どうも、岩崎です。
前回、「10年後への正しい考え方とどんな未来にも対応できる力とは?」の中で、「強みを見つけよう」という話をしました。しかし、その強みが10年後も通用しないとやはりただ頭に汗をかいただけですよね。それでモチベーションが上がればまだいいけれど、ただ疲れただけになってしまうのは、あまり良い傾向とは言えません。
しかし、その強みが「汎用性の高いスキル」だった場合、時代や市場がどんなに変わろうと、柔軟に対応できます。
今回は、「汎用性の高いスキル」とは何なのか、そしてそれをどのように活用すればいいのかをお話しします。
汎用性が高いスキル vs 汎用性が低いスキル
まず、「汎用性の高いスキル」って何だと思いますか?
簡単に言うと、業界やトレンドが変わっても、いろんな場面で応用できるスキルのことです。具体的には、以下のような能力が該当します
- ビジュアル(写真やデザインなど、視覚的に訴求するスキル)
- ライティング(文章で価値を伝えるスキル)
- スピーキング(人を動かすプレゼン力やコミュニケーション力)
これらは、どの業界でも求められ続ける基本的な能力です。一方、汎用性が低いスキルというのは、特定の場面でしか活かせないスキルです。たとえば「手先の器用さ」などがこれに当たります。もちろん魅力的なスキルではありますが、そのままでは市場価値を広げにくいという特徴があります。
具体例で見るスキルの違い
わかりやすい例を挙げてみましょう。
1. 写真撮影(ビジュアル)
- 汎用性が低い例:ただ写真を撮る。
- 汎用性が高い例:広告用に最適化されたビジュアルを制作。
写真撮影自体はどんどん競争が激化しています。しかし、「マーケティングで使える写真」「広告で成果を出す写真」といった形に特化すれば、需要が途切れにくいスキルに変わります。
ちなみに私が撮影した写真は、ほぼ広告に使用するので、家族写真やウェディングフォトはやったことがありません。というか自信がありません。いや無理。
2. 記事を書く(ライティング)
- 汎用性が低い例:日記のような個人的なブログを書く。
- 汎用性が高い例:SEOに強いライティングや、商品のセールスコピーを書く。
そもそも、SEOライティングって何?と思われると思いますが、検索にヒットするライティングではなく、専門性に特化したライティングという意味です。
単に「文章が上手い」だけでは市場価値は低いかもしれませんが、何かに特化したライティングを学ぶことで、大きな成果を上げられるスキルに進化します。
3. 手先が器用(特化型スキル)
- 汎用性が低い例:趣味として手芸を楽しむ。
- 汎用性が高い例:カスタムオーダーメイドのクラフト商品として市場に出す。
特化型スキルも、方向性次第では汎用性を持たせることができます。たとえば、「特注品」として販売したり、「オンラインでのワークショップ」を開催したりする方法です。
なぜ汎用性が重要なのか?
「いやいや、好きなことをやるだけじゃダメなの?」と思う方もいるかもしれません。でも、好きなことだけをやるのはリスクが大きいんです。汎用性の高いスキルを持つことにはメリットがあります。
1. 市場の変化に対応できる
どの業界でも必要とされるスキルなら、業界が衰退しても別の分野で活かせます。
2. スキルのアップデートがしやすい
基礎がしっかりしているスキルなら、トレンドや新しい技術を学ぶのもスムーズです。
3. 収益源を複数持てる
1つのスキルを応用して、複数のサービスや商品を提供することができます。
どうやって汎用性を高めるのか?
ここからは、実際にあなたのスキルをどう汎用性のある形に変えるか、そのステップをご紹介します。
1. 成長市場を見極める
Googleトレンドや業界レポートを活用して、今後伸びそうな市場を調査しましょう。そして、自分のスキルをその市場にどう応用できるかを考えます。
2. スキルを具体的な形に落とし込む
たとえば、「写真撮影が得意」なら、「ECサイト用の商品写真を最適化する」といった形にサービス化しましょう。
3. 小さな実験を繰り返す
新しいスキルやサービスを小規模で試し、反応を見ながら改善していきます。この「実験と改善」のプロセスが、めちゃくちゃ大事です。
4. 集中するべきことを明確にする
「あれもこれもやりたい」ではなく、汎用性の高いスキルに絞って磨きをかけましょう。
未来を切り拓くスキルを今から磨こう
汎用性の高いスキルを持つことは、未来の不安を減らし、どんな状況にも柔軟に対応する力を与えてくれます。「ビジュアル」「ライティング」「スピーキング」という基礎的で応用範囲の広いスキルを中心に、自分の強みを市場に合わせて進化させてみるのが良いと思います。
次回は、具体的な市場分析の方法や、自分の強みを「サービス」として形にするプロセスを詳しくお話しします。
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