シチュエーションと一緒に覚えると、思い出しやすくなる。記憶の手がかりの話

どうも岩崎です。

旅先の風景や食べ物の写真を見た瞬間に、その時の空気や会話がパッと蘇ってくることありますよね。

あれ、なぜかというと、記憶は単独で保存されているんじゃなくて、その時の状況や感覚とセットで保存されているからです。視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚——五感のどれかが「手がかり」になって、関連した記憶を引き出してくれます。

これを逆に使えば、記憶の定着率を上げることができます。

何かを覚える時に、ただ繰り返し読むだけだとどうなるかというと。情報が文字の羅列として処理されて、引き出す時の「手がかり」がない状態になります。覚えたはずなのに、いざという場面で出てこない。これが「頭では入ったけど使えない知識」の正体です。

一方、手がかりと一緒に覚えた場合はどうかというと。後からその手がかりに触れるだけで、関連する記憶が引き出しやすくなります。たとえば特定の匂いを嗅ぎながら覚えた内容は、同じ匂いを嗅ぐと思い出しやすくなる。特定の場所で覚えたことは、同じ場所に戻ると思い出しやすくなる。これが「記憶の手がかり」の仕組みです。

睡眠学習もこの原理の応用です。眠る前に覚えたいことに触れておくと、睡眠中に脳がその記憶を整理して定着させてくれます。さらに眠る時に特定の匂いを使うと、同じ匂いを嗅いだ時に思い出しやすくなるという研究もあります。

写真でも、撮影した場所に戻ると「あの時ここでこういう写真を撮った」という記憶が鮮明に蘇ることがあります。場所という手がかりが記憶を引き出してくれているんですよね。だから気に入った撮影スポットには何度も通うようにしています。場所の記憶が積み重なることで、そこで何が撮れるかの引き出しが増えていく感覚があります。

覚えたいことがあれば、ただ繰り返すだけでなく、五感の手がかりをセットにして覚えてみてください。記憶の定着がまったく変わります。

それでは!

P.S.

撮影現場の匂いや空気感は、写真を見た時の記憶と一緒に残っています。潮の匂いを嗅ぐと海での撮影を思い出すし、コーヒーの香りがするカフェに入ると、以前そこで打ち合わせした内容がふと蘇ってくることがある。五感と記憶のつながりは、写真家として毎日実感していることです。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。