この記事の要点
- 人は得ることより失うことに強く反応するため、判断が歪みやすいです。
- 感情が高ぶった時は、すぐ判断せずワンクッション置いた方が判断の質が上がります。
- メールを下書きに入れる、一晩寝かせるなど、小さな工夫だけでも失敗はかなり減ります。
どうも岩崎です。
こんな実験があります。
600人が感染する病気があるとして、2つの治療法を提示します。「治療法Aを選ぶと200人が助かる」と「治療法Bを選ぶと400人が死ぬ」数字は全く同じです。でも多くの人は「200人が助かる」という表現の方を選びます。
「助かる」と「死ぬ」という言葉の違いだけで、判断が変わるんですよね。これが損失回避バイアスです。人は得ることより失うことを強く感じる。だから「失う」という表現に敏感に反応して、判断が歪むわけです。
これ、日常のビジネスでも普通に起きています。
クレームが来た瞬間に感情的な返信をしてしまう。値引き交渉をされた時に焦って安易に応じてしまう。競合の動きを見て慌てて戦略を変えてしまう。こういう判断ミスの多くは、感情が高ぶった状態で即断したことが原因です。
感情が高ぶった時ほど、判断は雑になりやすいです
ワンクッション置かずに判断した場合、感情がそのまま判断に乗っかります。後から冷静になって「なんであんな返信をしたんだろう」「あの判断は間違いだった」となる。感情の高ぶりは長続きしないので、時間が経てば自然と冷静になれるんですが、その前に判断してしまうのが問題です。
一呼吸置くだけで、見え方が変わります
対してワンクッション置いた場合、感情が少し落ち着いた状態で判断できます。「この状況を客観的に見たらどうなるか」という視点が出てくる。同じ状況でも、判断の質がまったく変わります。
やることはかなりシンプルです
具体的な方法はシンプルです。感情が動いた時に、すぐ反応しない。メールやSNSへの返信は、一度下書きに保存して数時間後に見直す。重要な決断は「今夜は決めない」と決めておく。ただそれだけでいいです。
写真の選定でも、同じことが起きます
写真の選定も似ていて、撮影直後に選ぶより、一晩寝かせてから見直した方が判断が変わることが多いです。撮った直後は「これが一番いい」と思っていたカットが、翌朝見ると「こっちの方が良かった」となる。感情が冷えた状態で見ると、本当に良いものが見えやすくなります。
よくある質問
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損失回避バイアスとは何ですか?
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人が得することより失うことに強く反応しやすい性質のことです。同じ内容でも「失う」と表現されると、判断がぶれやすくなります。
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ワンクッション置くには、具体的に何をすればいいですか?
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メールやSNSの返信を一度下書きに入れる、数時間置いて見直す、重要なことはその日のうちに決めないと決めておく。このくらいで十分です。
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どんな場面で特にこの考え方が役立ちますか?
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クレーム対応、値引き交渉、競合への反応など、感情が大きく動く場面では特に役立ちます。すぐ判断しないだけで結果が変わりやすいです。
P.S.
クライアントから「この写真はイメージと違う」と言われた時、以前は焦ってすぐ対応しようとしていました。でも一呼吸置いてから「具体的にどのあたりが違いますか」と聞くようにしてから、話がスムーズになりました。ワンクッションは、相手にとっても自分にとっても、良い結果をもたらします。
