ランディングページ外注で後悔しないための「いいとこ取り」設計術

この記事の結論

  • ランディングページを丸投げ外注すると「それっぽいけど、自分らしくないページ」になりやすく、成約率よりも「作業完了」で終わってしまう。
  • いちばん大事な「誰に何を約束するのか」という設計と文章は、事業主側で握りつつ、デザインや実装は外注やツールに任せるのがコスパがいい。
  • お金をかける優先順位は「ツール」よりも「コンセプトとリサーチ」。ここを押さえると、DIY でも外注でも LP の成果が安定しやすくなる。

どうも岩崎です。

ランディングページを外注したことがある方なら、一度はこんな経験があると思います。

「デザインはきれい。言っていることも間違ってはいない。でも、自分が売りたいものと、なんかちょっとズレている気がする。」

私も昔、撮影や講座のランディングページを外注したときに、まさにこれを味わいました。数十万円払って、納品されたページを見ながら、「うーん、悪くはないんだけどな…」とブラウザの前で首をかしげるわけです。

今日は、「外注は良くないから全部自分でやりましょう」という話ではなくて、どこまでを自分で握って、どこからを任せるとラクになるのかという線引きの話をしたいと思います。ビジュアルマーケティングとも相性がいい、いいとこ取りのランディングページ制作の考え方です。

外注の一番の落とし穴は「任せたところが一番任せてはいけない部分」

ランディングページ外注の相談を聞いていると、よくこういう流れになります。

  • とりあえず「この商品を売りたいんです」とだけ伝える。
  • あとはライターさんとデザイナーさんが、それっぽくまとめてくれる。
  • 上がってきたデザインを見て、細かい言い回しや色だけ修正する。

一見効率がよさそうですが、実はこれが落とし穴です。なぜかというと、一番任せてはいけない「誰に・何を・どう約束するか」の部分を、丸ごと外に出しているからです。

ビジュアルで言うと、本当は「どんな世界観で見せたいか」が決まってないまま、「とりあえずそれっぽくオシャレに撮ってください」と丸投げしている感じです。カメラマンとしては頑張るのですが、仕上がった写真を見て「なんか違う…」となりやすいパターンですね。

逆に、コンセプトとストーリーがはっきりしていれば、多少デザインにクセがあっても、それなりに売れてしまいます。外注の良し悪し以前に、「前提の設計」をどこまで自分でやるかが、成果の9割を決めていると感じています。

成約率の真実:高いお金を払えば売れるわけではない

外注の話をするときに、必ず出てくるのが「成約率」の話です。よくあるのが、

  • 「プロが書いた LP は成約率が 10% を超える。」
  • 「◯◯さんに頼んだら、CPA が半分になった。」

こういう実績は、もちろん本当のケースもあります。ただ、裏側をよく聞いてみると、

  • すでに商品コンセプトがカチッと固まっていた。
  • 既存の顧客リストがあって、信頼残高がたっぷりあった。
  • 広告運用側の調整が同時に行われていた。

みたいな要素がセットになっていることが多いです。つまり、 ランディングページ単体の力だけで爆発しているわけではない ということです。

逆に、コンセプトもリストもゼロからの状態で、「プロに 1本お願いしたら、あとはずっと安泰」という期待をしてしまうと、だいたいガッカリします。ページ自体は悪くなくても、土台ができていないので、本来出るはずのポテンシャルまで届かないんですね。

ビジュアルで言うと、「ブランドの世界観が固まっていないのに、いきなりトップページのヒーロー画像だけプロに頼む」ようなものです。写真単体は良くても、サイト全体に置いたときに浮いてしまう感覚。あれに近いと思っています。

もっと早く知りたかった「いいとこ取り」のやり方

じゃあ、全部自分でやるべきかというと、それも現実的ではありません。私も HTML と CSS をいじったりはしますが、デザインと実装をフルスクラッチで毎回やるのは、さすがに本業じゃないなと感じます。

なので、今のところしっくりきているのは、この切り分け方です。

  • 自分で握る:誰に、どんな変化を約束するのか(コンセプトとストーリー)。
  • 自分で書く:見出しと導入文、ビフォーアフター、実感の部分。
  • 任せる:ページのレイアウト、装飾、コーディング、細かいデザイン調整。

特に、最初の 2つはビジュアルとも直結します。誰にどんな変化を届けたいのかが決まっていれば、

  • どんな写真を撮るか。
  • どんな色味で見せるか。
  • どんな雰囲気のアイキャッチにするか。

このあたりも自然と決まっていきます。ここがふわっとしたまま外注に出すと、「なんとなくオシャレだけど、自分じゃないページ」になりやすいです。

お金をかけるべきは「ツール」ではなく「前提」

最後に、お金の使い方の話です。LP の相談を受けるときに、よくこういう優先順位になっている方が多いです。

  • 有料テンプレートや高機能テーマを買う。
  • オシャレな写真素材やアイコンセットを買う。
  • 最後に、コンセプトやリサーチに時間が割けず、なんとなく形だけ整える。

気持ちはすごく分かります。私も昔はデザインテーマばかり増えていきました。でも、実際に成果に効いてくるのは、むしろ逆側です。

  • お客さんがどんな状況で、何に困っていて、どんな未来を欲しがっているのかを丁寧に聞く。
  • 自分の商品で、本当に約束できる変化はどこまでなのかを正直に決める。
  • そのギャップを、文章とビジュアルでどう見せるかを考える。

ここが決まっていれば、正直テンプレートのデザインはそこまで凝っていなくても大丈夫です。むしろ、シンプルなレイアウトの方が、写真や言葉の力が素直に伝わります。ビジュアルマーケティング的にも、主役は「装飾」ではなく「伝えたい変化そのもの」だと思っています。

今日やってみてほしいこと

もし今、既にランディングページを持っているなら、今日やってみてほしいのはこれです。

  • そのページを開いて、「誰に」「どんな変化を約束しているか」を 1行で書き出してみる。
  • その 1行と、実際の見出しや写真の印象がズレていないかをチェックする。
  • 一番伝えたいビフォーアフターが、パッと見て分かる位置に置かれているかを確認する。

この 3つだけでも、改善ポイントがかなり見えてくるはずです。そこがはっきりした状態で外注に出すと、「なんか違う」ではなく、「そうそう、これが言いたかったんです」に近づいていきます。

次回は、この前提を踏まえた上で、「自分の LP を健康診断するチェックポイント」の話をしていきます。

ではまた。

P.S.

昔、デザイナーさんに「お任せでかっこよくしてください」とだけ伝えて LP を作ってもらったことがあります。仕上がりを見たとき、「このページを見て申し込む人は、きっと私よりオシャレだな」と思ってしまって、結局そのまま出せませんでした。あのときほど、「かっこよさより、自分がちゃんとしゃべれているかの方が大事だな」と反省したことはないです。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。