レバレッジが効くDXに必要なのは、ツールより視点のズラし方

どうも岩崎です。

最近、ある方からこんな質問を受けました。 「DXって、まずはどんなツールを入れればいいんでしょうか?」

これ、めちゃくちゃ多いです。 でも実は、考える順番がズレてるんですね。

DXの目的って、ツールを入れることじゃありません。 本当は「仕事のどこを整えると、一番効果が出るか?」を見つけることなんです。

つまり、レバレッジをかけるポイントを見つけるのが先。 それを見つけた後に、必要ならツールを入れる。

この順番を間違えると、ツールだけが増えて現場は混乱。 時間もお金もかかって、結局「意味あったの?」って話になるんです。

私がいつもやるのは、全体の流れをざっくり図にしてみること。 お客さんが来る前〜接客中〜来た後、までを一連の流れとして並べてみます。

で、その中で「何に時間を取られてるか?」「どこがストレスか?」を洗い出す。

たとえば、こんなことありませんか?

  • 毎回同じ質問への対応でLINE返信が止まる
  • メニューや価格の説明が口頭でブレる
  • 来店後のフォローが曖昧で終わっている

これ、全部レバレッジポイントです。

仕組みにすれば、あなたの分身がやってくれます。 たとえば、よくある質問はPDFにして送る。 説明のブレは動画にまとめて見せる。 来店後のフォローはステップメールにする。

こういう仕組みがあれば、毎回毎回、あなたのエネルギーを使わなくてもOK。

しかも、これはラクをするためじゃないんです。 空いた時間で、本当にやるべきことに集中できるようにする。 これがレバレッジの考え方。

道具はあくまで補助輪。 視点が整っていない状態でツールを入れても、ただの高性能なオモチャにしかなりません。

レバレッジを効かせるなら、まずは「どこに力をかけるか?」 つまり、視点のズラし方のほうが100倍大事です。

ちなみに最近は、タスク整理にも写真を使うことが多いです。 現場の様子を撮って並べてみると、案外「あれ?これ意味ある?」ってのが出てくるんですよね。

写真、マジで大事です。

そしてもう一つ大切なのが、ツールに振り回されないこと。 「今流行ってるから」「みんな使ってるから」という理由で導入して、 結果的に現場のストレスが増えたという例もたくさん見てきました。

たとえば、あるサロンでは予約管理システムを導入したものの、 「スタッフが使いこなせない」「変更操作が面倒」といった理由で、結局は紙に戻したんです。

でもこの時、問題だったのはシステムそのものではなくて、 「何のために使うのか?」という目的が曖昧だったこと。

最初に「どこを整えたいのか?」が見えていれば、 そもそもツールは不要だったかもしれないし、 もっとシンプルな仕組みで足りたかもしれない。

この視点のズレが、DXをややこしくしてしまうんですね。

ツールは後。視点が先。 その順番を見直すだけで、結果は大きく変わります。

ではまた。

P.S. うちでは、洗濯機の横に「脱いだ靴下はネットに入れるルール」を作ったんです。

最初は自分だけだったんですけど、家族全員がやるようになって、 靴下のペア探しとか、洗濯物の仕分けの手間がほぼゼロに。

たったひとつの袋で、洗濯のストレスが一気に減ったので、 これはもう完全にレバレッジ案件ですね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。