どうも岩崎です。
ある日、カメラ仲間と話していたときのこと。
「最近、写真の値段を下げないと売れなくなってきたんだよね」
と、ぼやく人がいました。
でも、同じように写真を売っている人の中には、値下げなんて考えずに、むしろ価格を上げても売れている人もいる。
この違い、何だと思いますか?
これは、写真に限らず、どんな仕事にも言えること。
今日は「値引きなしで売れる人」と「値引きしないと売れない人」の違いについて話していきます。

値引きなしで売れる人の共通点
まず、値引きをしなくても売れる人には共通するポイントがあります。
- お客さんにとっての価値を明確に伝えられる
- 「欲しい」と思わせる工夫をしている
- 価格以上の魅力を感じさせている
これを一つずつ解説していきます。
1. お客さんにとっての価値を明確に伝えられる
値引きが必要になる原因のひとつが、
「お客さんがその商品やサービスの価値を理解していない」こと。
例えば、同じ10,000円のセミナーがあったとして
- A:「とにかくお得だから申し込んでください!」
- B:「このセミナーでは、1ヶ月で売上を30%アップさせた実例をもとに、
実践的な方法を学べます。」
どちらの方が10,000円を払う価値を感じますか?
当然、Bの方ですよね。
値引きなしで売れる人は、お客さんに対して
「あなたにとってこんなメリットがありますよ」
という価値をしっかり伝えています。
2. 「欲しい」と思わせる工夫をしている
例えば、高級レストランと普通のファミレス。
どちらも同じ「食事をする場所」ですが、
高級レストランでは「特別な体験」を提供しています。
- 料理の見た目や盛り付け
- シェフのストーリーやこだわり
- 接客や空間の演出
「ただお腹を満たしたい人」には、
ファミレスの方が魅力的に映るかもしれません。
でも、「記念日を特別なものにしたい」と思う人は、
値段が高くても高級レストランを選ぶ。
つまり、お客さんに「これが欲しい!」と
思ってもらえる工夫ができているかどうかが大事なんです。
3. 価格以上の魅力を感じさせている
たとえば、同じTシャツでも
- どこにでもある無地のTシャツ:3,000円
- 限定デザインで、人気ブランドのTシャツ:15,000円
値段は全然違いますよね。
でも、「このデザインは他では買えない」とか
「このブランドを着ることで自分が特別になれる」と感じると、
人は高いお金を払ってでも欲しくなるんです。
値引きなしで売れる人は、価格以上の魅力を伝えるのが上手。
お客さんに「この値段を払う価値がある」と
納得してもらえるようなストーリーや背景を持っています。
値引きしないと売れない人の特徴
逆に、値引きをしないと売れない人には、こんな特徴があります。
- 価格以外の強みを打ち出せていない
- 「とりあえず安いから買ってもらおう」という発想になっている
- お客さんの「欲しい理由」を作れていない
これがどれだけ危険かというと、
「価格だけが判断基準」になってしまうと、
もっと安い競合が現れた瞬間、お客さんはそちらに流れてしまうからです。
つまり、「安いから買う」人を集めると、
ずっと価格競争を続けることになるんですね。
どうすれば値引きなしでも売れるようになるのか?
じゃあ、どうすれば値引きに頼らずに売れるようになるのか。
ポイントは、「価格ではなく価値で選んでもらう仕組み」を作ること。
1. 「なぜこの価格なのか?」を説明できるようにする
価格の根拠がないと、お客さんは「高い」と感じてしまいます。
例えば、
- 素材や製造工程にこだわっている
- 専門知識や経験を活かした特別なサービス
- 他では手に入らない価値がある
こういう部分をしっかり伝えることで、
「この価格である理由」に納得してもらいやすくなります。
2. 「欲しい」と思わせる演出をする
ただ商品やサービスを並べるだけではなく、
ストーリーや体験を通して、お客さんの感情を動かす工夫が必要です。
例えば、
- 実際に使っている人の声や事例を見せる
- 背景や想いを伝えて、共感を生む
- 期間限定・数量限定で特別感を演出する
こうした工夫をすることで、
「安いから買う」ではなく「欲しいから買う」につながります。
3. 「比較されない存在」になる
価格競争に巻き込まれないためには、
そもそも「他と比べられない」ポジションを作ることが大事です。
例えば、
- 「この人から買いたい」と思わせるブランディング
- 独自のサービスや特典を作る
- 単なる商品ではなく、体験やストーリーを提供する
こうすることで、
「他より安いかどうか」ではなく、「ここで買いたい」に変わります。
まとめ
値引きなしで売れる人と、値引きしないと売れない人の差は
「価格で勝負しているか、価値で勝負しているか」です。
値引きに頼らなくても売れる仕組みを作るためには、
- お客さんに価値をしっかり伝える
- 「欲しい」と思わせる仕掛けを作る
- 価格以上の魅力を提供する
この3つが大事になってきます。
価格競争に巻き込まれるのではなく、
「あなたから買いたい」と言ってもらえる仕事をしていきましょう。
Stand FM
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