どうも岩崎です。
いやー、先日、うちの近所のラーメン屋さんに初めて入ったんですよ。Rettyの口コミで「めちゃくちゃ美味しい!」って書いてあったから、期待して行ったんですけどね。
いざ食べてみたら…うーん、まあ普通、というか、私の好みとはちょっと違ったんですよね。
でも、お店を出た後も、なんだか「美味しかった!」って言わないといけないような気がして(笑)。
これって、ちょっと自分を客観視できてない状態だったのかなーって思うんです。
「せっかく並んだし」「みんな美味しいって言ってるし」みたいな、外側の情報に引っ張られちゃって、自分の正直な感想を置き去りにしちゃったというか。
ビジネスでも、こういうことって結構あるんじゃないかなって思うんですよね。

「美味しかったはず」にしてしまう脳のクセ
このラーメンの話からわかるように、「自分を客観視できない」って、実はすごくもったいない判断につながることが多いと思うんです。
たとえば、自分の商品やサービスについて、「これは絶対売れる!」って信じて疑わない。
もちろん、自信を持つことは大事なんですけど、周りの意見を聞かなかったり、売れない理由を外部のせいにしたりすると、改善のチャンスを逃してしまいますよね。
あるいは、売上を効率よく伸ばす方法を学ぶ時も、「これはうちの業界には合わない」「うちは特殊だから」と決めつけて試さない。
これも、過去の成功体験や思い込みに縛られて、新しい可能性を自分で閉ざしてしまっている状態と言えるかもしれません。
自分を客観的に見れないと、視野が狭くなって、本来なら見えるはずのチャンスやリスクを見過ごしてしまう。
まるで、美味しいはずのラーメンを「美味しかった」と思い込もうとするみたいに、現実を歪めて認識してしまうことがあるんですよね。
見誤りは判断ミスにつながる
昔、私がまだ駆け出しのカメラマンだった頃の話なんですけどね。
自分の撮った写真が、なかなかお客さんに響かなくて、すごく悩んでいた時期があったんです。
でもある時、先輩カメラマンに言われたんですよ。 「お前の写真は、お前が何を撮りたいかは伝わってくるけど、お客さんが何を求めているかが全然見えてこない」って。
その時は、頭をガツンと殴られたような衝撃でした。
自分の表現したいことばかりに気を取られて、肝心のお客さんの視点が完全に抜け落ちていたんですよね。
それから、撮影する前に「この写真は誰に見てもらいたいんだろう?」「その人はどんな気持ちになるだろう?」って、想像力を働かせるように意識するようになったんです。
自分の視点だけでなく、相手の視点を意識することで、写真のクオリティはもちろん、お客さんの反応も大きく変わりました。
あの時、先輩の厳しい一言を受け止めて、自分を客観的に見つめ直すことができたからこそ、今の自分があるんだと思っています。
メタ認知を鍛える3つのシンプルな習慣
じゃあ、どうすれば自分を客観的に見れるようになるのか? 難しく考える必要はありません。
日常の中で、ちょっとした訓練を取り入れるだけで、メタ認知の力を養うことができるんですよ。
まず簡単なのは、「日記をつける」こと。
その日にあった出来事や感じたことを書き出すだけでも、後から読み返した時に「あの時、自分はこういう風に考えていたんだな」と、客観的に振り返ることができます。
もう一つおすすめなのは、「人に話を聞いてもらう」こと。 特に、自分とは違う意見を持つ人に、自分の考えや状況を話してみてください。
相手の質問や反応を通して、自分では気づかなかった視点が見えてくることがあります。
そして、一番大切なのは「立ち止まって考える時間を作る」こと。
忙しい毎日の中で、ふと立ち止まって「今、自分は何をやっているんだろう?」「本当にこの方向でいいんだろうか?」と自問自答する時間を持つ。 たった数分でもいいんです。
これらの訓練を続けることで、自分の思考のクセや感情の動きに気づきやすくなり、より客観的な判断ができるようになるはずです。
まるで、ラーメンの味を「美味しい」と思い込む前に、「本当にそうかな?」と立ち止まって考えるように。
ちなみに、ハーバード大学の研究でも、自分の思考や感情に気づく力=メタ認知が、学習や行動の質を高めることがわかっています。 (参照:Harvard Usable Knowledge)
ラーメンが普通だったと気づける人が、前に進める
自分を客観的に見つめる力は、ビジネスにおいても、日々の生活においても、本当に大切なスキルだと思います。
自分の考えや感情に気づき、それを客観的に捉えることで、より良い選択ができるようになるはずです。
あなたは最近、自分のことを客観的に見つめ直す時間を取りましたか? もしよかったら、今日から少しだけ意識してみてください。
ではまた。
P.S.
そういえば、最近、鏡を見る回数をちょっと増やしてみたんです。 自分の顔をじっくり見るって、意外と新しい発見があるもんですね(笑)。 これも、自分を客観視する訓練の一つ…かもしれません。
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