どうも岩崎です。
最近、自分のことを「ちゃんとできないタイプだなあ…」って思う人と話す機会が多かったんですが、よくよく聞いてみると、その「ちゃんと」って実は、ものすごく高い理想像だったりするんですよね。
たとえば、「お客さんが来てくれるような立派なホームページを作りたい」とか、「ブログやSNSで読まれるように丁寧に発信していきたい」とか。
もちろん、それ自体はすごく良いことだと思います。でも、その「ちゃんと」の中に、自分でも気づかないうちに、3階建ての家みたいな構造を作っちゃってる人が多いんですよ。

「ちゃんとやる」の罠。3階建ての家とは?
たとえばこんな感じ。
- 1階:日々の仕事で成果を出す
- 2階:その成果をちゃんと記録・発信する
- 3階:さらにそれを継続してファン化していく
えらい。すごい。超立派。
…なんですけど、これ全部いきなり自分ひとりでやろうとしたら、そりゃあ息切れします。
私たちは、つい「よい戦略」よりも「完璧な構造」を先に考えがちです。でも、土台ができてないと、上にどれだけ立派な階を積み上げようとしても崩れます。
つまり、「まず1階でいい」「平屋で上等」ってことです。
平屋でいいんですよ。しかも、雑でもいい。
ここ、めちゃくちゃ大事なところです。
たとえば、こんな感じでいいんです。
- お客さんとのやり取りで気づいたことを、メモ代わりに1投稿だけ書く
- いまやってることの写真を撮って、「こういう理由でこれやってます」って軽く書いてみる
- 次に自分が読むために、今日の作業ログをブログにまとめておく
ね?「2階建て」にすらなってない感じ。でも、これでいいんです。というか、こういう「平屋の積み重ね」こそが、最終的には頑丈で住み心地のいい家になるんですよ。
そもそも「記録する」「発信する」って何のため?
記録って、自分が後から見返すためです。
発信って、「自分ががんばってる姿を、人が見てくれるかも」って希望があるからできるんです。
でも、それって全部「あとからついてくる」ものなんですよね。
最初から「人の目を意識した発信」を前提にすると、苦しくなるのは当たり前です。だって、毎回人に見せる前提だったら、ちゃんと書かなきゃ、ミスできない、ダサいこと書けない、ってなりますよね。
そしたら、手が止まる。続かない。しんどい。
そうやって「情報発信」や「SNS」が嫌いになってしまう人が、ほんとに多いです。
砂山みたいな努力でOK
昔、海辺で砂山を作ったことってありませんか?
あの時、「この砂山は人に見せるために完璧につくるんだ!」なんて思ってませんでしたよね。ただ、その瞬間を楽しんでいただけ。
でも、大人になると、「人に見せるための努力」になっちゃうんです。
発信も、「未来の自分へのメモ」「昨日より少しだけ整えた記録」っていう、そんな砂山みたいな軽い気持ちでやっていいんです。
だから、まずは「記録するだけ」でいい
最初は、誰にも見られなくていい。むしろ、見られない方がいい。
非公開のブログでもいいし、紙のノートでもいいです。
でも、そこに書いたことが、自分の考えを整理したり、仕事のヒントになったり、たまに読み返して「これ、他の人にも役立つかもな」と思えたり。
そうなったとき、初めて「ちょっと公開してみようかな」が出てくる。
その頃には、書くことへのハードルも下がってます。だから続けられる。だから成果が出てくる。
見られるのはあと。動くのが先。
よく「インスタを始めたけど、何を書いたらいいかわからない」とか「誰も見てくれなくて続かない」って聞きます。
でも、その前にやることは、「自分が続けられる形を作る」ことなんですよ。
一見すると地味で、誰にも気づかれないような「記録」の積み重ね。
だけど、砂山だって積み上げ続ければ、やがて立派な山になります。周りが「お、すごいな」って言い始めるのは、その後なんです。
だから、いまのあなたがやるべきことは、「誰にも見せない記録」を10個、20個、積んでみること。
平屋でいこう。3階建ては、あとから勝手に立ち上がる。
このブログも、最初は「あとで自分が読み返す用に書いとくか」くらいの気持ちで始めたんですよね。
それが今では、「あの記事のおかげで踏み出せました」って言ってくれる方が出てきたり、「同じことで悩んでたので救われました」って感想をもらえたり。
つまり、1階だけで建て始めた家が、いつの間にか3階建てになってた、みたいな感じです。
それも、ちゃんとした設計図なんかなくても、気づいたらそうなってたんです。
だから、あなたも大丈夫。
今できることを、平屋で。雑に、でも素直に。
ちゃんと書かなくていい。見せなくていい。でも、「やってる」ってことが一番の強みになります。
少しずつ積み上げたその記録は、いつかあなたの代わりに人に伝えてくれるようになります。
ではまた。
P.S.
最近スーパーで買った「訳ありトマト」が、全然訳ありじゃないくらい美味しくてびっくりしました。人もコンテンツも、ちょっといびつなくらいが、記憶に残りますね。
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