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なぜ人は嘘を信じてしまうのか?フェイクニュースに騙される認知のクセ

どうも、岩崎です。

最近、SNSを見ていると「本当なの?」と思うような情報が山ほど流れてきますよね。フェイクニュースや誤情報、加工された写真や動画、今では生成AIまで加わって、どれが本物でどれが嘘なのか、どんどん見分けがつきにくくなっています。

でも、なぜ人はこんなに簡単に嘘を信じてしまうのか?その理由を認知科学の視点から見ていくと、意外とシンプルな答えがあるんですよ。

人は「信じたいもの」を信じる

まず、人間の脳は「自分に都合のいい情報」を信じる傾向があります。これを 確証バイアス といいます。

例えば、自分がある商品をすごく良いと思っているとします。その時に「この商品は最高!」という口コミを見たら、「やっぱりそうだよね!」と納得しますよね。一方で、「この商品は微妙…」というレビューを見ても、「この人の好みが合わないだけ」とスルーしがち。

つまり、自分がすでに持っている考えと一致する情報は受け入れやすく、逆に反対の情報は無視しやすい。これが、フェイクニュースが拡散しやすい大きな要因のひとつなんです。

嘘はシンプルでわかりやすい

もう一つ、人が嘘を信じやすい理由として「情報のシンプルさ」があります。

フェイクニュースや陰謀論って、極端でわかりやすいものが多いんですよね。「◯◯を食べるだけで10キロ痩せる!」「△△国が世界を裏で支配している!」みたいな。

一方で、現実はもっと複雑です。「健康的に痩せるには、食事制限と運動をバランスよく…」なんて話は地味でつまらないし、努力も必要。だから、人は簡単に信じられる「シンプルな嘘」のほうに流されがちなんです。

写真や映像の力は強すぎる

ここで、写真の話を少し。

最近では、写真も動画も加工や修正が当たり前。しかも、生成AIによって「完全に作られた画像」まで出てきている。こうなると、「証拠」としての信頼性がどんどん揺らいできます。

でも、だからこそ 修正していない写真が持つ価値は大きい んですよ。

例えば、広告写真なんかはよく加工されますよね。でも、それを見て実際に商品を買ったら「思ってたのと違う…」となったら、むしろ信用を失います。

情報も同じです。インパクトのある嘘は拡散されやすいけど、長い目で見れば信頼を失うだけ。本当に大事なのは「正しく伝えること」。

私自身も、できるだけ誤魔化さずに伝えることを意識しています。確かに、派手な加工や誇張がない写真は地味に見えるかもしれません。でも、それが「リアル」であり、本当の証拠になる。情報も同じで、刺激的な表現で煽るよりも、誠実に伝えるほうが、結局は長く信頼されるんですよね。

フェイクニュースに騙されないために

では、嘘を見抜くためにどうすればいいのか?

  1. 情報の出どころを確認する 公式な情報源か?誰が発信しているのか?
  2. シンプルすぎる話には疑問を持つ 「これさえやればOK!」みたいな話は怪しい。
  3. 複数の情報源をチェックする 1つの情報だけで判断せず、他の視点も見る。
  4. 感情を揺さぶる情報に注意する 怒りや恐怖を煽る情報はフェイクが多い。

まとめ

人は「信じたいものを信じる」し、「シンプルでわかりやすい嘘」に騙されやすい。そして、写真や映像が持つ力が強すぎるがゆえに、それがフェイクだった場合、大きく影響を受けてしまう。

でも、本当に大事なのは「正しく伝えること」。

たとえば、写真も加工をすれば派手に見えるかもしれない。でも、実際に見たときに「なんか違う」と思われたら意味がない。情報も同じで、どれだけ拡散されても、間違ったことを伝えたら信用を失うだけ。

だからこそ、シンプルで目を引く情報に流されずに、しっかりと本当のことを見極める目を持つことが大事なんです。

ではまた。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。