どうも、岩崎です。突然ですが、こんなことを考えたことありませんか?
「自分の言葉で誰かを動かせたらいいのに」って。
でも、よく考えてみてください。あなたは、これまでに ひとりも動かしたことがない なんてこと、ありますか?
きっとないですよね。
たとえば、こんな言葉はどうでしょう?
「ねえ、ご飯行こうよ」
「ちょっと寄り道しない?」
これ、立派に人を動かす言葉の一つなんです。あなたが何気なく使っているこうした言葉、実は潜在意識に働きかける力を持っています。これで2人以上を動かした経験があるなら、10倍はその10倍、つまり20人を動かせる可能性があるということです。
どうでしょう?少しワクワクしませんか?
今回は、そんな「人を自然に動かす言葉の作り方」を、潜在意識を活用する視点からお話しします。気軽な会話からビジネスに役立つコピーライティングまで、すぐに応用できるテクニックを解説していきます。
潜在意識とは?一般的な考え方とライティングでの違い
一般的な潜在意識
一般的に「潜在意識」と言うと、「無意識のうちに私たちの行動や思考に影響を与える心の仕組み」を指します。
例えば、過去の経験や感情が、知らず知らずのうちに行動を決めているとか、「なぜか気になってしまう」直感的な感覚も潜在意識の影響と言われます。
よくある例として
- 子どもの頃に言われた一言が、自己評価に影響を与え続けている
- 明確な理由はないけど、特定の色や匂いに安心感や不快感を覚える
といった「気づいていない自分の中の影響力」が潜在意識として語られます。自己啓発やスピリチュアルな文脈で話題になることも多いですね。
ライティングにおける潜在意識
一方で、ライティングでの「潜在意識」とは、読者が “無意識に行動したくなる” ように、言葉や構成を設計することを意味します。
ここで重要なのは、「読者の感情や反応を引き出すためのトリガー(引き金)」を文章に組み込むことです。
たとえば
- 読者が「これは自分に必要だ」と無意識に思ってしまう表現
- 読むだけで気持ちが動き、「これを試したい」と感じる流れ
- 言葉に気づかないうちに説得されているような文章の構成
つまり、ライティングの潜在意識は、心理学的なアプローチを使いながら「読者が知らず知らずのうちに共感し、行動したくなる」仕掛けを作ることにあります。
違いを簡単にまとめると
- 一般的な潜在意識:私たち自身が無意識に支配される仕組み
- ライティングでの潜在意識:読者の無意識にアプローチする文章術
ここを理解するだけでも、文章を書く視点が少し変わってきますよね?
潜在意識を活用する5つのライティングテクニック
では、ライティングにおける潜在意識を活用する具体的な方法を見ていきましょう。この方法を使えば、読者が「気づかないうちに」行動したくなる文章を作ることができます。
1. 「ゴール」を先にイメージさせる
✖ 悪い例
「このサービスを使えば効率が上がります。」
これだけだと、読者は「それで?」と思ってしまいます。効率が上がるのはわかるけど、それが自分にとってどんなメリットになるのかがイメージできないからです。
◎ 良い例
「このサービスを使えば、朝のストレスが減って、1日の始まりをもっとスムーズに迎えられるようになります。例えば、コーヒーをゆっくり飲む時間ができたり、子どもとの会話を楽しめたり。そんな余裕が生まれるんです。」
ここでポイントなのは、読者の 理想の生活 を具体的に描写すること。人は自分の未来が明確に見えるほど、行動しやすくなります。これが潜在意識に働きかける第一歩です。
2. 「感情のフック」を使う
潜在意識に直接響くのは、感情 です。数字や事実だけを並べる文章では、潜在意識には届きません。だからこそ、感情に訴えかける言葉を文章に盛り込むことが重要です。
✖ 悪い例
「このツールは、1時間あたりの業務効率を30%向上させます。」
これだと冷たく感じますよね。
◎ 良い例
「仕事が終わらない夜、焦っている自分。そんな毎日を、このツールが変えてくれました。残業が減り、家族と過ごす時間が増えたんです。」
感情を刺激する具体的な描写を使うことで、読者はその状況を自分のことのように感じるようになります。潜在意識は「自分ごと」として認識した瞬間に動き始めるんです。
3. 「具体的な行動ステップ」を示す
潜在意識に訴える文章は、抽象的な理想だけではなく、具体的な行動ステップ を伴う必要があります。「どうすれば良いか」がわからないと、人は行動できません。
✖ 悪い例
「この商品を試してみてください。」
◎ 良い例
「まずはこちらのリンクをクリックしてください。次に、簡単なフォームに情報を入力するだけで申し込み完了です。」
ここでさらに、「申し込む手順が書かれた簡単なイラスト」や「フォーム画面の写真」を添えると、読者は「これなら自分にもできそう」と感じます。
潜在意識は、「これなら簡単そう」と感じた瞬間に、行動へのハードルがぐっと下がるんです。
4. 「ストーリー」を活用する
人の潜在意識は、物語を通じて強く影響を受けます。なぜなら、物語は頭で考えるよりも感情や直感で受け取るからです。
具体例
以前、私は残業が続いて疲れ果てた毎日を過ごしていました。家に帰るのも遅く、家族と話す時間もない。その状況を変えたのが、 とある方法との出会いでした。この方法を意識したおかげで、仕事がスムーズに進むようになり、今では毎晩家族と夕食を楽しめるようになりました。
どうでしょう?ストーリーの中で、読者が「自分も同じ状況かも」と感じたら、その解決策を試したくなりませんか?
5. 「安心感」を与える
潜在意識は、「これをやったら失敗するかも…」という不安に敏感です。だからこそ、読者に安心感を与える要素を文章に組み込むことが重要です。
✖ 悪い例
「試してみる価値はあります。」
◎ 良い例
「この方法を試すのに、特別なスキルや経験は一切必要ありません。誰でも取り入れられる簡単な手順なので、無理なく始められます。」
さらに、「多くの人が実践しているポイント」や「日常生活で取り入れやすい工夫」を紹介することで、読者は「これならできそう」と感じやすくなります。
自然な流れを意識したライティングを書くことが大前提
今回お伝えしたテクニックは、潜在意識を活用して読者の心に自然に響く文章を書くための基本です。
ただし、ここで大事なことをお伝えしたいのは、これらのテクニックは「今すぐクリック!」「◯個限定!」など、焦らせるようなセールスライティングではないということです。
むしろ、読者に 自然な流れで気づいてもらうこと を意識してください。
読者が「自分のための提案だ」と納得し、「このサービスが自分に合っている」と感じるような文章構成が理想です。焦らせて一時的な行動を引き出すのではなく、読者にとって前向きな選択を後押しする流れを作ることが、潜在意識を活用したライティングの本質だと私は考えています。
ではまた!
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