そのもの忘れ、認知症とは少し違うかもしれません

この記事の要点

  • もの忘れは、記憶そのものが消えたというより、取り出しに時間がかかる状態です。
  • 認知症は、記憶そのものが抜け落ちたり、体験自体が抜ける方向に進みやすいです。
  • 自覚の有無と、日常生活への支障の出方を見ると違いが見えやすくなります。

どうも岩崎です。

鍵をどこに置いたか忘れた。

あの人の名前、顔は出てくるのに名前だけ出てこない。

こういうことがあると、ちょっと不安になりますよね。

「これ、もしかして認知症の始まりなんじゃないか」って。

でもですね、ここって同じ「忘れる」でも、中身はけっこう違うんです。

今日はその話をします。

もの忘れと認知症は、同じ「忘れる」でも中身が違います

まず大前提として、年齢を重ねると多少忘れっぽくなるのは、ある意味では自然なんですよね。

若い頃みたいに、全部をパッと引き出せるわけではなくなる。名前が少し遅れて出てくるとか、置いた場所を一瞬忘れるとか、そのくらいは普通にあります。

でも、認知症はそことは少し違う話なんです。

同じように「思い出せない」でも、脳の中で起きていることが違うわけですね。

本棚で考えるとわかりやすいです

脳の記憶って、本棚みたいなものだと思うとわかりやすいです。

もの忘れは、本棚の中に本はちゃんと入っているんですよね。

ただ、どの棚だったっけ、どこにしまったっけ、取り出すのに少し時間がかかる。そういう状態です。

つまり、本そのものはあるんです。

だからヒントをもらうと、「ああ、それそれ」って思い出せたりする。検索が少し遅くなっている感じですね。

一方で認知症はどうかというと、本棚から本そのものがなくなっていたり、本棚自体が壊れていたりする感じです。

なので、ヒントをもらっても出てこないんですよね。そもそも本がないからです。

写真でいえば、フォルダを忘れたのか、撮ったこと自体が抜けているのかです

写真でたとえると、もの忘れは「撮った写真がどのフォルダに入っていたか思い出せない」状態に近いです。

でも探していけば、だいたい見つかるんですよね。見つけた瞬間に、「ああ、あの時の撮影だ」とつながる。

認知症はそれと違って、撮った記憶そのものが抜けている感じに近いです。

つまり、同じ「わからない」でも、検索の問題なのか、記憶そのものの問題なのか、そこが違うわけです。

まず違うのは、忘れ方の範囲です

ここ、かなり大事なんですが、もの忘れは体験の一部を忘れやすいです。

昨日の晩ごはんで、何を食べたかが出てこない。あの人の名前だけ出てこない。そういう感じですね。

でも認知症になると、体験そのものが抜けやすくなります。

晩ごはんを食べたこと自体が抜ける。会ったこと自体が抜ける。ここはかなり違います。

要するに、一部がぼやけるのか、出来事ごと抜けるのか、そこを見ると見えやすいんですよね。

次に違うのは、自覚があるかどうかです

もの忘れって、自分で気づくことが多いんですよ。

「最近ちょっと忘れっぽいな」とか、「さっきの名前出てこなかったな」とか、「まずいな」と自分で思う。

でも認知症になると、忘れたこと自体への自覚が薄くなりやすいと言われています。

だから周りが指摘しても、「いやいや、そんなはずないよ」となりやすいんですよね。

ここも、ただのもの忘れとの違いとして見やすいポイントです。

そして一番大きいのは、生活に支障が出るかどうかです

もの忘れは、不便ではあります。

でも、メモを取るとか、置き場所を決めるとか、工夫でだいたい回避できます。普通に生活できることが多いです。

認知症は、そこが少し違います。

料理の手順がわからなくなる。道に迷う。お金の計算が難しくなる。こういうふうに、生活そのものに影響が出てきます。

なので、「忘れることがある」だけじゃなくて、「生活の基本に支障が出てきているか」を見るのはかなり大事なんですよね。

自覚があること自体は、一つの安心材料でもあります

なので、「最近もの忘れが増えた気がする」と不安になっている方も、まずは自覚があること自体が一つの安心材料ではあります。

もちろん、それだけで全部安心というわけではないです。でも、自分で「あれ、おかしいな」と感じられているのは、もの忘れ寄りのことも多いわけです。

ただですね、家族や周囲から見て「なんかちょっと変だな」ということが続くなら、それは軽く見ない方がいいです。

自分ではわかりにくいこともありますし、早めに相談した方がいいケースもありますからね。

早く気づけるかどうかで、その後はかなり変わります。

そのもの忘れ、認知症とは少し違うかもしれません

もの忘れと認知症は、同じ「忘れる」でも中身はかなり違います。

もの忘れは、本棚に本はあるけど、取り出しに時間がかかる状態です。

認知症は、本そのものが抜けていたり、本棚自体に問題が出ている状態に近いです。

なので、名前が出てこないとか、置き場所を一瞬忘れるとか、それだけですぐに認知症と結びつけて怖がりすぎなくてもいいと思うわけです。

一方で、出来事そのものが抜けるとか、生活に支障が出てきているとか、周囲が見て違和感が強いとか、そういう時は早めに相談した方がいい。

この線引きを知っているだけでも、不安はかなり整理しやすくなると思います。

それでは。

よくある質問

名前が出てこないのは認知症ですか?

それだけでは認知症とは言えません。記憶はあるけれど取り出しに時間がかかっているだけ、ということもかなり多いです。

もの忘れと認知症のいちばん大きな違いは何ですか?

記憶が残っているかどうかです。もの忘れはヒントで思い出せることが多いですが、認知症は出来事そのものが抜けやすいです。

どんな時に相談した方がいいですか?

出来事そのものを忘れる、生活に支障が出ている、周囲が見て違和感が続く、そういう時は早めに専門家へ相談した方がいいです。

P.S.

写真の整理をしていると、「あれ、この写真どこで撮ったっけ」となることがあります。でも見ているうちに、「ああ、あの時の撮影だ」とつながるんですよね。記憶はあるけど、検索が少し遅いだけ。これがもの忘れに近い状態なんだろうなと思っています。本棚に本はある。ただ、取り出すのに少し時間がかかる。そういうことですね。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。