ネガティブは注意を引き、ポジティブは行動を生む。経営者が使い分けるべき言葉のフレーム設計

どうも岩崎です。

この前、ある企業の役員会議に立ち会ったときのことです。

部屋に入った瞬間に、空気がどんよりしていたんですね。 理由を聞くと、その直前のミーティングで誰かが 「このままだと売上が落ちますよ」と言い放ったらしく、 全員の思考がネガティブ側に固定されたまま固まっていたようです。

ただ、私はこういう場面を何度も見てきました。 経営者の会議というのは、言葉一つで空気が一段階下がったまま戻らなくなることがあるんです。 だから、その瞬間に 「今日はネガティブフレームの波が来ているな」と腹を括りました。

ところが、次の瞬間です。

別の役員が軽く 「いや、改善したらまだまだ伸びますよ」 と言っただけで、場の雰囲気が一気に戻ったんです。

この落差が本当に興味深い。 人って、事実そのものよりも、 どの方向から照らされているかで反応が変わるんです。

ネガティブは注意を引く。ポジティブは行動を促す。

ビジネスの現場で観察していると、 ネガティブフレームとポジティブフレームには はっきりとした役割の違いがあると感じています。

ネガティブフレームは、相手を立ち止まらせるのに向いています。

  • このままだと機会を逃します
  • 今やらないほうがリスクが大きいです

こうした言葉は、脳にある「危険センサー」を刺激するので、 放っておけなくなるんです。

一方でポジティブフレームには、 相手を前に進ませる効果があります。

  • 改善したらもっと良くなる
  • ここを整えれば成果が伸びます

つまり、

ネガティブはブレーキで、ポジティブはアクセル

この二つを意図的に切り替えるだけで、 相手の行動は大きく変わります。

経営者はネガティブに耐性がある。社員はそうではない。

特に中小企業の経営者は、 毎日問題と向き合っている分、ネガティブへの耐性が強いです。

ところが社員は違います。 ネガティブばかり入ってくると、動けなくなる。

だからこそ経営者ほど、 ネガティブで注意を引き、ポジティブで進ませる この順番設計が重要なんです。

ビジュアルでも「今の状態」か「これからの状態」かで反応は変わる

写真やデザインでも、 ネガティブとポジティブの使い分けはそのまま当てはまります。

例えば、疲れている社員の写真をトップに置けば 「大変な会社なのかな」という印象を持たれます。

逆に、同じ社員でも 改善の打ち合わせをしている瞬間や、 未来に向けて準備している表情を見せるだけで、 読者は「前向きな組織」と判断します。

ビジュアルは、言葉より速く印象を作ってしまうので、 フレーム選びを間違えると、意図とは真逆の印象すら与えかねません。

人は「どんな未来を見せられたか」で動く

ネガティブフレームは悪いものではありません。 むしろ必要です。 ただ、それだけだと人は前に進めない。

だからこそ大事なのは、 最初に気づかせ、最後に希望を残す この順番です。

人は未来に期待できるときにだけ、行動が変わります。 これは経営もマーケティングも、全く同じ原理なんですよね。

P.S.

あの日の会議でも、帰り際に一人の役員が 「岩崎さん、最後の言葉で救われました」と言ってくれました。 私はただ、未来の景色を少しだけ前向きに描いただけ。 それだけで人は、今日の選択まで変えてしまうわけです。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。