瞬間に一気に崩れることもある。
熱力学の世界でも、崩壊って「ある時点で一気に来る」って言われてます。
仕組みは崩れない装置になる
でもここでひとつ希望があります。
崩れないように、整えるための仕組みを先に用意しておけば、
そんなに頑張らなくても保てるようになるということ。
私は何をするときも、なるべく仕組み化したいタイプです。
それは効率のためというより、「崩れないようにするため」。
たとえば
- 写真の整理ルール
- Googleドライブのフォルダ構成
- 毎月の数字の確認ルーティン
こういったものは全部「エントロピー増大に抗う装置」なんです。
NotebookLMで情報を一か所にまとめたり、
スライドのテンプレートを統一したりするのも、
整えるというより「崩れないように先回りしてるだけ」なんですよね。
整えるとは、物理法則に対抗するということ
だから私は、整えることは気合や根性じゃなくて、物理の話だと思ってます。
放っておけば、必ず崩れる。
それが普通で、整ってる方がちょっと努力してる状態。
だから、疲れたりうまくいかなくなったときは、
「サボってる」のではなく「整えるエネルギーが切れてきただけ」って受け止める方がいい。
そのうえで、整えやすい仕組みを作る。
一気に整えようとしなくても、ほんのちょっとだけ戻す動きを毎日やっていけばいい。
整えるとは、精神論ではなく、現実に抗う小さな習慣。
仕組みでラクにしてあげることが、最も長続きする方法です。
乱れるのは自然なこと。責めずに、整えるだけでいい
あなたの身の回りで、何か乱れ始めているものがあるとしたら、
それは自然なことなので、まずは自分を責めなくて大丈夫。
そのうえで、仕組みで少しずつ整えていきましょう。
私も配管掃除の件、月イチのルーティンにしようと思います。
ではまた。
P.S.
最近、家の近所のスーパーが改装して、入口が逆になってたんです。
「なんか居心地悪いな…」と思ったら、入る方向が変わっただけなのに、体が覚えてたんですよね。
人って、ちょっとした“流れの変化”にすごく敏感なんだなーと実感しました。
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