あなたの最高の接客を、24時間働く分身に記憶させる方法。職人技を「仕組み」に変える自動化の思考法

どうも、岩崎です。

人って面白いもので、うまくいった時ほど「次も同じようにできるかな…」って不安になること、ありませんか?

それが自分の力でつかんだ初めての成果だったとしたら、なおさらです。

これまでのシリーズでは、理想のお客さんを見つけて、言葉を届けて、関係性を育てて…という流れを、一つひとつ丁寧にやってきました。

その結果として、誰かから「買います」と言ってもらえた。

「あなたのサービスが必要です」と言ってもらえた。

その瞬間、きっとあなたはこう思ったはずです。

「やってきたこと、間違ってなかったんだ」

でもここから、多くの人がぶつかる次の壁があるんですよね。

毎回その場のひらめきで対応するのは、限界がある

「今回たまたまうまくいったけど、次もうまくいくかな?」

「これ、毎回同じ熱量でやるのは正直しんどい…」

そう感じるのは、とても自然なことです。

なぜなら、多くの人が自分の感覚やその場の空気で対応しているから。

つまり、再現性がないんですよね。

もちろん、それが悪いことではありません。むしろ、目の前のお客さんに合わせて柔軟に動ける力は、誰にも真似できない「あなたらしさ」でもあります。

でも、だからこそ疲れる。

その場で毎回120%の力を出し続ける働き方って、いつか燃え尽きてしまうんです。

奇跡をレシピに変える。「成功体験」の分解と記録

じゃあ、どうするか。

それは、うまくいったやりとりをレシピにしてしまうことです。

たとえば、

  • 最初にどんな言葉で声をかけたのか?
  • どんな話題で相手の表情がやわらいだか?
  • どんな提案の流れで、YESがもらえたのか?
  • どの言葉に、相手は共感してくれたのか?

こういったことを、できるだけ感情ではなく言語化して書き出しておく。

お客さまからの感謝の言葉や、よくある質問とその答えなんかも、全部テキストに残しておく。

感覚でやっていた職人技を、誰が見てもわかるようにするって、最初はちょっと面倒くさいかもしれません。でも、ここをちゃんとやっておくと後がめちゃくちゃラクになります。

「テクノロジー」は、文句を言わない最高の弟子

じゃあ、そのレシピを誰に任せるか。

答えは、テクノロジーです。

  • ステップメール
  • LINEの自動返信
  • ウェブサイトのFAQページ
  • 予約前に自動で送られるご案内文

こういった仕組みの中に、あなたの最高の接客を埋め込んでいく。

これは、「手を抜く」とか「自動で売上を上げる!」みたいな話じゃありません。

むしろ逆です。

「あなたの一番いい状態を、誰にでも、どんなタイミングでも届けるための仕組み」なんです。

しかもこの分身たちは、寝坊もしないし、体調も崩さない。文句も言わず、ずっとあなたの代わりに働いてくれます。

仕組みが時間を生む。生まれた時間で何をする?

こうして、あなたの分身たちが接客を担ってくれるようになると、

あなた自身には、新しい「時間」と「余白」が生まれます。

その時間を、何に使うか?

  • もっと深い発信に挑戦する
  • 大切なお客さまと、じっくり向き合う時間を持つ
  • これまで手を出せなかった新しいアイデアを育ててみる

つまり、あなたにしかできないことに集中できるようになるんです。

自動化って、冷たくて無機質な仕組みじゃありません。

それは、あなたが人間らしく働くための、心強いサポーターなんです。

写真にもできる。「あなたの分身」をつくる力

私がなぜ写真にこだわり続けているのか。

それも、まさに「あなたの最高の接客を分身化する手段のひとつ」だからなんです。

一瞬の表情や雰囲気を切り取ることで、

文章や言葉では伝えきれない「空気感」や「信頼感」を、まるごと届けることができる。

写真って、あなたの気配ごと、画面越しに届けられるツールなんですよね。

だから私は、写真を撮ることを「ブランディング」だと思っていないんです。

それは、あなたのやさしさを記憶させる技術だと思ってます。

あなたが休んでいる間も、もうひとりのあなたが働いている

これまでずっと、「言葉」「関係性」「信頼」「提案」について話してきました。

でも最終的にたどり着くのは、「それを持続可能にする仕組みをつくること」。

あなたが休んでいる間も、寝ている間も、

もうひとりのあなたが、最高の笑顔で新しいお客さまを迎えてくれている。

そんな働き方ができたら、心の余裕も、生み出すアイデアも、まるで変わってくるはずです。

ではまた。


P.S.

最近、久しぶりに「お客さんに言われて嬉しかった言葉」をノートに書き出してみました。

それ、全部仕組みに入れようと思います。ちょっと面白くなりそうです。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。