この記事の要点
- 嫌なことが続いた時ほど、「今日は最悪だ」と一日全部をまとめて評価しないことが大切です。
- 気持ちを切り替える言葉や動作をあらかじめ決めておくと、悪い流れを次まで持ち込みにくくなります。
- ネガティブな感情をなくすのではなく、「ここまで」と区切って次の行動へ戻れることが大切です。
どうも岩崎です。
今日は、気持ちを切り替える「自分スイッチ」の話です。
携帯を忘れた。
遅刻をした。
打ち合わせもうまくいかなかった。
さらに体調もいまいち。
こういう良くないことが、なぜか続く日ってありますよね。
で、2つ3つ続いてくると、だんだん言葉が変わってきます。
「今日は最悪だ」
「なんで私ばっかり」
「どうせ次もうまくいかない」
ここがちょっと危ないんですね。
別にマイナスの言葉を口にしたから、不幸が引き寄せられるという話ではありません。
そうではなくて、一度「今日は最悪な日」という前提を自分で作ってしまうと、その後に起きたことまで、その前提で見始めてしまうんです。
本当は、携帯を忘れたことと、その後の仕事がうまくいくかどうかなんて別の話ですよね。
でも頭の中では、いつの間にか全部つながってしまいます。
だから私は、嫌なことが続いた時ほど、どこかで一回切った方がいいと思っています。
「今日は最悪」が、本当に一日を最悪にしてしまう
例えば朝、コーヒーをこぼしたとします。
起きたことだけを見ると、コーヒーをこぼしただけです。
服を拭く。
着替える。
本来なら、それで終わる話ですよね。
ところがそこで、
「最悪。今日は絶対ダメな日だ」
と言ってしまうと、その後に電車が少し遅れただけでも、
「ほら、やっぱり今日はダメだ」
となります。
打ち合わせで相手の反応が少し悪ければ、
「やっぱり何をやってもうまくいかない」
となる。
一つひとつは別の出来事なのに、自分の中で「今日は全部ダメ」というストーリーを作ってしまうんですね。
これって、もったいないと思うんですよ。
携帯を忘れた。
はい、ここまで。
打ち合わせがうまくいかなかった。
はい、ここまで。
次に起きることまで一緒に悪くする必要はないんです。
ネガティブな言葉を言ってはいけないわけではない
こういう話をすると、「じゃあ愚痴とか不満を言っちゃダメなんですね」となりがちです。
いや、私はそこまでやらなくていいと思います。
腹が立つ時は腹が立ちます。
嫌なものは嫌です。
しんどい時に「最高です!」なんて言っても、それはそれでしんどいですからねw
問題は、ネガティブな感情を持つことではありません。
その感情を、必要以上に次まで持っていってしまうことです。
例えば誰かに嫌なことを言われた。
その時に腹が立つのは普通です。
でも1時間後も頭の中でその人と喧嘩して、家に帰ってから家族に話して、寝る前にもまた思い出して腹を立てる。
これだと、一度しか起きていない嫌な出来事を、自分で何回も再生していることになります。
一回の嫌なことで、何時間分も自分の時間を渡してしまうんですね。
だから「切り替えスイッチ」を先に決めておく
そこで私は、自分なりの切り替えスイッチを持っておくといいと思っています。
大げさなものではありません。
例えば、
- パンと一回手を叩く
- 深く一度息を吐く
- 席を立って水を飲む
- 「はい、ここまで」と口にする
- 「まあええか」と言う
何でもいいんです。
この動作そのものに、特別な力があるわけではありません。
大事なのは、「ここでいったん終わり」と自分に知らせる合図を持っていることです。
気持ちって、「はい、今からポジティブになりましょう」と思ったからといって、一瞬で変わるものではないですよね。
だから感情を直接どうにかしようとするより、先に行動を変える。
手を叩く。
立ち上がる。
言葉を一つ変える。
そうやって、頭の中で続いていた流れに一回区切りを入れるんですね。
言葉が変わると、その後に考えることも変わる
例えば仕事で失敗した時に、
「私はやっぱりダメだ」
と言うのと、
「これは次から気をつけよう」
と言うのでは、その後に考えることがまったく違います。
起きた出来事は同じです。
でも「私はダメだ」は、自分そのものの評価になっています。
一方の「次から気をつけよう」は、次の行動の話です。
「失敗した」と「私は失敗する人間だ」は、同じようで全然違うんですよね。
一つの失敗を、自分全部の評価まで広げない。
ここを切り分けるだけでも、次の行動は変わってきます。
撮影現場では、一人の言葉が現場全体に広がる
この話は、撮影現場だとものすごく分かりやすいです。
撮影って、思った通りにいかないことが普通にあります。
光が予想と違う。
被写体の表情が硬い。
商品の状態が違う。
機材にトラブルが出る。
そんなことはいくらでもあります。
そこでカメラマンが、
「最悪だ」
「もうダメだ」
「これじゃ無理だ」
なんて言い始めると、現場全体の空気が一気に重くなります。
被写体は「私、何か悪いのかな」と感じるかもしれません。
スタッフも、だんだん意見を言いづらくなります。
そうすると、本当なら誰かが出してくれたかもしれないアイデアまで出てこなくなります。
だから私は、うまくいかない時ほどマイナスの言葉をできるだけ使わないようにしています。
代わりに、
「面白くなってきたな」
と言います。
まあ、本当に面白くて仕方がないわけじゃない時もありますけどw
でも、この一言を言うと「困った出来事」から「じゃあ、どうやって解決しようか」という方向へ頭を戻しやすくなるんですね。
周りにいる人にも、「まだ大丈夫なんだな」という空気が伝わります。
仕事で発する言葉って、自分だけが聞いているわけではありません。
周りの人も全部聞いているんですよね。
私の切り替えスイッチは「まあええか」
ちなみに、私が昔からよく使う言葉があります。
「まあええか」
です。
関西弁で「まあいいか」という意味ですね。
何か思い通りにならなかった時に、「まあええか」と口にします。
すると不思議と、少し力が抜けます。
もちろん、問題そのものが消えたわけではありません。
失敗がなかったことになるわけでもないです。
でも、「このことをいつまでも考え続けなくていい」と、自分に許可を出せる感じなんですよね。
完璧じゃなくてもいい。
こういう日もある。
じゃあ次はどうしよう。
そこへ戻りやすくなります。
無理にポジティブになる必要はない
私は、何でもポジティブに考えればいいとは思っていません。
嫌なことは嫌でいいです。
失敗すれば落ち込むこともあります。
問題が起きたら、反省することも必要です。
でも、反省と自分を責め続けることは違います。
問題を考えることと、同じ愚痴を何度も繰り返すことも違います。
大事なのは、ネガティブにならないことではありません。
ネガティブになっても、そこから戻ってこられることです。
そのために、自分なりの「ここまで」を一つ持っておく。
それで十分だと思います。
悪い流れを次の仕事まで持っていかない
結局、今回も自分を動かすための前提づくりなんですよね。
嫌な出来事そのものは、全部コントロールできません。
忘れ物もします。
予定通りにいかないこともあります。
嫌なことを言われることもあります。
でも、それを次の1時間まで持っていくのか。
次の仕事まで持っていくのか。
家まで持って帰るのか。
ここは、少しだけ自分で変えられます。
嫌なことが起きたら、自分のスイッチを押す。
「はい、ここまで」でもいい。
「よくあること」でもいい。
「まあええか」でもいい。
立派な言葉である必要なんてありません。
自分が「あ、ここで切り替えるんだった」と思い出せればいいんです。
ネガティブにならない人を目指すより、ネガティブになっても戻ってこられる人の方が、私は強いと思います。
それでは!
よくある質問
-
ネガティブな言葉を言うと、本当に悪い結果につながるのですか?
-
言葉を口にしただけで悪い出来事が起こる、という意味ではありません。ただ「今日は最悪だ」「どうせ無理だ」と考え続けることで、その後の出来事まで同じ前提で見たり、行動が消極的になったりすることはあります。起きた出来事と、自分が付けた意味を分けて考えることが大切です。
-
気持ちを切り替えるスイッチは、どんなものでもいいですか?
-
自分にとって「ここで一度区切る」という合図になれば構いません。言葉、深呼吸、手を叩く、席を立つなど、簡単ですぐできるものがおすすめです。同じものを繰り返し使うことで、自分なりの切り替え習慣にしていきます。
-
愚痴や不満は言わない方がいいのでしょうか?
-
ゼロにする必要はないと思います。嫌だったことを言葉にすることと、同じ不満を何度も繰り返して次の行動まで引きずることは別です。言った後に「じゃあ次はどうするか」へ戻れる区切りを持っておくことが大切です。
P.S.
私のスイッチは「まあええか」です。完璧に納得したわけでも、問題が全部片付いたわけでもない。でも、この一言を言うと「いつまでもここにいなくていい」と思えるんですよね。嫌なことをなかったことにする言葉ではなく、次へ進むための区切りとして使っています。
