どうも岩崎です。
同じ仕事を始めても、淡々と続けられる人と、途中で止まってしまう人がいます。
この違いを見ると、「続けられる人は意志が強い」「止まる人は根気がない」と考えたくなります。しかし、実際にはそれほど単純ではありません。
最初の数日は勢いよく動けたのに、少し忙しくなっただけで手が止まる。やらなければいけないと分かっているのに、なぜか取りかかれない。そんな経験は、多くの人にあると思います。
仕事が続くかどうかを決めているのは、気合いの強さだけではありません。毎日どのくらいの負担で始められるようにしているか。その積み重ねが、長く動き続けるための「地力」になるからです。
仕事が続かないのは、意志が弱いからではありません
人は、やることが大きく曖昧なほど動きにくくなります。
「ブログを書く」「新しい商品を作る」「ホームページを直す」と考えると、一つの作業に見えます。しかし、実際には情報を集める、構成を考える、文章を書く、写真を選ぶ、確認するといった複数の判断が含まれています。
作業そのものが大変というより、どこから始めればよいか分からない状態が負担になるわけです。
そこで無理に動こうとすると、毎回かなりの力が必要になります。調子のよい日は進められても、忙しい日や疲れた日には止まります。これを根気の問題として自分を責めても、次に動くための負担は軽くなりません。
続く人は、始めるまでの負担を小さくしています
仕事が続く人は、いつも高い意欲を保っているわけではありません。意欲が低い日でも始められる形を作っています。
たとえば、「ブログを1本書く」ではなく、「前回の文章を読み返す」「見出しを一つ考える」「冒頭を100文字だけ書く」と分けます。
一つひとつは小さな作業ですが、始めてしまえば次の作業にも移りやすくなります。重要なのは、最初から最後までやり切ることではなく、止まっている状態から動いている状態へ移ることです。
続けるために役立つのは、次のような工夫です。
- 作業を30分以内で終わる単位に分ける
- 最初にやることを前日に決めておく
- 使う資料や道具をすぐ始められる場所に置く
- 終わる時に、次の一手をメモしておく
- 調子が悪い日に行う最低限の量を決める
これなら、毎朝ゼロから考える必要がありません。考える回数が減ると、仕事に入るまでの抵抗も小さくなります。
短期間だけ頑張る力と、長く続ける地力は違います
締切前に一気に仕上げる力は必要です。短期間で集中しなければならない場面もあります。
ただし、その力だけで仕事を続けることはできません。毎回限界まで頑張っていると、作業を始めるだけで苦痛を感じるようになります。
長く続ける地力とは、いつでも全力を出せることではありません。力を使い切らなくても、一定のペースで前へ進めることです。
一日で大きく進める人より、少しずつでも止まらない人のほうが、半年後には多くのものを残している場合があります。「塵も積もれば山となる」という言葉は、仕事にもそのまま当てはまりますね。
調子の悪い日を基準にすると、仕事は続きやすくなります
計画を立てる時、多くの人は調子のよい自分を基準にします。
集中して2時間作業する。毎日1本文章を書く。毎週新しい企画を出す。始めた直後はできても、予定が重なったり体調が落ちたりすると守れなくなります。
一度できなくなると、「今日はもう無理だ」と全部を止めてしまうことがあります。これは、続けられない人なのではなく、計画の最低単位が大きすぎるのです。
調子の悪い日は10分だけ。文章なら見出し一つだけ。写真なら候補を3枚選ぶだけ。この最低単位を決めておくと、完全に止まる日を減らせます。
10分で終えても構いません。余裕があれば、そのまま続ければよいだけです。最初から高い基準を課さないことが、結果として作業量を増やします。
自分に合わない方法を続けると、仕事そのものが嫌になります
誰かが続けられた方法が、自分にも合うとは限りません。
毎朝早く起きるほうが動きやすい人もいれば、夜の静かな時間に集中できる人もいます。細かく予定を決めると安心する人もいれば、ある程度の余白があるほうが動きやすい人もいます。
合わない方法を正しいものとして続けると、作業のたびに余計な負担がかかります。そして、その方法が嫌なのに、仕事そのものが嫌になったように感じてしまいます。
続けるために見るべきなのは、一般的に正しい方法かどうかではありません。自分が苦痛なく繰り返せる形になっているかどうかです。
地力は、小さく動いた回数で育ちます
地力は、特別な才能ではありません。
やることを小さく分ける。始める場所を決める。次の一手を残して終える。調子が悪い日にも最低限だけ動く。こうした小さな行動の繰り返しによって、少しずつ育っていきます。
仕事が続く人と続かない人の違いは、意志の強さよりも、続けられる前提を作っているかどうかにあります。
頑張れない自分を変えようとする前に、いまの作業を半分にできないか、最初の一歩をもっと小さくできないかを考えてみてください。
毎日無理をする必要はありません。止まらない程度に動く。その積み重ねが、長く仕事を続けるための地力になると思うわけです。
よくある質問
仕事を毎日続けるには、習慣化が必要ですか?
必ずしも毎日行う必要はありません。大切なのは、次に再開する日時と最初の作業を決めておくことです。週に2回でも、迷わず再開できれば継続しやすくなります。
やる気が出ない日は、休んでもよいのでしょうか?
休む必要がある日は休んで構いません。ただし、疲れているのか、作業が大きすぎて避けているのかは分けて考える必要があります。作業を5分で終わる単位まで小さくしても動けないなら、休む判断もしやすくなります。
地力を育てるために、最初に何をすればよいですか?
いま止まっている仕事を一つ選び、「次に手を動かす作業」を一つだけ書き出してください。「企画を考える」ではなく、「過去の企画を3つ読む」という程度まで具体的にすると始めやすくなります。
P.S.
複数の仕事を切り替える日は、次に何をするかを思い出すだけで時間を使います。最近は、作業を終える時に「次はここから」と一行残しておくことの大切さを改めて感じています。翌日の自分への短い引き継ぎですね。
