見られてない前提が正解?読まれるためのデザインの基本

どうも岩崎です。

たとえば、あなたがスーパーで買い物してるときって、

商品棚に並んだすべての商品を一個一個、じっくり見てから選びますか?

…まあ、やらないですよね。

「この辺にあるかな?」とか

「あ、これ見たことある」みたいに、なんとなく視線が動いて、

気になったところで止まる。

で、その止まったものだけをちゃんと見る。

実は、これってネットでも、チラシでも、SNSでも同じことが起きてます。

ちゃんと全部は見られてない。見えたところから判断されてる。

まずはこの前提を持っておかないと、

いくら良いことを書いても、写真を頑張って撮っても、スルーされて終わります。

これ、地味だけどめちゃくちゃ大事な視点です。

人は全部なんて見てない

よくある思い込みがこれです。

丁寧に書いたから、きっと全部読んでくれる

デザイン頑張ったから、ちゃんと見てくれるはず

いや、それ幻想です(笑)

私たちは普段から、チラシも看板もSNSも一瞬で判断してるわけですから、

誰かの投稿やLPも、当然一瞬で終わるんです。

しかも、脳の処理スピード的に言えば、一番最初に見えた形でほぼ判断してる

それくらい直感でしか見てないんです。

情報の9割は視覚から入ってくる

これは有名な話ですが、私たちの脳は、

入ってくる情報のうち約9割を視覚から処理してるって言われています。

つまり、どう見えるかがすべて

逆に言えば、どんなに内容がよくても、見せ方が悪ければ伝わらないということ。

だからこそ、ちゃんと伝えたいなら、ちゃんと見せなきゃダメなんですよ。

文章を先に書いてからとりあえずデザインを整えるっていう順番だと、

多くの場合、読まれない前提で終わっちゃいます。

視線の流れには法則がある

じゃあ、どう見せたらいいの?って話なんですけど、

これ、ある程度パターンがあるんです。

たとえば…

  • Z型:左上から右、右下へと視線が流れるパターン。日本語の横書きではこれが基本。
  • F型:ウェブページとかで、上から下にスキャンしていくパターン。上の方しか見られていない前提。

この視線の動きに合わせて情報を置くと、

読み手の脳が読みやすいと感じてくれる。

つまり、情報の順番が超大事ってことです。

ちゃんと伝えたかったら、順番を設計しよう

ここが一番のポイントなんですが、

読んでくれる前提で作るとズレます。

じゃなくて、見られない前提で、見せ方を設計する

この意識に変えるだけで、反応はまったく違ってきます。

たとえば、

  • まず何を最初に見せるか?
  • どこで視線を止めさせるか?
  • 読み進めたくなる次のフックはどこに置くか?

っていう動きをデザインしておく。

これができると、「あ、この人の文章、なんかスッと読めた」ってなるんです。

視線誘導は、最強のテクニック

この視線の流れをコントロールするために使うのが、いわゆる視線誘導です。

  • 写真やアイコンの向き
  • 吹き出しや矢印
  • 見出しの位置や余白のとり方

これらをうまく使うと、なんとなくスルスル読めてしまう状態がつくれます。

目線の動きに沿って、情報を流し込む。

この考え方は、まさにコピーライティングの基本とも重なります。

文章も、写真も、見てもらえないと存在してないのと同じ

どれだけ文章に想いを込めても、

どれだけ写真にこだわっても、

それが最初に見られる形になっていないと、届かない。

これって、悲しいけど現実です。

でも逆に言えば、ちょっと順番を整えるだけで、一気に伝わるようになるってこと。

だから、どう書くか、何を撮るかも大事なんですが、

その前にどう見せるかを考える時間をつくってください。

それだけで、反応は全然違ってきますよ。

ではまた。

参考


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。