目標をコアブランドまでつなげる「1本線」の作り方

この記事の結論

  • 数字ベースの目標だけではなく、「どんな状態でいたいか」「何を大事にしたいか」を軸にした1枚のメモを用意しておくと、日々の判断がかなりラクになる。
  • 価値観・状態・ビジュアルの方向性・具体的アクションを1枚にレイアウトすると、自分のコアが見える形になり、抽象と具体の行き来がしやすくなる。
  • 完璧な計画より「今の自分が使えるメモ」をまず1枚つくり、そこに書き足したり削ったりしながらアップデートしていくことで、無理なく軸が育っていく。

岩崎です。

2月も半分を過ぎてくると、年初に立てた目標をまだ覚えているものと、すでに記憶の彼方に飛んでいったものがはっきり分かれてきます。私も例にもれず、手帳の最初だけやたらと立派で、途中からメモ帳と化しているページがたくさんあります。

この1週間は、そんな自分の反省も込めて、数字よりも「状態」や「価値観」から目標を組み立て直す話を書いてきました。今日はその最終回として、ここまでの内容を1枚のメモにまとめる回にしたいと思います。

この1週間でやってきたことをざっくり整理する

まずは、ここまでの流れをざっくり振り返ります。

  • Day1:数字より前に、「どんな状態でいたいか」を決める話。
  • Day2:その状態を、具体的なことばに落としていく話。
  • Day3:バラバラな価値観を、1枚のマップとして見える化する話。
  • Day4:抽象(価値観)と具体(行動)を行き来する視点の話。
  • Day5:大きな決断より「日々の状態」の積み上げが効いてくる話。
  • Day6:意志の力だけに頼らず、環境や仕組みで自分を助ける話。

これらはバラバラのようでいて、全部「自分のコアとは何か」を探る作業でした。価値観、状態、特性、環境。これらを重ね合わせたところに、自分のコアが見えてきます。

とはいえ、頭の中だけで考えていると、だんだん話が抽象的になりすぎて、日常の判断に落とし込みにくくなります。そこで今日は、ここまでの内容を「1枚のメモ」にぎゅっとまとめてみましょう、という提案です。

1枚のメモにまとめるなら、こんなレイアウト

「そんなに色々書くのはちょっと…」という方もいると思うので、1枚にまとめるならこんなレイアウトがおすすめです。

真ん中に今年の「状態目標」。その上下左右を、人生・クライアント・ビジュアル・具体アクションで囲む感じですね。写真やビジュアルを軸に仕事をしている方は、このレイアウトだけでもかなりしっくりくると思います。

上: 人生全体として
どんな人として記憶されたいか
左: クライアントや生徒さんに
どんな変化を届けたいか
中央: 今年の「状態目標」を
1行だけ書く
右: その変化が伝わる
ビジュアルの方向性
(光・色・雰囲気など)
下: 今月から試してみる
具体的なアクションを3つだけ

中央:「今年の状態目標」を1行だけ書く

スタート地点は、中央の「今年の状態目標」です。ここには、数字ではなく、状態を1行だけ書きます。

例えば、

  • 「撮影も制作も、ギリギリではなく余裕を持ったスケジュールで回している状態でいたい。」
  • 「自分が良いと思える表現で、クライアントにも喜んでもらえている状態でいたい。」
  • 「やりたくない仕事ではなく、世界観が合う人との仕事に時間を使っている状態でいたい。」

こんな感じで、読んでいて少しホッとするような文になっていればOKです。ここが、この1週間でずっと考えてきた「状態ベースの目標」のど真ん中になります。

上:「どんな人として記憶されたいか」を書いておく

次に、上のブロック。「人生全体として、どんな人として記憶されたいか」です。急に大きな話に聞こえますが、難しく考えなくて大丈夫です。

例えば、

  • 「写真を通じて、人の良さを引き出す人だったと覚えていてほしい。」
  • 「数字だけでなく、相手の人生の変化を一緒に喜んでいた人だったと言われたい。」
  • 「派手ではないけれど、気づけばそばにいて支えてくれていた人だったと感じてもらいたい。」

ここを書いておくと、「そのうちやりたいこと」ではなく、「今の仕事や発信を、どこに向けて積み上げていくのか」が見えやすくなります。ビジュアルの方向性を決めるときにも、この一行が効いてきます。

左:「どんな変化を届けたいか」で仕事の軸を決める

左側には、「クライアントや生徒さんに、どんな変化を届けたいか」を書きます。ここはビジネス寄りの話です。

例えば、

  • 「自分を写真に撮られるのが苦手な人が、『意外と悪くないかも』と思えるようになる。」
  • 「商品写真を変えたことで、『これ欲しい』と言ってくれるお客さんが目に見えて増える。」
  • 「自分の世界観をビジュアルで説明できるようになり、発信がラクになる。」

ここをはっきりさせておくと、「どんな写真やビジュアルを撮るのか」「どんな講座やサービスを用意するのか」の判断がしやすくなります。LTVの話やフロントエンド・バックエンドの設計も、実はこの一行が土台になっていきます。

右:変化が伝わる「ビジュアルの方向性」を言語化する

右側には、「その変化が伝わるビジュアルの方向性」を書きます。ここが、いわさき写真教室らしいポイントかもしれません。

例えば、

  • 「光はやわらかめで、コントラストは強すぎない。安心感が伝わるトーン。」
  • 「色は彩度高めにせず、落ち着いたトーンで『長く付き合えそう』な印象に寄せる。」
  • 「構図はシンプルにして、人の表情や手元の動きが主役になるように切り取る。」

ここがぼんやりしていると、毎回撮影やデザインのたびに迷子になります。逆に、一度言語化しておくと、「この仕事は自分の方向性と合うかどうか」の判断や、「AIで画像を生成するときのプロンプト」にもそのまま使えるようになります。

下:今月から試す具体アクションを3つだけ書く

最後に、下のブロック。「今月から試してみる具体的なアクションを3つだけ」です。ここは欲張らず、本当にやれそうなものだけに絞った方がうまくいきます。

例えば、

  • 「月に1回は、自分のためだけのポートレート撮影日を入れる。」
  • 「今月撮った中から、状態目標に合っている写真を3枚選んで振り返る時間をつくる。」
  • 「やりたくない仕事を1つだけ手放す代わりに、新しくやりたい仕事の相談を1件もらえるように動いてみる。」

ここまで書けたら、「今年の状態」「人生全体の方向性」「クライアントへの変化」「ビジュアルの方向性」「今月のアクション」が1枚にまとまっている状態になります。あとはこのメモを、机の横やノートの最初のページに貼っておけばOKです。

完璧な1枚を目指さなくていい

ここまで読むと、「ちゃんと考えないと書けないな」と感じるかもしれませんが、最初から完璧な1枚をつくる必要はまったくありません。むしろ、殴り書きでもいいので、今の自分の感覚を一度外に出してみることの方が大事です。

この1枚のメモは、作品ではなく「作業用のラフ」です。2月の今の時点のラフなので、3月になったら消しゴムで消して書き直してもいいし、付箋を貼ってもいい。そうやってアップデートしていくうちに、「あ、ここはずっと変わらないな」というコアと、「ここは案外すぐ変わるな」という部分が見えてきます。

今日のゴールは、完璧なメモではなく、「自分のコアを1枚にまとめるフォーマットを決めた」というところまでいければ十分かなと思っています。

ではまた。

P.S.

余談ですが、私はレイアウトを考えるのが好きすぎて、肝心の中身を書く前に満足してしまう癖があります。昔も、マインドマップの枠線と色分けだけきれいに仕上げて、その日は力尽きて寝る、みたいなことをよくやっていました。


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いわさきじゅん

1998年に広告制作会社で写真が始まり、アートイベント会社の広報として活動していました。まだあまりウェブマーケティングが普及していない2006年からSEO(検索エンジン対策)・リスティング広告(PPC広告)・LPO(ホームページ対策)・コピーライティングなど、サポートをしています。