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記憶は書き換えられる?脳が勝手に作り変える記憶のメカニズムと活用法

どうも、岩崎です。

「あれ?こんな話だったっけ?」って思ったこと、ありませんか?

昔見た映画をもう一度見たら、記憶と違うシーンがあって「こんなのあったっけ?」と驚いたり。あるいは、友達と昔話をしていたら、「そんなこと言ってないよ」なんてツッコまれたり。

これ、実は脳の仕組みとして当たり前のことなんです。

記憶って、一度覚えたら固定されるものじゃないんですよね。むしろ、脳は記憶をその都度“書き換え”ながら保存しているんです。

今日は、そんな記憶の仕組みについて話していきます。

記憶は固定されない、常に上書きされる

人間の記憶は、ハードディスクみたいにガッチリ保存されるものではなく、毎回思い出すたびに微妙に書き換えられます。これを「再構成記憶」といいます。

例えば、旅行の思い出話をするとき。その場の景色や食べたものはもちろん覚えているんですが、その時の感情や、誰かの話した内容が少しずつ変わっていることがあります。

「めちゃくちゃ美味しかった!」と思っていた料理も、数年後に振り返ると「普通だったかも?」となることもあるし、逆に「たいして印象に残らなかった場所」が、友達の話を聞くうちに「やっぱり良かったかも」と記憶が修正されることも。

要するに、記憶は固定されたものじゃなく、過去の経験と今の情報を組み合わせて作り直されてるんです。

記憶が書き換えられる理由

なぜ、脳は勝手に記憶を修正するのか?

それは、脳が「今の自分にとって最適な情報」に変えようとするからなんですよね。

例えば、ある実験で、交通事故の映像を見せた後に「車がぶつかった瞬間の様子をどう思った?」と聞いたグループと、「車が激しくクラッシュした瞬間をどう思った?」と聞いたグループでは、後者のほうが「事故の衝撃が大きかった」と答える傾向がありました。

これって、単に「クラッシュ」という言葉が刺激的だったから、そのイメージに引っ張られたんですよ。

つまり、言葉や状況によって、人の記憶は簡単に変わるということ。

記憶の書き換えを防ぐ方法

「じゃあ、間違った記憶を信じ込まないためにはどうしたらいいの?」って話になりますよね。

方法はいくつかあります。

① 重要なことは書いておく

脳は「これ大事!」と思った情報しか優先的に保存しません。だから、確実に覚えておきたいことはメモを取るのが一番。

特に、仕事の細かい指示や約束事は、頭の中だけに頼らずに記録しておいた方がいいです。「いやいや、ちゃんと覚えてるし!」と思っていても、数日後には自分の都合のいいように記憶が書き換わっている可能性があります。

② 何度も思い出す

一度覚えたことも、放置していると忘れます。でも、繰り返し思い出すことで、記憶は強化されるんですよね。

例えば、英単語を覚えるときに、一回見ただけじゃすぐ忘れるけど、何度も繰り返して見ることで記憶に定着する。これは「想起練習」と言われていて、受験勉強なんかでもよく使われる方法です。

③ できるだけ五感を使う

単に聞くだけ、見るだけよりも、「体験する」ことで記憶は残りやすくなります。

例えば、新しいことを学ぶときも、

・実際にやってみる
・人に話してみる
・関連する写真や映像を見る

といったふうに、五感をフル活用すると、脳が「これは重要な情報だ」と認識して記憶に残りやすくなります。

まとめ

つまり、記憶っていうのは、ただの保存データじゃなくて、今の自分にとって都合のいい形に加工され続けるものなんですよね。

だからこそ、「これは確実に覚えておきたい」と思うことは、書いたり繰り返したりして、脳に「重要だぞ!」と教えてあげることが大事。

でないと、気づいたら「あれ?そんな話したっけ?」ってなるわけです。

記憶は勝手に書き換えられるもの。

だからこそ、自分にとって大事なことは、意識的に覚える工夫をしておいたほうがいいんですよね。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。