選ばれる理由がある人は、売り込まなくても強くなります

この記事の要点

  • 選ばれる理由がある人は、強く押さなくても相手の中で候補に残りやすくなります。
  • 違い、意味、変化、安心がそろうと、価格競争や無理な売り込みから少しずつ外れやすくなります。
  • 売り込まなくても強い状態は、偶然ではなく、選ばれる設計の積み重ねで作れます。

どうも岩崎です。私はカメラマンとして、ホームページやECサイト、DMやニュースレターなどに使う写真の撮影をしています。

撮影の仕事をしていると、問い合わせの入り方で、その人の状態がなんとなくわかることがあるんですね。

「岩崎さんにお願いしたくて連絡しました」という入り方と、「撮影をお願いしたいのですが、料金を教えてください」という入り方では、その後の流れがかなり変わります。前者はすでに頭の中で「この人に頼む」と決まっていて、あとは日程と詳細を確認するだけという感じです。後者は、他の何人かにも同じメールを送っていて、価格や条件を比べている状態なんですね。

この差って何だろうと考えると、やっぱり、選ばれる理由が相手の中に先に育っているかどうかなんです。この人に頼む意味がある。この人はこういう違いがある。この人なら、こういう変化が起きそう。この人は安心できそう。そういうものが見えている人は、強く押さなくても候補に残りやすいわけです。

今日はその話です。選ばれる理由がある人は、売り込まなくても強くなります、という話ですね。

売り込まないと売れない状態は、選ばれる理由が弱いことがあります

ここはかなり大事です。

売れない時って、ついもっと案内しなきゃ、もっと押さなきゃ、もっと魅力を伝えなきゃ、と思いやすいですよね。もちろん、伝える量が足りないこともあります。

ただ、いつも強く押さないと反応が起きない状態だとしたら、それは単に行動量の問題ではなく、選ばれる理由がまだ弱い可能性があるんですね。

たとえば、同じ「カメラマンです」でも、「商品の素材感を伝える撮影が得意で、ECサイトで売上が変わった事例があります」と言える人と、「きれいに撮ります」だけの人では、比べられ方がまったく違います。前者は「うちの商品に合うかもしれない」という軸で見てもらえます。後者は「じゃあ料金は?」という軸だけで比べられやすくなるんですね。

比較するとわかりやすいです。

  • 毎回しっかり売り込まないと動かない状態
  • 相手の中で選ぶ理由が先に立っている状態

後者の方が、やっぱり強いんですね。なぜなら、説得より先に納得が起きやすいからです。

選ばれる理由があると、価格だけの比較から少しずつ外れます

ここもかなり重要ですね。

違いが見えない時、人はわかりやすい基準で比べます。価格、知名度、レビュー数。こういうものですね。

カメラマンの仕事で言うと、「どこで撮っても同じ写真でしょ」と思われている間は、料金の安い方に流れやすくなります。でも、「このカメラマンは飲食店の撮影が多くて、料理を美味しそうに見せるライティングがうまい」「この人は撮影前に商品の見せ方まで一緒に考えてくれる」という意味が伝わると、単純な金額比較から外れやすくなるんですね。値段を見る前に「この人に頼みたい」という気持ちが先に来るわけです。

つまり、売り込まなくても強い人というのは、価格を無視している人ではなく、価格以外の判断理由をちゃんと持っている人なんですね。

選ばれる理由は、一つではなく、積み重なって効いてきます

ここは実務的にかなり大事です。

選ばれる理由というと、何か一撃で強い武器が必要に見えることがありますよね。でも、実際にはそうとも限りません。

たとえば、私が撮影の仕事をいただく時も、「発信を見ていて世界観が好きだった」「ホームページを見て事例がわかりやすかった」「知人から初めてでも安心と聞いた」「見積もりの返信が丁寧だった」など、いくつかの要素が重なっていることが多いんですね。一つ一つはそこまで大きくなくても、積み重なって「この人に頼もう」になっていくわけです。

違いが見えている。説明しすぎていない。買った後の変化が見える。発信に温度がある。こういうものが重なって、だんだんと「この人がいい」になっていくことが多いんですね。つまり、選ばれる理由って、特別な才能だけで決まるのではなく、細かい設計の積み重ねで強くなるわけです。

ここまでの1週間で扱ってきた話も、全部そこにつながっています。

売り込まなくても強い人は、候補に残る力があります

ここが今日のかなり重要なところです。

商売って、今すぐ買う人だけを相手にしているわけではないんですね。まだ迷っている人もいる。今じゃない人もいる。他と比べている人もいる。そういう中で大事なのが、候補に残る力です。

撮影の依頼でも、「半年前から発信を見ていて、今回お願いしようと思いました」という方がいます。その半年間、私は特別なキャンペーンをしていたわけでも、しつこく案内していたわけでもありません。ただ、撮影の考え方や現場での気づきを発信し続けていた。それが積み重なって、その方の頭の中で「写真のことを相談するなら岩崎さん」という候補として残っていたわけです。

逆に、候補に残らない人は、発信しても、案内しても、その場で流れやすいです。つまり、選ばれる理由があるかどうかは、今すぐの反応だけではなく、あとから思い出される力にも関わってくるわけです。

紹介されやすい人も、選ばれる理由が言語化されています

ここもかなりあります。

紹介って、単に仕事が丁寧だから起きるわけではないんですね。もちろんそれは大前提ですが、それに加えて、人が他人に説明しやすいことが大事なんです。

「ECの商品写真で売上が変わった事例がある人だよ」「初めてでも撮影前にしっかり打ち合わせしてくれるから安心だよ」。こうやって、誰かが他人に伝えやすい理由がある人は、紹介の言葉が生まれやすいわけです。

逆に、「良い人なんだけど、何がうまいのかうまく説明できなくて」という状態だと、満足されても紹介にはつながりにくいことがあります。つまり、選ばれる理由が言葉になっていない人は、お客さんも紹介したくても紹介できないんですね。

売り込まなくていいのではなく、強く押さなくて済む状態を作ることが大事です

ここは少し整理しておきたいですね。

売り込まなくても強い、というと、何もしなくていいように聞こえることがあります。でも、私はそういう意味では使っていません。

私自身も、撮影事例を見せたり、現場で気づいたことを発信したり、問い合わせにはできるだけ丁寧に返信したりしています。やることはあります。ただ、選ばれる理由が整っていると、「買ってください」と強く言わなくても、相手の中で「この人に頼もう」が育ちやすくなるんですね。強引に押し込まなくても、自然と次のステップに進んでもらいやすくなるわけです。

つまり目指すべきなのは、何もしない沈黙ではなく、軽い力で伝わる状態なんです。

売り込まなくても強い状態は、長く続く商売を作ります

ここはかなり希望がある話だと思っています。

毎回、ゼロから説明して、毎回、強く押して、毎回、価格で比べられていたら、やっぱりしんどいですよね。気持ちも削れますし、長く続けるほど疲れやすくなります。

でも、選ばれる理由が見えている人は、そのしんどさが少しずつ減っていきます。候補に残りやすい。思い出されやすい。紹介されやすい。比較のされ方が変わる。こういう状態になると、集客の質もだいぶ変わるんですね。

つまり、売り込まなくても強い状態って、単にラクをする話ではなく、長く続く商売の土台の話なんです。

選ばれる理由がある人は、売り込まなくても強くなります

ここまでの話をまとめると、やっぱりこれなんです。

選ばれる理由がある人は、売り込まなくても強くなります。なぜなら、相手の中に「この人を選ぶ意味」が先に育つからです。違い、意味、変化、安心。こういうものがそろっていると、価格だけの比較から少しずつ外れやすくなり、候補にも残りやすくなります。

だから大事なのは、毎回強く押すことではありません。選ばれる理由を育てることなんですね。その積み重ねがある人ほど、売り込まなくても、少ない力で伝わりやすくなります。結局、強い商売って、こういう静かな強さの上にできていくんだと思うわけです。

この1週間で書いてきた話も、全部そこにつながっています。選ばれる理由は、偶然ではなく、設計で作れる。だからこそ、ここを整える意味があるんですね。

よくある質問

売り込まなくても強い人は、何もしていないのですか?

何もしていないわけではありません。発信や案内はしています。ただ、選ばれる理由が見えているので、強く押し込まなくても伝わりやすい状態を作れているんですね。

選ばれる理由は、一つだけあれば十分ですか?

一つの強い軸は大事ですが、実際には複数の要素が重なって効くことが多いです。違い、意味、変化、安心などが積み重なることで、より強い選ばれる理由になりやすいですね。

まず何から整えればよいですか?

まずは、他と比べて何が違うのか、その違いが相手にとってどんな意味を持つのかを言えるようにすることですね。そこが見えると、安心や変化の設計もしやすくなります。

P.S.

昔の私は、売るってもっと前に出ることだと思っていた時期がありました。積極的に案内して、こちらから声をかけて、とにかく動き続けることだと。でも今思うと、前に出ることより、選ばれる理由をちゃんと整えることの方が先でしたね。カメラマンとして何ができるのか、どんな人に向いているのか、頼むとどう変わるのか。そこが見えていないまま押しても苦しいし、相手もしんどい。静かでも強い状態って、ああいうところから作られるんだと思うわけです。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。