この記事の要点
- 2026年10月1日から、LINE公式アカウントの追加メッセージ料金が改定されます。
- 配信数を減らすことより、「何人に送ったか」から「何%が反応したか」へ見る数字を変える方が重要です。
- お客さんの状態ごとに配信を分けると、クリック率やCV率を改善しやすくなり、1通あたりの価値も見えやすくなります。
どうも岩崎です。
LINE公式アカウントの料金が10月から変わります。
こういう話が出ると、「じゃあ配信回数を減らさないと」と考えがちですよね。友だちが多いアカウントほど、全員配信を何回かするだけで通数は一気に増えますから。
でも私は、減らす前に見た方がいい数字があると思っています。
何通送ったかではなく、何%の人が反応したか。
例えば1万人へ送って100人が反応したら1%。3,000人へ送って150人が反応したら5%です。
送った人数は3分の1以下なのに、反応した人数は増えていますよね。
だったら「もっとたくさん送ろう」より、「反応する可能性がある人に、その人に合った内容を送ろう」と考えた方がいい。
今日はLINEの値上げというより、そんな話です。
10月1日から追加メッセージ料金が変わる
LINEヤフーは、2026年10月1日から日本のLINE公式アカウントで追加メッセージ料金を改定します。
無料メッセージ通数を超えて送る追加分について、10月以降は次の料金になります。
- 月20万通まで:1通3円
- 20万通を超える分:1通2.5円
いずれも税別です。
現在の基本プランでは、コミュニケーションプランは月200通、ライトプランは5,000通、スタンダードプランは30,000通まで無料メッセージとして含まれています。追加メッセージを送れるのはスタンダードプランです。
なので、友だち数が多いアカウントで全員配信を続けていると、10月以降は追加費用が今まで以上に気になってきます。
1万人に送ったこと自体には、あまり意味がない
例えば友だちが1万人いるLINE公式アカウントで、月4回すべて全員へ配信するとします。
10,000人 × 4回 = 40,000通
スタンダードプランなら30,000通を超えるので、単純化すると残り10,000通が追加メッセージです。10月以降なら、その追加分だけで3万円になります。
ここで「じゃあ4回を3回に減らそう」と考えるのも一つです。
でも、本当に見るべきなのは配信回数でしょうか。
1万人に送って100人がクリックしたなら、クリック率は1%。一方で、その内容に関係する3,000人だけに送って150人がクリックしたなら5%です。
後者の方が送った人数は少ないのに、反応した人数は多い。
商売として見たいのは、こっちですよね。
「友だち1万人」は売上ではない
LINEの友だちが1万人いる。メルマガ読者が1万人いる。Instagramのフォロワーが1万人いる。
数字が大きいと、なんとなく安心しますよね。
でも商売では、その人数そのものより、その中の何%が反応したかの方が大事です。
- 何%が開封したか
- 何%がクリックしたか
- 何%が商品ページへ進んだか
- 何%が問い合わせたか
- 何%が購入したか
リストが増えてくると、つい「もっと人数を増やそう」と考えます。
でもある程度人数が集まったら、次に見るのは率だと思うんですね。
母数を増やす段階から、率を改善する段階へ移る。
LINEの料金改定は、その切り替えを考えるちょうどいいタイミングだと思います。
全員に送ると、率は下がりやすい
全員配信って、すごく簡単です。文章を1本作って「全員」を選べば終わりですから。
でも受け取る側は全員同じ状態ではありません。
- 昨日初めて商品を知った人
- 何度も商品ページを見ている人
- すでに購入した人
- 以前買ったけど、しばらく反応がない人
- 資料請求をして検討中の人
これだけ状態が違うのに、全員へ同じ文章を送ったら、当然「自分には関係ない」と感じる人が増えます。
配信数は増えます。でも反応率は下がりやすくなる。
なので、人数だけ見ていると「いっぱい届けられた」と思うんですけど、率を見ると全然違う景色になることがあります。
送る人数を減らすのではなく、「送る理由」を決める
ここで大事なのは、「誰を外そうか」と考えないことです。
料金が上がるから配信対象を削る、となると単なる節約の話になります。
そうではなくて、
「このメッセージを、このお客さんへ今送る理由は何だろう?」
と考える。
例えば商品比較の記事を送るなら、すでに購入したお客さんより、商品ページを見ている人や過去の案内をクリックした人の方が自然ですよね。
逆に使い方や交換時期の案内なら、未購入の人へ送るより購入済みのお客さんへ送った方がいい。
この「送る理由」が決まると、対象も文章も自然に決まってきます。
LINEには、すでに送り分ける機能がある
LINE公式アカウントには、全員配信以外にも配信先を分ける機能があります。
オーディエンスを使えば、過去の行動などをもとに対象を作れます。
- 過去のメッセージを開封した人
- リンクをクリックした人
- リッチメニューをクリックした人
- 特定の経路から友だち追加した人
- チャットタグが付いている人
などをもとに、配信先を分けられます。
つまり、友だち全員をひとつのリストとして扱う必要はないんですね。
お客さんの「今の状態」で分けると、率を考えやすい
先週金曜日に、「ペルソナより、今の買物状態に合わせて見せ方を変える」という話をしました。
LINE配信も同じです。
- まだ何となく見ている:商品の特徴や考え方を伝える
- 比較している:他との違い、料金、事例を伝える
- 買おうとしている:送料、納期、申込方法を伝える
- 購入済み:使い方、交換時期、関連商品を伝える
これなら、「今この人にこのメッセージは必要か?」を判断できます。
そしてそれぞれでクリック率や購入率を見る。
そうすると、ただ全員に送っていた時より「どの状態のお客さんに、何を送ると反応が良いのか」が見えてきます。
率を見ると、配信の改善点が分かる
例えば同じ商品案内でも、こんな結果だったとします。
- 全員配信:クリック率1%
- 商品ページ閲覧者:クリック率6%
- 過去クリック者:クリック率9%
ここまで分かれば、「LINEは反応が悪い」とは言えませんよね。
反応が悪いのではなく、関係ない人まで含めて送っていたから、全体の率が低く見えていただけかもしれません。
逆に絞っても反応が低ければ、今度は文章やオファー、タイミングを見直せばいい。
数ではなく率を見ると、どこを直せばいいのかが分かりやすくなります。
「率」だけではなく、その先の売上まで見る
もちろんクリック率だけ高ければいいわけではありません。
クリック率10%でも、誰も買わなければ商売としては弱いですよね。
なので最終的には、次のように段階で見た方がいいです。
- 配信数
- 開封率
- クリック率
- CV率
- 売上
- 利益
例えば全員配信で4万円売れたのか、対象を絞って6万円売れたのか。
ここまで見れば、単純な配信通数だけでは判断できないことが分かります。
私は最終的には、「1,000通送って、いくら売上や利益につながったか」くらいまで見てもいいと思っています。
料金が1通いくらかかるなら、なおさらですよね。
一斉配信を減らすと、コピーも具体的になる
もうひとつ、送り分けるメリットがあります。
文章が書きやすくなるんですね。
全員へ送ろうとすると、誰にでも当てはまる文章にしなきゃいけません。なので「おすすめの商品をご紹介します」「ぜひご覧ください」みたいに、どうしても少しぼんやりします。
でも「商品ページを見た人」だけなら、
「先日ご覧いただいた商品の違いを、3つにまとめました」
と書けます。
購入済みのお客さんだけなら、
「そろそろ交換時期なので、交換方法をご案内します」
と書けます。
誰に送るかが決まると、何を書くかも決まる。
これもDRMとしてすごく自然ですよね。
配信数が少ないことが正解ではない
ここは誤解しない方がいいです。
料金が上がるから、配信通数をとにかく少なくするという話ではありません。
必要なお客さんへ必要な情報を送るなら、配信回数が増えることだってあります。
例えば購入直後に使い方を送る。交換時期にリマインドする。資料請求後に比較材料を送る。これらは全部、送る理由があります。
だから基準は、
「何通まで減らせるか」ではなく、「送った人の何%が反応したか」。
こっちでいいと思います。
料金改定は「数から率へ」切り替えるきっかけにする
LINE公式アカウントの料金が上がること自体は、運営側にとって嬉しい話ではありません。
でも、どうせ見直すなら単に「配信を1回減らしました」で終わらせるより、配信の考え方そのものを変えた方がいいですよね。
全員に送る → 必要な人に送る。
配信数を見る → 反応率を見る。
友だち数を増やす → その中で反応する人を増やす。
この切り替えです。
数を追うのって分かりやすいんですよ。1万人になった、2万人になったって見た目にも増えますから。
でも商売の数字って、本当はその先にあります。
今日の実務調整は「人数」ではなく「率」を1回見る
ということで、今日は管理しているLINE公式アカウントを1つだけ選んでください。
そして直近4回の配信について、まずこの数字を並べます。
- 配信人数
- クリック数
- クリック率
- CV数
- CV率
その上で1回だけ選び、次回は全員配信ではなく、クリック、友だち追加経路、購入、資料請求など、送る理由がある人に分けて配信する。
そして前回と比べるのは、配信人数ではありません。
何%が反応したか。
ここだけ見ます。
送らない人を決めるのではなく、送る理由がある人を決める。そして数ではなく率を見る。
10月1日の料金改定前に、この形へ少しずつ変えておくといいと思います。
それでは!
よくある質問
-
LINE公式アカウントの追加メッセージ料金はいつ変わりますか?
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2026年10月1日から改定されます。無料メッセージ通数を超える追加分は、月20万通まで1通3円、20万通を超える分は1通2.5円で、いずれも税別です。
-
LINE配信では、配信人数と反応率のどちらを見るべきですか?
-
両方確認しますが、改善を見る時は反応率が重要です。配信人数が増えても、クリック率やCV率が下がれば効率が良くなったとは限りません。最終的には売上や利益まで確認すると判断しやすくなります。
-
料金改定後は一斉配信をやめるべきですか?
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一斉配信が必要な内容もあります。全員に知らせる必要がある重要なお知らせなどは一斉配信が自然です。ただし、商品比較、再購入、使い方など対象が限られる内容は、オーディエンスを分けた方が反応率を確認しやすくなります。
参考情報
P.S.
「何人に届いたか」は見やすい数字です。でも、その数字だけでは商売の良し悪しは分かりません。見るなら、その中の何%が反応したかですね。
