なぜ、あなたのビジネスは「見えない力」に左右されるのか?物理学に学ぶ、顧客と空気の相互作用

どうも岩崎です。
最近、AIが描いた絵がコンクールで入賞したとか、
ChatGPTに商品レビューを書かせる企業が増えているとか、
そんなニュースをよく見かけますよね。

技術が進んで、どんどん数字で測れるものが増えてきている反面、
実は「数字では測れない空気」のほうが影響力が強くなってきてるなと感じるんです。

例えば、

  • 同じ広告を出しているのに、ある日は反応がすごく良くて
  • 別の日にはまったく反応がない

あるいは、

  • 店の外観は変わってないのに、なんとなく入りにくい空気が漂っていたり
  • 他と同じような商品なのに、なぜかあそこは感じがいいと言われたり

こういうのって、論理じゃ説明がつかないですよね。
でも、物理学ではこの「見えない力」にちゃんと名前がついています。

目に見えないけど、確かに存在する場の力

物理学に「場の量子論」という考え方があります。
これは簡単に言えば、「モノ(粒子)は、ただそこにあるんじゃなくて、
場があって初めて存在できる」っていう考え方です。

つまり、何かが起きるのは「そこに何があったか」ではなく、
「どんな場だったか」がめちゃくちゃ重要だという話なんですね。

ビジネスでもこれはよくあります。

広告の出し方は間違っていないのに、

  • 誰もその話を聞こうとしていない時期だったとか
  • 市場の空気が疲弊していたとか
  • そもそも今のお客さんが、別のことに興味を持っていたとか

こういう見えない場の影響を見落とすと、
「うまくいかない理由」が全部自分のせいに見えてしまいます。

場が整えば、同じことをしても結果が変わる

たとえば、商品の紹介ページを全く変えずに、
広告の「出し先」だけを変えたら、結果が2倍以上になった、
というのは珍しくありません。

「いい場に投げたから」反応が良くなった。
これって、技術でも才能でもなく、「空気を読む力」なんですよね。

逆に言えば、
どれだけいいサービスを持っていても、
その価値を感じ取ってもらえる場に届いてなければ、
ただスルーされるだけ、ということでもあります。

ブランドイメージや口コミも、場の力

「このブランドって、ちゃんとしてそう」
「この人は信頼できそう」
そんな印象も、実は個人の技術だけで作られてるわけではありません。

まわりが何を言っているか、
どんな空気感で語られているか、
どこで出会ったか

こういう場の構成要素が、最終的に人の判断を左右します。

だから、広告を出すときに「ターゲット」を決めるのは当然ですが、
その人がどんな空気の中にいるかを想像できるかどうかが、
とても大事なんですね。

空気を読むは、才能じゃない

ちなみに、「空気を読む」って聞くと感覚的で、
苦手意識を持つ人も多いですが、
これは後天的に身につくスキルです。

たとえば、

  • 反応が良かった広告のキーワードを記録しておく
  • 季節や時期ごとの売れ方の変化をメモしておく
  • 同業者がどんな言葉を使っているかを定期的にチェックする

こういう地味な情報から空気の変化って見えてくるんですよね。

「空気」は、コントロールできる

そして、最も大事なのは
「空気=場の力」って、ある程度“自分で作れる”ということです。

広告の配信先を絞る。
伝え方を少し変える。
共感されやすい話題に寄せていく。

このあたりを少しずつ調整するだけで、
空気は確実に変わっていきます。

その変化は数字には出にくいけど、
「なぜか反応が良い」「なぜか予約が増える」
そんな形で、確実にあらわれてくるはずです。

だからこそ、技術だけで勝負しようとせず、
見えない力にも目を向けることが、これからの時代にはすごく大事です。

ビジネスの反応が鈍い時は、
「何がズレてる?」ではなく、
「今、どんな空気の中で伝えてる?」って問い直してみる。

それだけで、次の手が見えてくることってよくあります。

ではまた。

P.S.
最近ある電車内広告の写真が炎上してましたよね。
内容よりも「この時期にこの空気感で出すのか」っていう違和感が、
一番の問題だった気がします。
ビジネスの広告でも同じで、内容より「空気を読み間違えると伝わらない」ってこと、あらためて感じました。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。