この記事の要点
- 本質とは、細かい違いの上にある共通ルールのことです。
- 具体ばかり見ていると迷いやすいですが、抽象度を上げると判断がしやすくなります。
- 媒体や業種が変わっても応用が利く人は、この本質を見る力を持っています。
どうも岩崎です。
昔、私は写真がうまくなりたいと思うたびに、まず道具を見ていた時期がありました。新しいレンズが気になる。評判のいいカメラが気になる。これを買えば、もう少し違う絵が撮れるんじゃないかと思うわけです。もちろん、道具は大事です。でも、ある時から、だんだん気づくんですね。結局、うまい人って、機材が違うというより、見ているものが違うんだなと。
光を見ている。距離を見ている。空気を見ている。つまり、表面の違いの向こうにある、共通のルールを見ているんです。
ビジネスも、かなり似ています。前回、ノウハウを追い続けても売上が安定しないのは、見る場所が少しズレているからかもしれない、という話をしました。今日はその続きですね。では、そのズレを直すために必要な、本質を見るとはどういうことなのか。ここをもう少しちゃんと整理したいと思います。

本質とは、違いの上にある共通ルールのことです
本質という言葉って、便利なんですが、少しふわっとしていますよね。何となく大事そうだけど、じゃあ何なのかと聞かれると、急に手が止まる。なので、できるだけシンプルに言うと、本質というのは、細かい違いの上にある共通ルールのことです。
たとえば、チワワと柴犬とゴールデンレトリバーは、見た目も大きさも全然違います。でも、少し上の階に上がると、全部犬ですね。さらに上がると哺乳類になって、もっと上がると生物になります。
この、上に行くほど多くを含める感じです。具体は細かくてわかりやすい。でも数が多くて迷いやすい。抽象はざっくりしている。でも共通ルールが見える。つまり、本質を見るというのは、物事を上の階から見ることなんですね。
ここがわかると、なぜ本質が大事なのかも見えてきます。具体だけを見ていると、毎回別物に見えてしまうんです。InstagramはInstagram、広告は広告、SEOはSEO、LINEはLINE。でも、抽象度を上げると、それらの向こうには全部、人に気づいてもらう、信じてもらう、動いてもらうという共通ルールがあるわけです。
具体ばかり追うと、いつも新しい悩みが生まれます
人が迷う時って、だいたい具体の世界で迷っています。Instagramの投稿時間は何時がいいのか。SEOの記事は何文字必要なのか。LINEは何通送ればいいのか。広告画像はどっちが反応するのか。もちろん、こういう話も実務では必要です。
でも、ここだけを見ていると終わらないんですね。なぜなら、具体の世界は枝葉が多すぎるからです。しかも、細かい条件で答えが変わる。だから、いつも新しい疑問が生まれて、いつも新しいノウハウが必要になります。
これ、料理に似ています。煮るのか、焼くのか、蒸すのか。塩を何グラム入れるのか。火加減はどうするのか。もちろん全部大事です。でも、本当に料理がわかっている人は、その前に素材の状態を見ているし、どこに着地させたいかを見ていますよね。そこが見えているから、細かい手順を変えても崩れにくいわけです。
ビジネスも同じです。表面のやり方だけを追っていると、毎回ゼロから悩みます。でも、その上にある共通ルールが見えてくると、新しい媒体が出ても、ああ、これは結局ここに使う道具なんだな、と整理しやすくなります。
抽象度を上げると、業種が違っても応用が利くようになります
ここが、本質を見ることのいちばん強いところですね。具体に強い人は、その場では役に立つんですが、少し条件が変わると急に弱くなることがあります。反対に、本質を見られる人は、業種や媒体が変わっても応用が利きやすいんです。
たとえば、サロンでも、飲食でも、講師業でも、通販でも、結局やっていることは全部違うようでいて、人が動く流れはかなり似ています。まず気づいてもらう。次に興味を持ってもらう。信じてもらう。行動してもらう。続けてもらう。紹介してもらう。この流れは、商売が変わってもそんなに変わりません。
だから、本質が見えている人は、未知の業種でもゼロになりにくいんです。もちろん、業界特有の事情はあります。でも、その業界だけの特殊ルールを覚える前に、まず共通ルールが見えている。これが大きいです。
私は、ここを持っている人は強いと思うんですね。なぜなら、時代が変わっても、媒体が変わっても、急に全部が無価値にはならないからです。アプリが変わっても、人間が急に別の生き物になるわけではありませんからね。
本質を見るとは、上から見ることです
言い換えると、本質を見るというのは、現場を無視することではありません。むしろ逆で、現場をもっと上から見られるようになることなんです。木を見ないのではなく、森も見る。森を見たうえで、今どの木を触るべきかを決める。そういう感じですね。
ここを間違えると、抽象的なことばかり言って何もしない人になります。でも、本当に大事なのは、抽象と具体を行ったり来たりすることです。上の階に上がって全体を見る。必要なところだけ下りてきて、具体を触る。そしてまた上がる。この動きができると、だいぶ迷いにくくなります。
なので、今日のDAY2で言いたいのは、これです。
本質とは、違いの上にある共通ルールのことです。具体ばかり追っていると迷いやすいけれど、抽象度を上げると、ビジネスは急に見えやすくなります。そして、本質が見える人ほど、媒体や業種が変わっても応用が利くようになります。
次回は、その本質の中でも特に大事な、人を動かす力について、もう少し具体的に入っていきます。結局、売上とは人が動いた結果なので、ここを外してしまうと、どれだけ学んでも苦しくなりやすいからです。
よくある質問
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抽象度を上げると、現場感がなくなりませんか?
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上げっぱなしだと、たしかに危ないです。大事なのは、上から全体を見て、必要なところだけ具体に下りてくることだと私は考えています。
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本質を見る力は、どうやって鍛えればいいですか?
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目の前のやり方を、そのまま覚えるだけで終わらせず、これは何のための方法なのか、他でも通用する共通ルールは何か、と一段上から考える習慣をつけることですね。
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具体と抽象、どちらが大事ですか?
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私は両方だと思っています。ただ、迷った時ほど、いったん抽象度を上げて全体を見る方が、判断しやすくなることが多いです。
P.S.
写真でも、最初はレンズの違いばかり気になるんですよね。でも、ある程度やると、結局は何を見ていたのかの方が写ってしまう。これは少し怖い話でもあります。機材の差より、見えているものの差の方が、あとからちゃんと出るからです。商売も、たぶん似ていますね。
