この記事の要点
- 早い閉経は、その後の認知機能の変化と関係する可能性があります。
- 女性の脳や身体の変化は、外から見えにくいため、見落とされやすいテーマです。
- 見た目ではわからない変化を、軽く扱わない視点が大切かもしれません。
どうも岩崎です。
人って、見える不調には反応しやすいんですよね。熱があるとか、顔色が悪いとか、歩けないとか。でも、見えない不調は、どうしても後回しにされがちです。特に女性の不調って、その傾向が強いように感じます。周りから元気そうに見えてしまう。本人も、まだ大丈夫かなと思ってしまう。で、気づいた時には、かなり無理をしていた、なんてことがあるわけです。
最近の研究では、閉経の時期と、その後の認知機能の変化に関係がある可能性が示されています。

見えない変化ほど、見落とされやすい
東北大学と東京都医学総合研究所の研究グループは、イングランド高齢者コホート研究のデータを用いて、閉経年齢と認知機能の関係を調べました。その結果、40歳未満で閉経した女性は、50歳以上で閉経した女性と比べて、2年間で認知機能の低下が大きい可能性が示されたそうです。
ここで大事なのは、閉経が早かったから即リスクが決まる、という単純な話ではないことですね。ただ、女性ホルモンの変化と認知機能の関係は、今後さらに注目されるテーマの一つだと感じます。

女性の健康課題は、見た目だけでは測れない
更年期や閉経の話になると、ほてり、気分の波、眠りにくさ、だるさなどがよく語られます。でも本当は、それだけでは捉えきれないのかもしれません。見た目には元気そうでも、内側ではさまざまな変化が起きていることがあります。
これって、かなり大事だと思うわけです。なぜかというと、見た目で判断されやすい社会では、見えない不調ほど軽く扱われやすいからです。本人が怠けているわけでも、気の持ちようだけの問題でもないのに、見えないというだけで、説明しづらくなってしまうことがある。
だからこそ、気分や体調の話だけでなく、認知機能との関連も含めて見ていく視点は大切かもしれません。すぐに答えを出すためではなく、見えにくい変化を見過ごさないためにですね。
見えないものを、見えないままにしない
私は脳科学の話をするとき、いつも視覚の話に戻したいんですね。人は見えないものを軽く扱いがちです。でも、本当に大事な変化ほど、最初は見えにくいことが多い。だから、見えない不調を、見えないままにしない視点が必要なんだと思います。
女性ホルモンの話も、年齢の問題とか気分の問題だけで片づけるのではなく、生活の質や日々の変化を考えるうえでの一つの視点として見ていった方が、理解しやすいのかもしれません。
だから、
見た目が元気そうでも、内側では大きな変化が進んでいることがある。そして、その変化は気分や体調だけの問題として片づけずに見ていく必要があるかもしれない。
見えない不調を、見えないままにしない。この視点があるだけで、脳科学の話もかなり日常に近づいてくると思うわけです。
よくある質問
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早い閉経だと必ず認知症になりますか?
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必ずではありません。ただし、認知機能の変化との関連が示された研究はあり、無関係とは言い切れない可能性があります。
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なぜ見落とされやすいのですか?
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外見だけではわかりにくく、本人も周囲も不調を年齢や気分の問題として処理しやすいからです。
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気になったら何を見直せばよいですか?
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睡眠、運動、食事、ストレス、受診のタイミングなど、生活全体を見直す視点が大切です。気になる変化が続く場合は、医療機関に相談するのがよいと思います。
P.S.
見た目が元気そうですねと言われることって、時々やっかいなんですよね。褒め言葉に見えて、しんどさが見えていないこともあるからです。だから私は、見えるものだけで判断しない人でいたいと思うわけです。
