安くすれば売れるの落とし穴。価格を下げると信用まで下がる理由

どうも岩崎です。

先日、スーパーで納豆を買おうとしたら、

「今だけ3パック58円」っていう、見たことないくらい安い納豆がありまして。

普段は78円とか、安くても68円くらいですよね。

「お、これはラッキー」と思って、手を伸ばしかけたんですけど……

一瞬、手が止まったんですよ。

「これ、安すぎない?」

で、裏面の原材料とか産地とかをじーっと見始める。

なんか、よくわからん大豆の名前とか書いてあって、急に不安になるんですよね。

結局、その日は普段買ってる78円の納豆にしました。

これって、ビジネスも同じで。

「安い=お得」と思うのって、一瞬だけ。

安すぎると、逆に「これ大丈夫かな?」って不安になる。

今日はそんな「価格と信用」の話をしようと思います。

「安くすれば売れる」は、短期的な罠

よく「値段を下げれば売れる」って思われがちなんですけど、

これは短期的な話なんですよね。

確かに、セールをすれば一時的には売れます。

でも、長期的にはめちゃくちゃ危険。

なぜなら、「価格を下げると、信用まで下がる」から。

「え?安いほうが喜ばれるんじゃないの?」って思うかもしれませんが、

実はお客さんって、「安いもの=質もそれなり」って本能的に感じるんですよね。

特に、形がないサービスや講座の場合はそれが顕著です。

過去の失敗談1,000円の商品が売れなかった話

これ、私も昔やっちゃったんですよ。

ある時、講座の「お試し版」を1,000円で売ったことがあります。

「お試しだし、1,000円なら気軽に買ってもらえるだろう」と思って。

でも、全然売れなかった。

逆に、同じ内容を3万円にしたら売れたんですよね。

これ、何が起きてたかというと、

「安すぎて逆に怪しい」って思われてたんです。

1,000円で売ってた時は、

  • 「内容薄いんじゃないか?」
  • 「結局、高額商品に誘導されるんじゃないか?」
  • 「他で無料で学べるんじゃないか?」

そんなふうに思われてたみたいです。

人は「価格=信用度」で判断している

これは心理学的にも証明されていて、

人は価格を「価値」じゃなくて「信用度」で判断しているんですよね。

たとえば、

  • 美容室でカット3,000円だと「普通」だけど、500円だと「不安」になる
  • 整体で1回500円だと「怪しい」と思う
  • 高級時計が1万円だと「偽物じゃないか?」と思う

こんなふうに、価格は「信用の記号」になっているんです。

値段を下げると、集まる人も変わる

あと、これも大事な話なんですが、

価格を下げると、集まるお客さんの質も変わります。

安いものを求める人は、基本的に「安いから買う」のであって、

「あなたから買いたい」とは思っていない。

だから、安い価格で集めた人は、リピートもしにくいし、

値上げすると一気に離れます。

「高くていいから、安心したい」が本音

これは私自身もお客さん側としてよく感じることですが、

「安いから不安」って場面、結構多いんですよね。

たとえば、

  • 整体やマッサージに行くとき
  • コンサルを頼むとき
  • 大事な家電を買うとき

「高くてもいいから、ちゃんとしてほしい」って思うこと、ありませんか?

だから私は、「値段=安心料」だと思ってます。

「安さ」は戦略的に使うべき

じゃあ安売りはダメか?っていうと、そんなことはなくて、

ちゃんと戦略的に使えばOKです。

たとえば、

  • 期間限定で試してもらう時
  • 既存のお客さんへの特典
  • 新商品のテストマーケティング

こういう「理由がある割引」はアリです。

でも、「なんとなく不安だから安くする」は絶対NG。

それをやると、自分の信用まで一緒に下がります。

「価格=信用」の視点を忘れない

ということで、今日のまとめです。

  • 価格は「価値の大きさ」じゃなく「信用の記号」
  • 安くすると、信用も下がる
  • 集まるお客さんの層も変わる
  • 「高くていいから安心したい」人は多い
  • 安さは戦略的に使うべき

これ、ぜひ覚えておいてください。

「安くすれば売れる」は一時的。

本当に大事なのは、「価格と信用のバランス」です。

ではまた。

P.S.

ちなみに、さっきの納豆の話ですが、
あの日は結局、いつも買ってる78円の納豆に戻しました。
で、家に帰って「やっぱこれだよなー」って、ホッとしました。
人間って、結局「安心感」にお金を払ってるんですよね。
商売も、たぶんそれと同じだと思います。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。