年齢とともに落ちる力もある。でも逆に伸びる力もある、という話

この記事の要点

  • 年齢とともに落ちやすい力もありますが、逆に伸び続ける力もあります。
  • 処理スピードや作業記憶は落ちやすい一方で、知識や経験を統合して判断する力は年齢とともに深まりやすいです。
  • 大事なのは、落ちる部分を整えながら、伸びる部分を積み上げていくことです。

どうも岩崎です。

年をとると脳は衰えていく一方、と思っている方は多いと思います。

確かに、それは半分は合っています。

でも半分は、ちょっと違うんですよね。

年齢とともに落ちやすい力はあります。でも逆に、年齢を重ねるほど伸びていく力もちゃんとあるわけです。

今日はその話をします。

若い頃に強い力は、たしかにあります

まず、落ちやすい方から話すと、情報処理の速さとか、作業記憶とか、そのへんはやっぱり若い頃の方が強いです。

新しいことをパッと覚えるとか、複雑なことを瞬時に処理するとか、そういう反応の速さですね。

これは脳科学の世界では流動性知能なんて呼ばれたりしますが、要するに、その場で頭を回して処理する力です。

ここは残念ながら、年齢とともに少しずつ落ちやすいと言われています。

なので、若い人の反応速度にはかなわないな、と思う場面が出てくるのは、ある意味では自然なんですよね。

でも、年齢とともに伸びる力もあります

ただ、ここで話が終わらないのが面白いところです。

流動性知能が少しずつ落ちる一方で、逆に年齢とともに伸びていきやすい力があります。

それが、知識とか、経験とか、語彙とか、判断の深さとか、そういうものです。

脳科学の言葉でいうと結晶性知能なんて言いますが、私は要するに知恵だと思っています。

見たこと、やってきたこと、失敗したこと、積み上げてきたもの。その全部が混ざって、若い頃には見えなかったものが見えるようになる。こっちは、むしろ年齢とともに深くなっていくわけです。

瞬発力は落ちても、見え方の深さは増していきます

写真でもこれをすごく感じます。

若い頃は、反射神経とか瞬発力で撮っていた部分がかなりありました。とにかく速く動く。シャッターチャンスを逃さない。そういう撮り方ですね。

でも経験を重ねるほど、別のものが見えるようになってきます。

この光はたぶんこう動くな、とか、この人は次の瞬間に表情が変わるな、とか、この空気感なら今は引いた方がいいな、とか。そういう読みが深くなってくるんですよね。

つまり、速さだけで勝負していた頃とは違う強さが出てくるわけです。

瞬発力は少し落ちても、見え方の深さは増していく。ここがすごく面白いところだと思います。

年齢を重ねると、脳の中のつながり方が変わってきます

なぜこういうことが起きるかというと、脳の中のネットワークの張り方が変わってくるからなんですよね。

一つ一つの細胞の反応速度は、たしかに若い頃の方が速いかもしれません。

でも、長く生きて、経験を積んで、たくさんの情報をつないできた脳には、別の強さがあります。

あの時の経験と、今見ていることが結びつく。昔の失敗と、今の状況が重なる。知識だけじゃなくて、体験も含めて判断できる。

だから、若い頃には見えなかった本質が見えてくるわけです。

だから、落ちる部分だけ見ていても仕方ないです

ここってかなり大事だと思うんですが、年齢による変化を、落ちる部分だけで見てしまうと、かなりもったいないんですよね。

速さが落ちた。覚えが悪くなった。反応が少し鈍った。たしかにそれはあるかもしれない。

でもその一方で、判断の深さとか、読みの精度とか、統合して考える力は、逆に強くなっていることがあるわけです。

なので、若い頃と同じ土俵でだけ比較すると、どうしても苦しくなります。

でも、何が落ちて、何が伸びるのかをちゃんと分けて見ると、脳の見え方はかなり変わります。

大事なのは、落ちる力を整えながら、伸びる力を育てることです

もちろん、知恵さえあれば全部いい、という話でもないです。

結晶性知能が高まっても、それを支える土台が極端に落ちてしまうと、せっかくの判断力も発揮しにくくなります。

なので、落ちやすい部分は運動や脳トレや生活習慣で整えていく。そして、伸びる部分は経験と学びで積み上げていく。この両方が大事なんですよね。

要するに、若さに勝とうとするんじゃなくて、年齢を重ねた脳の強さを育てる、ということだと思うわけです。

年齢とともに落ちる力もある。でも逆に伸びる力もある、という話

年齢とともに落ちやすい力は、たしかにあります。情報処理の速さや、作業記憶みたいなものですね。

でも一方で、知識、経験、語彙、判断の深さみたいな、いわば知恵にあたる力は、むしろ年齢とともに伸びていきます。

だから、脳は衰える一方、という見方はかなり雑なんですよね。

落ちる部分は整える。伸びる部分は育てる。この両方で見た方が、ずっと前向きだと思います。

もう歳だから、ではなくて、今の年齢だから育てられる力もある。そう考えた方が自然なんじゃないかなと思うわけです。

それでは。

よくある質問

年をとると脳はやはり衰えるのですか?

衰える部分はあります。ただ、全部が落ちるわけではありません。処理スピードは落ちやすくても、知識や経験を統合する力は伸びていきます。

流動性知能と結晶性知能の違いは何ですか?

流動性知能は、その場で速く処理する力です。結晶性知能は、知識や経験を積み上げて判断する力です。若い頃に強いのは前者で、年齢とともに深まりやすいのは後者です。

年齢を重ねた脳をどう鍛えればいいですか?

落ちやすい部分は運動や脳トレで整え、伸びる部分は経験や学びで積み上げることです。両方を同時に考えた方が、脳は長く強く使えます。

P.S.

広告写真の世界で長くやってきて感じるのは、若い頃の自分より今の自分の方が、何を撮るべきかの判断が早いということです。処理スピードは落ちても、判断の精度は上がっている。ここが年齢の面白いところで、経験を積み重ねる意味にもなっていると思うわけです。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。