どうも、岩崎です。
今日は「潜在意識と顕在意識」をテーマに、それを写真の撮り方にどう活かすかというお話をしていきます。写真ってただ「きれいに撮れたらOK」というわけじゃなくて、見る人の心をどう動かすかが大事なんです。この考え方を知っておくだけで、写真の質がグッと上がるので、ぜひ最後まで読んでください。
潜在意識と顕在意識とは?
まず、簡単に「潜在意識」と「顕在意識」の違いを説明しますね。
顕在意識:頭で考える部分
これは、私たちが普段認識できる意識の部分です。論理的に物事を判断する力があって、例えば写真を見たときに「この写真は構図が素晴らしい」「露出がちょうどいい」といった評価をします。
潜在意識:心で感じる部分
一方で潜在意識は、自覚できない深い部分にある意識です。写真を見て「なんだか心が動かされた」とか「この写真を見て懐かしい気持ちになった」という感情的な反応が潜在意識から来ています。
写真撮影における潜在意識と顕在意識の役割
良い写真を撮るには、この2つの意識にアプローチする必要があります。
顕在意識に訴える写真
顕在意識は「整っていること」を評価します。構図、露出、ピント、色調、こういった技術的な部分がきちんとしているかどうかが重要です。
潜在意識に訴える写真
一方で、潜在意識は「感情や雰囲気」に反応します。物語を感じられる写真や感情を呼び起こす写真は、潜在意識に強く響きます。
潜在意識に響く写真を撮るポイント
では、具体的に潜在意識に訴えかける写真を撮るにはどうすれば良いのでしょうか?いくつかポイントをご紹介します。
1. ストーリーを感じさせる
ただ美しい景色やポートレートを撮るだけではなく、「この写真の背景にはどんな物語があるのか」を意識することが重要です。
たとえば、家族写真を撮るときに全員が並んでカメラを見ているだけではなく、
• 子どもが親の手を握って笑っている瞬間
• 家族全員がふとした表情で自然に会話している場面
こんな瞬間を捉えるだけで、写真が伝える感情がぐっと深まります。
2. 光を意識して感情を伝える
光は写真の雰囲気を作る重要な要素です。
• 柔らかい朝日:穏やかさや希望を感じさせます。
• 暖かな夕日:懐かしさや切なさを表現します。
• 強い影と光のコントラスト:ドラマチックな印象を与えます。
「この写真でどんな感情を伝えたいか」を考えながら光を使ってみると、ぐっと雰囲気が深まります。
3. 色彩を効果的に使う
色には感情を引き出す力があります。
• 赤:情熱やエネルギーを伝えたいときに。
• 青:落ち着きや安心感を与えたいときに。
• 黄色:幸福感や元気を表現したいときに。
どんな写真を撮りたいかを考えながら、色を工夫するだけで印象が大きく変わります。
4. 自然な瞬間を狙う
人間の感情に響くのは、やはり「自然な表情」や「何気ない瞬間」です。被写体にカメラを意識させず、リラックスした状態で撮影することで、その人らしさや本物の感情を引き出すことができます。
顕在意識に響く写真を撮るポイント
潜在意識だけでなく、顕在意識にもしっかり訴えかける写真を撮るためのポイントも押さえておきましょう。
1. 基本的な構図を守る
三分割法や黄金比といった構図の基本を意識するだけで、写真に安定感が生まれます。
2. ピントをしっかり合わせる
写真のピントが合っているかどうかは、顕在意識がすぐに判断します。特にポートレートでは目元にしっかりピントを合わせるのが鉄則です。
3. 明るさや色調を整える
露出やホワイトバランスが適切であることも、顕在意識にとって重要です。明るすぎたり暗すぎたりすると、論理的に「見づらい」と感じてしまいます。
顕在意識と潜在意識のバランスを取る写真
たとえば、こんなシーンをイメージしてください。
子どもが公園で遊んでいる写真を撮るとします。
• 潜在意識への訴求:無邪気に笑う自然な表情、風に揺れる木々、暖かい光を使って感情を引き出す。
• 顕在意識への訴求:構図を整え、ピントを正確に合わせ、色味や明るさをバランス良く調整する。
これらを組み合わせることで、「美しさ」と「感情」が融合した写真が撮れるようになります。
まとめ
写真で心を動かすには、潜在意識と顕在意識の両方を意識することが大切です。
• 潜在意識には感情を引き出す工夫を。
• 顕在意識には技術的な完成度を。
この2つの要素をバランス良く組み合わせることで、見る人の心に残る写真を撮ることができます。
次回の撮影では、ぜひ「感情」と「技術」の両面を意識してみてください。きっと今までとは違う一枚が撮れるはずです。
それでは、また次回!
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