どうも岩崎です。
数日前、昔の知人から突然LINEが来たんです。
「金魚を見ていたら、思い出して…」って。
こっちも偶然その人のSNSを見ていたタイミングだったので、思わず笑いました。 こういうこと、ありませんか? 誰かのことを考えていたら、その人から連絡が来る。 久しぶりに思い出した商品を、なぜかその日の広告で見かける。
心理学ではこれをシンクロニシティ(共時性)と言います。 いわば「意味のある偶然」です。

偶然のようで、実は感情の波長が合っている
ユング心理学でいうシンクロニシティとは、 因果では説明できない出来事が意味を持って一致する現象のこと。 でも私はこれ、単なる神秘ではなく心理的なタイミングの共鳴だと思っています。
つまり、人は感情の波長が合っているとき、同じような行動を取りやすくなる。 これが、共時性の正体なんです。
マーケティングにおけるシンクロの再現
たとえば、あるお客様があなたの商品を一度見たけど買わなかったとします。 その数日後に、別の角度から同じ商品を紹介したメールや広告を見て、 「あ、これやっぱり気になる」と感じる。
これがシンクロを意図的に設計した状態です。 タイミングの一致を偶然に頼るのではなく、再接触の仕組みとして作っておく。 これがDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)です。
今ちょうど気になってたを作り出す
「まさに今それ考えてたんです!」という反応、実は最高のセールスシグナルです。 これは共時性の一種であり、感情のリズムが一致した瞬間。
だから本当に成果を出す人は、メッセージを出すタイミングを徹底的に計算しています。 それは単に曜日や時間の話ではなく、 「相手がどんな心理の波にいるか」を読む設計です。
たとえば雨の日に傘の広告を出すのは誰でもできます。 でも晴れた日に傘を買う人の心理を考えてできる人が、 本当に結果を出すマーケターです。
偶然は、準備された人にだけ訪れる
シンクロは、受け取る側に「余白」があるほど起きやすいんですよ。 つまり、心の中に気になってるけどまだ決めていないというスペースがある人。 その余白に、ちょうどあなたのメッセージが届くと、 人は「これは運命かも」と感じて行動する。
でも、それを偶然に任せていたらビジネスは安定しません。 大事なのは、偶然を必然に変える仕組みをつくることです。
メールでも広告でも、 再接触のタイミングをデザインするだけで、反応率は驚くほど変わります。 人は思い出した瞬間に行動したくなる生き物なんです。
人が動くのは、感情が重なった瞬間
シンクロは、心と心の同調から生まれる現象です。 だから人を動かすマーケティングは、情報の正確さよりも、 「今、あなたのことを考えていました」と思われる設計の方が強い。
偶然を待つのではなく、 偶然のように感じさせる。 これが、心理の世界で言う“意味のある一致”を生み出す秘訣です。
P.S.
そのLINEをくれた知人とは、実は半年ぶりの再会でした。 コーヒーを飲みながら話していたら、 「実は、ちょうど相談したいことがあった」と言われました。 やっぱり偶然じゃないんですよね。 タイミングって、仕組みよりも感情で動いている。
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