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基準値に囚われることの危険性とその裏にある真実

どうも、岩崎です。

前回、「隣の芝生が青く見える瞬間とその裏側」について記事を書きましたが、今回はその続き。


ビジネスやマーケティングの世界では、「基準値」という言葉を頻繁に耳にします。

広告キャンペーンやウェブサイトのパフォーマンスを評価する際、あるいは新しいビジネス戦略を立てるときに、私たちは「平均的な数値」や「他社の成功事例」に頼りがちです。

たとえば、CPA(顧客獲得単価)やCVR(コンバージョン率)のような数字がその一例です。こういった基準値を参考にすることで、自分の取り組みが成功しているかどうかを判断しようとします。

しかし、これらの基準値に固執しすぎると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。

【基準値の落とし穴】前提条件を見失うリスク

基準値というのはあくまで「一般的な目安」であり、それが自分のビジネスにそのまま当てはまるとは限りません。たとえば、同じ広告戦略を用いたとしても、ビジネスの内容やターゲット層、市場の状況によって、結果は大きく異なることがありますよね。

これを理解するためには、前提条件の違いに目を向ける必要があります。

前提条件とは、

市場環境:同じ業界でも、市場が成熟しているか、まだ開拓の余地があるかで、効果は大きく変わります。

ビジネスの規模:予算の規模が違えば、当然リーチできる範囲やインパクトも異なります。

ターゲット層:広告が狙っている顧客層によって、CPAやCVRは大きく変動します。特にニッチな市場を狙う場合、標準的な基準値にとらわれると、かえって非効率になることがあります。

これらの前提条件を無視して、単に他社や他人の成功事例を参考にすると、自分のビジネスに合わない基準で物事を判断してしまうリスクがあります。

基準値に囚われた結果生じる弊害

基準値に固執すると、どのような問題があるのか?

まず、基準値を追い求めることが目的化してしまい、本来のビジネスの目標を見失ってしまう可能性があります。たとえば、「CPAを下げること」が目標になってしまい、質の低いリードを多く獲得してしまうケースです。

これでは、短期的には数値が良く見えるかもしれませんが、長期的にはビジネスにとってマイナスになってしまいます。

また、基準値が低い場合に、これをクリアしていると安心し、さらに改善を怠る可能性もあります。基準値に満足してしまうと、それ以上の成長を目指さなくなり、結果的にビジネスの成長が鈍化してしまうリスクがあるのです。

自分だけの基準値を作り上げる

では、基準値に囚われずにどうやって自分のビジネスを評価すべきなのでしょうか? 重要なのは、自分だけの基準値を作り上げることです。これは単に他人と比較して「良い・悪い」を判断するのではなく、自分のビジネスの目標に対してどれだけ近づいているかを基準とすることです。

そのためには、自分のビジネスがどこに向かっているのか、どんな顧客にアプローチしているのかをしっかりと理解し、それに基づいてKPI(重要業績評価指標)を設定することが不可欠です。

つまり、他人の成功事例に惑わされず、自分だけの成功を見つけるためのベースとなります。

他人の基準に左右されないビジネス戦略を

他人の成功事例や基準値は参考にはなりますが、それが必ずしも自分に当てはまるとは限りません。むしろ、他人の基準に左右されず、自分自身のビジネスに合った目標を設定し、それに向かって努力することが、真の成功へとつながるのです。

このことを理解した上で、今後のビジネス戦略を見直し、自分だけの基準値をしっかりと築き上げることが重要です。そうすれば、他人の芝生が青く見えることもなくなり、冷静で客観的な視点で自分のビジネスを成長させることができると思います。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。

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