近年、企業におけるSNS(InstagramやFacebook)活用の重要性は高まっており、多く企業が積極的に活用しています。
しかし、効果的なSNS運用は簡単な作業ではありません。
目標達成のためには、事前準備が非常に重要です。
そこで今回は、Meta広告の運用方法をヒントに、SNS運用を比較し、効果的な活用に向けて準備するべき内容を詳しくご説明します。
Meta広告とSNS運用の比較
Meta広告とSNS運用は、どちらも顧客と交流し、企業認知度や売上向上を目指すためのデジタルマーケティング戦略です。
しかし、いくつかの点で重要な違いがあります。
項目 | Meta広告 | SNS運用 |
---|---|---|
費用 | 広告費を必要とする | 基本的には無料 |
ターゲティング | 詳細なターゲティングが可能 | ある程度は限定される |
リーチ | 短時間で多くの人にリーチできる | ゆっくりとリーチしていく |
アクション | すぐにコンバージョンを促すことができる | 信頼関係を築いてからコンバージョンを目指す |
広告表示 | 他の投稿と区別された表示で目につく | タイムラインに自然に溶け込む表示 |
測定 | 効果を詳細に測定することができる | 効果測定が比較的難しい |
継続 | 費用対効果が出るまで継続する必要がある | 継続的に取り組むことが重要 |
Meta広告は、短期間で多くの人に高精度なターゲティングで訴求したい場合に有効です。
一方、SNS運用は、長期的な視点で顧客と信頼関係を築き、ファン化につなげていきたい場合に有効です。
効果的なSNS運用ために準備する内容
Meta広告とSNS運用の違いを理解した上で、効果的なSNS運用に向けて準備を進めることが重要です。
以下に、効果的なSNS運用の準備内容を4つのステップに分けて詳しく説明します。
1. 目標設定とターゲット設定
効果的なSNS運用は、明確な目標を設定することから始まります。
目標例
- ブランド認知度向上
- ランディングページビュー
- コンバージョン向上
目標を達成するためには、具体的なターゲットを設定する必要があります。
ターゲット設定例
- 年齢層
- 性別
- 地域
- 興味・関心
- ライフスタイル
ターゲットが明確になれば、そのターゲットに響くコンテンツを作成することができます。
2. コンテンツ戦略
ターゲット層に合わせた魅力的なコンテンツを作成することは、効果的なSNS運用の鍵です。
コンテンツ戦略の策定においては、以下の要素を考慮する必要があります。
- 形式: 写真、動画、文章、ライブ配信など
- 内容: 商品・サービスの紹介、こだわりや想いや願い、お客様の声など
- 投稿頻度: どのくらいの頻度で投稿するか
- 投稿時間帯: ターゲット層が最もアクティブな時間帯に投稿する
魅力的なコンテンツを作成するには、ターゲット層のニーズやトレンドを常に把握することが重要です。
「楽々だから」「近いから」といった利便性の高さに反応する人もいれば、こだわりポイントや想いに共感する人もいます。
ターゲットを絞って効果的なSNS運用を行うためには、どのような人に来てほしいのかを明確にすることが重要です。
例:
「楽々だから」というキーワードで反応する人を想定した場合、以下のような投稿内容が考えられます。
- 簡単・手軽に楽しめる商品・サービスを紹介する
- お得なキャンペーン情報を告知する
- 使用中の様子を写真や動画で伝える
- お客様の声を活用する
一方、こだわりポイントや想いに共感する人を想定した場合、以下のような投稿内容が考えられます。
- 商品・サービスの開発秘話を紹介する
- 職人の技やこだわりの材料を紹介する
- 代表者インタビューなどを掲載する
- ブランドストーリーを伝える
ターゲットに合わせた適切な投稿内容を作成することで、より多くの人に共感してもらうことができます。
いわさきの例
提供したい価値とお客さんが求める価値のズレ
当時の私は、SNSやブログでフォロワーやアクセスを集めるために、
- 「役に立つノウハウか」
- 「話題に乗れるか」
- 「キャッチーな内容か」
- 「お手軽、簡単か」
これをどれだけ出せるかを意識していました。
すると、どうなるか?
私に共感をしているわけでもなく、楽して稼げるノウハウが欲しいだけのお客さんが集まるようになってしまいました。なので、これを変える必要があります。
3. 運用体制構築
効果的なSNS運用には、継続的な運用が不可欠です。
そのため、明確な運用体制を構築する必要があります。
運用体制構築においては、以下の要素を考慮する必要があります。
- 担当者: 誰が責任を持って運用するか
- ルール: 投稿内容、投稿頻度、コメント対応などに関するルール
- スケジュール: 投稿スケジュール、イベントスケジュールなど
運用体制が明確であれば、スムーズな運用を実現することができます。
いわさきの場合
投稿は毎日しないといけないという変なルールを意識してしまい、投稿する事だけにフォーカスしていました。結果的に、ただ疲れただけ。なのでここを変えなければいけないと思ったわけです。
4. 分析と改善
効果的なSNS運用は、データを分析し、継続的に改善することが重要です.
分析ツールを活用して、以下のようなデータを定期的に分析します。
- リーチ数: 投稿にどれくらいの人が触れたか
- エンゲージメント率: 投稿に対してどれくらいの人が反応したか
- フォロワー数: アカウントをフォローしている人の数
- プロフィール閲覧数: プロフィールをどれくらいの人が閲覧したか
- Webサイトへの誘導数: 投稿を通してWebサイトに訪問した人の数
- コンバージョン数: 投稿を通して商品やサービスを購入したり、資料請求をした人の数
- 売上: 投稿を通して発生した売上
分析結果に基づいて、以下のような施策を検討・実行します。
- コンテンツ内容の改善
- 投稿頻度や時間帯の調整
- ターゲティングの見直し
- 広告の活用
分析と改善を繰り返すことで、効果的なSNS運用を実現することができます。
まとめ
SNS(InstagramやFacebook)を効果的に活用するためには、Meta広告とSNS運用それぞれの特徴を理解し、ターゲット、コンテンツ、運用体制、分析・改善といった4つのステップを丁寧に準備することが非常に重要です。
時間と労力をかけて準備することで、より効果的なSNS運用を実現することができます。
SNS運用を通じて信頼関係を築き、ビジネスを成功に一歩ずつ進んできましょう。
ターゲットとペルソナの違い
漠然と「30代女性」や「サラリーマン」といった属性だけでターゲットを捉えるのではなく、より深いレベルで顧客像を理解することで、共感を得られるコンテンツや効果的な施策を導き出すことができます。もちろん同時に「選んで欲しくない人」「見てもらいたくない人」を除外する事で、選んでほしい人がさらに明確になってきます。
1. ペルソナを作成する
ペルソナとは、架空の顧客像を具体的に設定した人物像です。
例:佐藤 菜々子
- 年齢: 28歳
- 性別: 女性
- 職業: 会社員
- 家族構成: 結婚している
- 趣味: 料理、ランニング
- 価値観: 健康的な生活、美味しいものへのこだわり
- 行動パターン: 平日は仕事で忙しいが、休日は自炊している。健康志向が強く、野菜や果物を多く使った料理を心がけている。
- 情報収集方法: 料理雑誌、料理番組、グルメブログなどをよく利用している。
- SNS利用状況: 主にInstagramを利用し、料理の写真やランニングの記録を投稿している。
2. 属性データを分析する
属性データ分析は、ペルソナの設定やコンテンツ企画などに役立ちます。
日々の食事に気をつけている人の属性データ例
- 年齢層:20代~40代
- 性別:男女問わず
- 職業:会社員、主婦、自営業など
- 居住地域:都市部
- 年収:400万円以上
- 関心事:健康、美容、食
- 家族構成:独身、夫婦、子供ありなど
3. 市場調査を行う
市場調査は、日々の食事に気をつけている人のニーズや課題、競合状況などを理解するための重要なツールです。
市場調査例:
- ヘルシーフードに関する市場調査
- 自炊に関する意識調査
- 健康志向の飲食店に関する調査
4. 競合を分析する
競合分析を行うことで、日々の食事に気をつけている人に対してどのようなアプローチをしているのかを分析し、差別化ポイントを見出すことができます。
競合分析例:
- ヘルシーフードを販売している企業を分析する
- 料理教室やレシピサイトを運営している企業を分析する
- 健康志向の飲食店を分析する
5. ユーザーインタビューを行う
日々の食事に気をつけている人に対して直接インタビューを行い、彼らのニーズや課題、考え方を深く理解することが重要です。
インタビュー例:
- 健康的な食事を続けるためにどのような工夫をしているのか?
- 健康に関する情報はどこから得ているのか?
- どんな情報があれば、もっと健康的な食事に取り組みやすくなるのか?
6. ソーシャルリスニングを実施する
SNSや掲示板などのオンライン上の情報を収集し、日々の食事に気をつけている人の行動や心理を分析する方法です。
例:
- 健康的なレシピや食材に関する投稿を分析する
- 健康志向のお店に関する口コミを分析する
- ダイエットや健康に関するオンラインコミュニティを分析する
7. データ分析ツールを活用する
Google Analyticsなどのデータ分析ツールを活用することで、ターゲット層の行動や属性をより詳細に分析することができます。
分析例:
- ウェブサイトのアクセス解析から、ターゲット層がどのようなページに興味を持っているのかを分析する。
- SNSの分析ツールから、ターゲット層がどのような投稿にエンゲージしているのかを分析する。
ターゲット層を明確にすることによって、共感を呼ぶコンテンツや効果的な施策を導き出すことができます。
まとめ
ターゲットを決めるのはすごく大事なことではありますが、ただ単純にペルソナを決めるだけではなく、「選んでほしい人」と「選んで欲しくない人」の2つを決めることが大事なポイントになります。
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