どうも岩崎です。
この前、娘が学校から帰ってきて嬉しそうに話してきたんです。 算数が苦手でちょっと落ち込んでたみたいなんですが、先生にきっとできるようになるよって言われたらしくて。
その夜、何度も何度も問題を解き直していました。 その姿を見て、ああ、人って期待で動くんだなと改めて感じました。 まさにピグマリオン効果ですね。

人は「見られ方」で変わる
心理学でいうピグマリオン効果は、教師や上司の期待が相手の成果を変えるという現象です。 つまり、人は自分が見られている通りの自分になろうとする。
これ、教育だけじゃなくて、私たちの仕事にもまったく同じことが言えるんですよ。 お客様もスタッフも、そしてブランド自体も、どう見られているかで行動が変わる。
言葉だけじゃなく、見せ方でも人は期待に応えるようになるんです。
デザインは「信じてくれる視線」を形にしたもの
良いデザインって、ただ整っているだけじゃなくて、 見る人に信じてもらえている感覚を与えるんですよね。
たとえば、余白のあるデザインを見ると、人は自然に安心します。 情報をぎゅうぎゅうに詰め込むよりも、余裕のある構成の方が、 このブランドは自分を信じてくれていると感じる。
つまり、デザインというのは「信頼の視線を形にしたもの」なんです。 それが、ビジュアルで再現するピグマリオン効果です。
変化を見せるより、希望を映す
多くの人はビフォーアフターで変化を見せようとします。 でも本当に人を動かすのは、変わった姿よりも変われる希望です。
広告でも写真でも同じ。 驚くほどの変化よりも、「自分にもできるかもしれない」と思えるビジュアルの方が強い。 だから私はいつも、クライアントの素材を見る時に、 “この写真の中に希望があるか”を見ています。
人は、自分の未来を信じさせてくれるものに惹かれるんです。
ブランドは「顧客の理想像を映す鏡」
ビジュアルマーケティングって、よく「印象操作」だと思われがちですけど、 本当は人の可能性を信じる技術なんですよ。
どんな写真を見せるか、どんなトーンで発信するか、どんな世界観で包むか。 それは全部、相手にあなたの中にこんな可能性があるって伝える行為です。
ブランドとは、顧客の理想像を映す鏡です。 人は、信じてもらった瞬間にその姿に近づこうとする。 だからこそ、見せ方の中に信頼のまなざしを込めることが大切なんです。
ビジュアルで「期待」を伝える
ピグマリオン効果は、言葉だけじゃなく、光や構図、色でも表現できます。 たとえば、明るい背景に立つ人物は「これから進む人」に見えるし、 柔らかい光で撮れば「安心して選べる人」に見える。
言葉で伝えきれないものを、ビジュアルで伝える。 その一枚が、相手の中に私にもできそうだという感情を生むんです。
P.S.
娘はあのあと、テストで満点を取って帰ってきました。 きっと先生の言葉が、ずっと心に残っていたんでしょうね。 人は、信じてくれる誰かがいると強くなれる。 そしてブランドも同じで、見る人を信じることで信頼を生む。 それが私の考えるビジュアルの力です。
いわさき写真教室をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
