腰が重いのは、気合が足りないからじゃない。摩擦力という目に見えない壁のせい

どうも岩崎です。

写真って、「撮ろう」と思ってからシャッターを切るまでに、ちょっとだけ間がありますよね。
カメラを出すのが面倒だったり、構図が決まらなかったり、
「まあいいか…」とそのまま過ぎ去った瞬間、あとから後悔する。

私は何度も経験してます。

あれ、撮ってたら絶対に良かったのに。
でもそのときは、たった数秒の億劫さが勝ってしまう。

この「最初のひと押し」って、写真だけじゃなくて仕事でも日常でも、
すべての行動に共通してあると思うんですよね。

人も物も、最初のひと押しが一番重い

物理でいうと、これはまさに静止摩擦力の話です。

床に置いてある重たい棚を思い出してください。
最初に動かすとき、めちゃくちゃ力がいりますよね?
でも、一度動き出したら、意外とスーッと動いていく。

これは、「止まっている状態」には大きな摩擦が働いているから。
動いている物体の方が、必要な力が小さいんです。

つまり、人の行動も同じで、
やり始める前が一番エネルギーが要る。

たとえば、書きかけのブログ。
開くまでに時間がかかるけど、一行書き出したら止まらなくなる。

これは「気分」ではなく「摩擦」の問題なんですよね。

やらない人の中にも、やりたい気持ちはある

だから私は、
やってない人に「やる気がない」とは思わないんです。

むしろ、「動き出すまでのハードルが高すぎる」だけ。
その摩擦を減らせば、自然と動けるようになる。

たとえば、ブログを書く前に「とりあえずタイトルだけ決める」でもいいし、
帳簿を開いたら「今日の売上だけ入力する」でもいい。

小さなアクションを先に滑らせる。
それだけで静止摩擦はかなり減ります。

摩擦力を減らすための「仕組みの潤滑油」

私の場合、最初の摩擦を減らす工夫として、
「必ず10秒以内に終わる作業から入る」と決めています。

たとえば

  • Googleドライブを開く
  • スライドの1枚目だけタイトルを入れる
  • Notionのチェックリストに1つだけチェックを入れる

こうやって少しでも「動いた実感」があると、
身体って勝手に反応するんですよね。

NotebookLMに話しかけるだけでもOK。
完全に止まっている状態を避けるだけで、驚くほど違います。

大事なのは、自分を責めないこと

動けない=ダメではありません。

止まっている物体に力が必要なのは当たり前。
それを動かすには、「まず摩擦を減らすこと」が先なんです。

やる気や根性じゃなくて、
もっと仕組みでラクにしてあげてください。

小さな助走があれば、あとは転がるように進みます。

最初の一歩が一番重い。
でもその一歩は、あなたが思っているよりずっと小さくていい。

ではまた。


P.S.
この前、ちょっと高いレンズを買ったんですが、
使うまでに3週間くらい寝かせてました。
「もったいないからちゃんと撮るときに使おう」と思ってたんですけど、
なかなか使うタイミングがわからずに困っています。依頼があればいいんですけど、マクロなんですよね…


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。