自力だけじゃ足りない?どんな仕事でも通用する「地力」の鍛え方

この記事の結論

  • じりきは、自力と地力の掛け算で決まり、自力だけを鍛えても土台になる地力が弱いと不安が消えない。
  • 地力とは、トレンドに左右されにくいマーケティング・文章・数字・人の心理などの原理原則で、一度身につけば分野が変わっても応用できる。
  • 今日からできる地力アップは、分野を一つに絞り、小さく学んで現場で試し、気づきをメモするという地味なループを回すこと。

どうも岩崎です。

もし明日、今やっている仕事のジャンルが丸ごと消えてしまったとしても、「まぁ、別の形で食べていく道は作れるだろうな」と思えるかどうか。ここに、じりきの有無がかなりはっきり出るなと感じています。

写真の世界でも同じで、昔は「このカメラを買えば一気に変われるはず」と思っていました。ところが実際は、新しい機材に慣れるまでの間に、撮れる写真はむしろ下手になるんですよね。機材より先に、光の読み方や構図の考え方といった地力を鍛えた方が、どのカメラを持ってもブレにくいです。

ビジネスでも、ここ数年で私が一番大事だと思うようになったのが、この地力の方です。今日は、自力に加えて地力をどう育てていくか、という話をしていきます。

自力と地力は、どちらかではなく掛け算

まず整理として、自力と地力をざっくりこう定義しています。

  • 自力…問題解決術、習慣づくり、時間管理、実行力など、行動そのものを動かす力。
  • 地力…マーケティングの原理、文章の構造、数字の見方、人の心理など、どの分野でも使い回せる土台の知識と感覚。

自力だけ強いと、泥臭く動く力はあるけれど、やり方が根性頼みになりがちです。逆に地力だけ強くて自力が弱いと、頭の中に良いアイデアはあるのに、現場で形になりません。

だからこそ、この二つはどちらかを選ぶものではなく、掛け算だと思っています。行動力と土台の知識がかけ合わさるほど、ちょっとやそっとの環境変化では折れにくくなります。

スモールビジネスで効く地力の4分野

地力と言っても範囲が広いので、スモールビジネスやクリエイターにとって特に効き目が大きい分野を4つに絞っておきます。

  • マーケティングの基礎
    誰に、どんな価値を、どんな約束で届けるのか。ポジショニング、オファー設計、リピートの組み立てなど。
  • 文章と構成
    キャッチコピー、ストーリー、説明文。読み手の頭の中で、感情と論理が自然につながる流れを作る力。
  • 数字の感覚
    売上だけでなく、CPA、LTV、固定費、変動費。ざっくりでも良いので、数字で判断できる目を持つこと。
  • 人の心理と行動パターン
    なぜ人は動かないのか。なぜ一度安心するとリピートしやすいのか。行動経済学や心理学で語られているパターン。

ビジュアルマーケティングで言うなら、

  • どんな人に刺さる世界観なのか(マーケティング)。
  • 写真やデザインでどんな順番で情報を見せるか(文章と構成)。
  • どの媒体にどれくらいコストをかけるか(数字の感覚)。
  • 人はどんな写真に安心し、どんな写真に不安を覚えるのか(心理)。

これらが分かってくると、カメラやレンズを変えても、媒体が変わっても、やることの軸はあまり変わりません。

地力は「毎日少し学んで、現場で試す」でしか増えない

厄介なのは、地力は一晩で身につかないということです。動画講座を一気見しても、その日は頭が良くなった気分になるだけで、3日後にはだいぶ抜けています。

私がやってみて、一番続きやすかったのはこのパターンです。

  • 分野を一つに絞る(例:今月はマーケティングの基礎だけ)。
  • 1日15分だけ、本か講座でインプットする。
  • その日の仕事で1つだけ、試せそうなことを実験する。
  • 夜に3行だけ、気づきをメモする。

このサイクルを淡々と回していると、ある日ふと「あれ、この前も似たパターンだったな」とつながり始めます。ここから先は、点と点が勝手に線になっていくので、勉強がだんだん楽になっていきます。

今日やってみてほしい地力トレーニング

いきなり全部やろうとすると、またいつものように2日で終わるので、今日はこれだけでも十分です。

地力ノートを1冊決めて、分野を一つだけ書く。

例えば、

  • 今月は、マーケティングの基礎だけを集中的に見る。
  • 今月は、写真に添える文章の書き方だけに集中する。
  • 今月は、数字の見方をざっくり身につける月にする。

どれでも良いので、一つだけ決めてください。そのうえで、今日の仕事や日常の中で、「このテーマを意識して見てみる」と決めるだけでも、景色が少し変わります。

地力は、派手ではないけれど、一度身につくとずっと使える貯金のようなものです。自力のエンジンに、この地力のタンクが加わると、じりきはかなり頼もしいものになっていきます。

ではまた。

P.S.

私は昔、話題になったマーケ本を読み終わるたびに「よし、これで安心だ」と思っていました。ところが、安心している間に実践は一ミリも進んでいないので、数週間後にはまた別の本を買いに行く、というループです。本棚だけやたら立派で、中の人はずっと同じまま。さすがにこれはまずいと思ってからは、本を買う前に「今週の現場でどこに試すか」を一つ決めてからレジに向かうようにしました。財布の中身より、地力の残高を増やしたいわけです。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。