なぜ限定に人は弱いのか。希少性の心理と使い方

この記事の要点

  • 限定や残りわずかが効くのは、得する喜びより失う不安の方が人を動かしやすいからです。
  • 希少性には、数量、期間、資格、場所などいくつかの型があります。
  • ただし、嘘の限定や雑な煽りは信頼を一気に壊します。本当のことだけを使うのが大前提です。

どうも岩崎です。

残り3席、とか、今月末まで、とか、先着10名様限定、とか。こういう言葉を見ると、なんとなく気になりますよね。

こういう言葉を見た瞬間、なんとなく焦りませんか。

私はわりと焦ります。冷静に考えれば、別に今じゃなくてもいいか、となることもあるんですが、それでも気になるんですよね。

これ、意志が弱いからじゃないです。人間の脳の仕組みです。

今日はこの、希少性の心理と、ビジネスでの使い方の話をします。

人は得することより、失うことに強く反応します

行動経済学でよく言われる話なんですが、人は何かを得る喜びより、何かを失う不安の方に強く反応しやすいんですよね。

限定や残りわずかが刺さるのは、手に入らなくなるかもしれない、という感覚を刺激するからです。

買うと得する、より、買わないと逃すかもしれない、の方が人を動かしやすい。これが希少性の強さです。

しかもこれは、頭で冷静に考えているというより、本能に近い反応なんですよね。だから、焦らなくていいとわかっていても、感情が先に動いてしまうわけです。

希少性には、いくつか型があります

希少性といっても、実はいくつか種類があります。

  • 数量限定。残り〇個、先着〇名
  • 期間限定。〇月〇日まで、今月末まで
  • 資格限定。会員限定、招待制、既存客限定
  • 場所限定。この店舗だけ、オンライン限定

たとえば Makuake みたいなクラウドファンディングは、かなりわかりやすいですよね。

プロジェクト終了まであと何日、支援者は何人、リターンは残りいくつ。こういう数字が常に見えている。終わりが見えているから、今やらないと乗り遅れるかもしれない、という感覚が自然に生まれます。

ファッションのシーズン限定もそうですし、人気店の数量限定メニューも同じです。いつでも手に入るものより、今しかないものの方が価値を感じやすいんですよね。

でも、嘘の限定は一発で終わります

ただし、ここは本当に注意が必要です。

残り3席と書いていたのに、翌週もまた残り3席。今月末までと言っていたのに、翌月も同じキャンペーンが続いている。

これをやると、一発で信頼を失います。

一度、この人ちょっと盛ってるな、とか、嘘ついてるな、と感じたお客さんは、その後の発信を全部疑うようになります。

希少性は強いんですが、使い方を間違えると、強い分だけ反動も大きいんですよね。

煽りすぎも同じです。今すぐやらないと一生後悔します、二度とこの価格では出しません、みたいな雑な圧のかけ方は、感度の高いお客さんほど離れていきます。

信頼を壊さない使い方は、ものすごくシンプルです

結局ここなんですよね。

本当のことだけを言う。

本当に枠が3つしかないなら、残り3席と書いていい。本当に今月末で終わるなら、今月末までと書いていい。本当に初回限定なら、初回限定と書いていい。

逆に、本当じゃないことは書かない。たったこれだけです。

スモールビジネスって、結局は信頼が命なんですよね。一時的に反応が取れても、嘘の希少性で信頼を失ったら、長い目ではマイナスの方が大きいです。

限定そのものより、なぜ限定なのかが大事です

ここ、けっこう見落とされやすいんですが、限定ですと言うだけより、なぜ限定なのかの理由がある方が強いです。

たとえば、枠を絞っているのは一人ひとりにちゃんと関わりたいから、とか、制作数に限界があるから、とか、今月は撮影日数がここまでだから、とかですね。

理由があると、限定がただの煽りではなくなります。むしろ、そのブランドやサービスの姿勢として伝わるんですよね。

つまり、希少性は本物の価値を伝えるための補助線として使うのがいちばんきれいです。

なぜ限定に人は弱いのか。希少性の心理と使い方

限定に人が弱いのは、得したいからというより、逃したくないからです。

だから希少性は、ちゃんと使えば強いです。数量、期間、資格、場所。いろんな形で自然に効きます。

でも、その強さに甘えて嘘を混ぜると、今度は一気に信頼を失います。

なので結論はシンプルです。本当のことだけを言う。そして、できれば なぜ限定なのか の理由まで伝える。これが、いちばん健全で強い使い方だと思うわけです。

それでは。

よくある質問

限定や残りわずかは、やはり強いのですか?

強いです。人は得することより、逃すことや失うことに強く反応しやすいので、希少性は行動を後押ししやすいです。

限定を使えば反応は上がりますか?

本物の限定なら上がりやすいです。ただし、嘘の限定や毎回同じ煽り方をすると、逆に信頼を失って長期的には弱くなります。

信頼を壊さない使い方はありますか?

あります。本当のことだけを言うことと、なぜ限定なのかの理由を伝えることです。それだけで希少性はかなり健全に機能します。

P.S.

限定より効くこともあります。それは、なぜ限定なのかの理由をちゃんと説明することです。枠を絞っているのは、一人ひとりに丁寧に関わりたいから。こういう理由があると、希少性がブランドの価値観とちゃんとつながるんですよね。

いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。